本日午後4時頃の穂高連峰。今日は曇りがちではありましたが日中に雨粒が落ちてくることはありませんでした。明日、明後日も今のところは良い天気予報。ただ、今朝の雲はやはり遠い台風の接近を暗示しているかのようで、静かな緊張感とともに眺めた空となりました。
キャンプ場前の河原も現在は小屋直前から伏流水となっています。この涸れた河原ですが、大雨時にはこの画像の7割くらいの幅で激流が現れます。初めてこの地を訪れる方にはその変化率を実感して頂くことは難しいと思うのですが、槍平小屋から登山道に関する注意情報が出ている場合、それは皆様の想像を超える危険が迫っている状況とも言えます。魅力ある北アルプス、槍ヶ岳・飛騨沢ルートをたくさんの皆様にご利用頂きたい想いはあふれるほどにあります。ただ、山小屋の役割としては山が持つ魅力と危険の両方を必ずお伝えすべきと考えています。「連休前に脅かしてたら、お客さんが減っちゃうかも・・・」という意識で、注意喚起の文言が緩むような態度では登山者の皆様に信用して頂ける山小屋にはなれないと考えています。
台風14号の影響についてのお問い合わせも頂いております。繰り返しとなりますが、16日（木）時点での予報をもとに18日以降の登山道通行可否の見通しについてお知らせ予定です。冷静な、客観的な天候判断にあわせて、小屋からの情報も皆様の安全登山にお役立て頂ければ、と願っています。
それでは本日の気象情報。
午前6時。
午後6時。