槍平小屋ニュース 

槍ヶ岳・飛騨側登山ルートの要衝、槍平小屋から日々の出来事や最新登山道情報をお届けします。

槍平小屋ニュース 06月29日

2015年06月29日 | 日記

夏山スタッフ募集中!


久しぶりの青空が広がった午前中、今日は飛騨沢のルート偵察と、登山道への救急箱設置へ行ってきました。救急箱は飛騨沢の標高2550m付近、千丈沢乗越への分岐点に設置するのですが、まだ残雪があったため、槍ヶ岳方面に少し登った場所に仮置きしています。利用は可能です。

 

飛騨沢には初夏を彩る花々が咲き誇っています。ふんわり、ふわふわなのがキバナシャクナゲ。

 

こちらはハクサンイチゲ。

 

ミヤマキンバイも賑やかに咲いています。

 

今しばらくは残雪の影響もありますので、飛騨沢を通過予定の方は最新登山道情報も参考にして頂き、万全の装備はもちろん、冷静、かつ客観的な天候判断のもとで登山計画を立てて下さい。

 

それでは本日の気象情報(午後のみ)。

午後5時46分。


最新登山道情報(槍ヶ岳・飛騨沢ルート 06月29日)

2015年06月29日 | 日記

夏山スタッフ募集中!


槍ヶ岳・飛騨沢ルートの登山道状況をお知らせします。

 

標高2550m付近。千丈沢乗越への分岐点。これより上部、特に標高2650m付近~2850m付近にかけての急斜面に雪渓があり、夏道もほとんど隠れています。雪渓を直登するルートを取る場合にはピッケル、アイゼンが必要です。雪の影響を避けるルート選択としては、この分岐点から千丈沢乗越経由、西鎌尾根を辿るルートがあります。

 

標高2750m付近を行く登山者。

 

雪渓上でガスに巻かれた場合にはルートを見失う恐れがあります。夏道を示すポールや、雪渓を直登するための目印も所々にありますが、視界50m以下となった場合には確認出来なくなります。また、写真からは伝わりづらいかもしれませんが、上部の雪渓はかなりの急傾斜です。滑落した場合、ストックでは止まれません。必ずピッケルを携行して下さい。

 

この写真は、上の写真と同じ場所から撮ったものです。30mほど先にピンクの標識リボン(中央やや左手)があるのですが、ほとんど見えません。濃霧時にルートを失った場合には、必ず引き返して下さい。標高2850m付近より上部の登山道に雪はありません。

 

飛騨乗越からの槍ヶ岳。