槍平小屋ニュース 

槍ヶ岳・飛騨側登山ルートの要衝、槍平小屋から日々の出来事や最新登山道情報をお届けします。

槍平小屋ニュース 2021/09/27

2021年09月27日 | 日記

今日は槍ヶ岳・飛騨沢ルートの標高2600mより上部に積雪対策の標識ポール立てに出かけました。新雪が積もってしまうとルート上のペンキ印や踏み跡を隠してしまうため、濃霧時などは完全にルートを見失ってしまいます。これからはそういう状況もあり得る季節という認識は忘れずにいて下さい。飛騨乗越から見る槍ヶ岳、私自身の感覚ではいつも見守ってもらっているような気もしますし、「ちゃんと見ているぞ!しっかりやれよ!」と厳しい視線を送られているような気もします。登山道だけでなく、人生でも!?間違った方向に進みそうになっていたらこれからもビシッと気合を入れて下さい!

 

さて、標識ポールですがこれはあくまでも晩秋の積雪に向けてのものです。冬季ルートではありませんのでご注意下さい。標高2700m~2900m付近は積雪時に間違って大喰岳方面への踏み込みが起きやすい場所です。ポールの数も増やしているので、もしも次のポールが見つからないような悪天候時には無理に標高は上げず、必ず戻って下さい。

 

標高2420m付近、”宝の木”のダケカンバと中崎尾根の紅葉。これから冷え込みが厳しくなればグッと色鮮やかになりそうです。安定した天候を見定めて、余裕のある登山計画でお越しください。

 

それでは本日の気象情報。

午前6時。

 

午後6時。