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やすんばの自然

里山につくられつつある「やすんば自然園」の日々のこと

初雪 1月24日

2012-01-12 06:30:31 | 
しばらくぶりの掲載であります。
本年の初雪は、もう少し降るような気配でしたがたいしたことはなく、日が昇るにつれて融けてゆきました。それでも、中庭の芝生に積もった雪はすぐに消えさることはなく、しばらくの間、オランジェリーの石造りのファサードを雪世界へと誘うのでありました。



 初雪のかすかにつもるわが庭は 朝の陽うけて輝きてあり

種蒔き

2011-11-20 07:52:29 | 
沈床庭園の十二菱花壇に菜の花の種蒔きです。時期としてはだいぶ遅いような気がいたしますが、まあなんとかなるでしょう。
種はこの春に蝶の館の中庭で咲き終わった株から採取したものです。大量にストックしたつもりだったので威勢よく播いていたらあっという間に手元から消え去り、結局播き始めと巻き終わりとでは随分と密度の差が生じてしまいました。それでも、来春には黄色の絨毯を敷き詰めたような花園が出現することになるでしょう。この花壇をつくってから初めてのサンクンガーデンとしてデビューすることになるはずです。



造りきて幾歳ぶりかに種播きて 花の春日を沈床に迎えん


冬支度

2011-11-19 06:13:31 | 
遅まきながら中庭の冬支度に手を付け始めております。ハイビスカスを植え込みから掘り起し、鉢植えのブーゲンビレアの体裁を整え、ランタナやデイゴの植え込みに寒さ除けの養生を施します。時折り、コーヒーを呑みながら原っぱから採ってきた蜜柑を食しながら、初冬の庭を眺める幸福に身をおいております。


色の失せ寂しき庭に身をおきつ 蜜柑を食す初ふゆありけり


晩秋の庭

2011-11-18 05:27:34 | 
晩秋の中庭です。冬支度を急がないといけない時期ですが、なにかと雑用に追われてなかなか手が出ません。それでもとりあえず、例年にならい葉牡丹を植えてみました。今季の葉牡丹は径50㎝を超える大玉です。


花枯れて季ゆつりゆく荒庭に かすかに映える葉牡丹の花

中庭 9月5日

2011-09-05 21:50:27 | 
9月の中庭。黄色の小花ばかりが目立ちますが、マリーゴールです。当初は丈夫で花期が長いことから修景花として植えたのですが、意外とチョウ達に人気があり、いまでは蜜源花としてランタナやブッドレアと肩をならべております。


 池の辺に黄色き小花咲かせるは 春秋咲きけるマリーゴールドなりけり

薩摩芋 8月22日

2011-08-22 22:57:50 | 
雑草防除として植えた薩摩芋の蔓がギャラリーの目地芝を覆っております。このところの雨模様で少し目を離している間に、ギャラリーに侵攻してご覧のような状況を呈しました。自然を相手にするということの難しさをまたまた実感させられたわけであります。しかし、目地芝の伸び放題な様子を鑑みますと単なる手入れ放棄であるような気がしますがどうにも困ったものであります。


 すきあらば繁り尽くさん薩摩づる 生きの激しさいまさらに覚ゆ

沈床庭園 8月21日

2011-08-21 23:06:38 | 
沈床庭園の夏の姿であります。今年こそはとワイルドフラワーの混合種を二十袋も蒔いたのですが、時期が遅かったのか芽生えたのは百日草のみという惨憺たる状況です。緑の大部分は雑草。予想されたこととはいえ、なんともはやであります。十二菱の外側のマリーゴールドもどういうわけか花をつけません。泣きっ面に何とかでありましょうか。


種蒔きて此の年はこそと願いしも こぞとかわらぬ沈床の園

薩摩芋 7月26日

2011-07-26 23:34:56 | 
蝶の舘の一角に雑草防除のために植えた薩摩芋ですが、育つには育っておりますが、肝心の雑草も繁りに繁っておる状況にあります。麦藁帽をかぶり日がな一日雑草抜きに励む夏の一日でありました。


 荒草をはびこらさんと植えし芋 草繁りきて人手にたよらん

根株花壇 7月21日

2011-07-21 23:40:26 | 
沈床庭園の根株花壇は今年も花で飾られることはありませんでした。
しかしながら一部の根には自然に苔が生え、蔦や冬苺が這いあがり、傍のアブラギリの花房が落下して、あたかもどこかの流派華道のオブジェの如きものが出現しておりました。自然からの賜りものでありましょうか。



 苔の生え冬苺巻く根の株に 木の花落ちてオブジェとならん

沈床庭園 6月27日

2011-06-27 23:02:36 | 
沈床庭園は相変わらず名ばかりの庭らしきにありますが、先日、思いがけなく花の種を頂いたことから、十二菱花壇を花園とすべく、雑草を引き抜き、重機で耕し、肥料を施して土壌を整え、種蒔きしたところであります。はたして今年の夏は如何なる花を咲かせ、如何なる華やかさを見せてくれることになるでしょうか。


 色のなき十二菱の園たがやされ 華やぎ夢み種は蒔かれけり

中庭 5月1日

2011-05-01 19:20:39 | 
五月初めの中庭。池周りの花壇の葉牡丹はトウを立て黄色い花を咲かせて最後の奉公。冬から咲き続けているノースポールの白い花もいきおいよく芽生えてきたギボウシに覆われようとしています。
写真上部の黒い縁は、この春につくりあげた列柱回廊を覆う葡萄棚の栗の木の桁材です。



葉牡丹の淡き黄色の花咲いて 惜しむ間なくに春は過ぎゆき

春の中庭 3月30日

2011-03-30 21:49:58 | 
三月末の中庭。八つの円形花壇のうちの四つに菜の花と紫花菜を種蒔いたのですが、うまく育ったのが写真左の菜の花のみでありました。蒔いた時期が少し遅かったのですが、なんともはやであります。


 春もはや桜咲きけるこの季に なにやら寂びし円き花床

女神像 3月26日

2011-03-30 21:28:28 | 
半月ぶりにやすんばに戻ってみると、大した被害はなく、安堵してアーチの下で一息ついていると、目の前の池の女神の噴水像が傾いていることに気がつきました。その瞬間は池の水面が大きく揺れ、水は飛沫をあげながら周囲に飛び散ったはずです。それをもの語るように、池面の水位が異常に下がっておるのでありました。


 女神像波たつ池面におわしまし やや傾きてふんばり立てり