槍平小屋ニュース 

槍ヶ岳・飛騨側登山ルートの要衝、槍平小屋から日々の出来事や最新登山道情報をお届けします。

最新登山道情報(槍ヶ岳・飛騨沢ルート)

2018年07月10日 | 日記

新穂高温泉入山口から槍平経由、槍ヶ岳へ向かう飛騨沢ルートの状況をお知らせします。

本日10日現在、新穂高~白出沢間の右俣谷林道は平常通り通行出来ます。白出沢より登山道となりますが、先日までの大雨の影響でここより上部については滝谷のような流れがある場所だけでなく、涸れ沢となっている場所の通過時にも不安定な浮石や、崩れやすい堆積土砂に注意が必要です。画像はチビ谷です。

滝谷の渡渉についてはこちらを御覧ください。

最新登山道情報 20180709 10:30(滝谷渡渉部)

次に、槍平小屋より上部の状況です。

標高2100m付近、中の沢の状況です。パッと見にはわかりづらいのですが、対岸の登山道取り付き点が見えないほどの土砂が流れこんでいます。目測ではありますが、高さ1.5m分くらいは堆積したでしょうか。登山道はこの土砂の上を水平に進みます。間違って沢を登りすぎたり、下りすぎたりしないよう注意して下さい。

 

こちらは標高2250m付近。最終水場のある大喰沢になります。槍平小屋より上部ではこの場所がもっとも雨の影響を受けており、登山道を一部押し流して沢が広く、深くなっています。両岸ともに不安定な、やや斜度もある土砂の上を歩きますので、十分注意して下さい。

 

飛騨沢の標高2500m付近。やはり雨水が流れ下った跡が見られます。

 

飛騨沢・標高2800m付近。雪渓が見えますが登山道上の雪はすべて消えており、影響ありません。

 

標高2900m付近を行く登山者。

 

飛騨乗越。飛騨沢ルートでは、ここで初めて槍ヶ岳が見えます。

 

飛騨沢ルート確認の下山では中崎尾根を通りました。こちらはこの雨による目立った被害はなく、平常通り通行出来ます。また、槍平~奥丸山の登山道も小屋前キャンプ場の沢が増水していて渡りづらい他は、平常通り通行出来ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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