*殻便*[カ・ラ・ダ・ヨ・リ]*2004-2005

コリアン・ディアスポラ・アーティスト Yangjah の日々の旅をおすそわけ。

初「樸木」さん

2004-11-19 | ひびのたび
きのうは奈良の「樸木(アラキ)」さんへ行ってきました。
ずっと行きたかったお店。
わたしが大学を卒業してすぐに友だちと箕面で町屋カフェをするきっかけになったお店、大正区のカフェ「チャイ工房」ではじめて食べた「樸木」さんのパン。
法隆寺のほうでパンやさんとカフェをしているとはうわさには聞いていたけどなかなか行けないままでした。

8周年を区切りに法隆寺近くの田舎に小屋を建て、去る11月3日に移転オープンしたそうです。
「樸木」さんの姉妹は、わたしの両親のお店「金剛園」の設計もしてくれた「北村建築研究工房」のおふたりとその仲間たちと一緒に今回のお店をつくりました。
自家製天然酵母パン・ケーキ ベジタリアンごはんの店なのです。

きのうは母と京都に住む妹の3人で行こうと計画していたのですが、
前日に樸木さんに問い合わせてみると、JR法隆寺駅からバスがあるらしいが、お客さんはみな車で来るとのこと。バスの時刻表を調べてみると、1時間に2本あっていいほう。駅から歩くと40分はかかるそうで、道の説明はことばではできないそう。とほほ。

しかし!!!
ちょうど出発15分前に、父が車で一緒に行くと言ってくれたのです。わあい!母とふたり大喜び!
雨の日の外出は出かけるまでがとても憂鬱だったのです。

ちょうどお昼ごろ到着。
青い屋根のかわいい小屋。
外にはパン釜が。
横は田んぼと畑。
ちょうど土壁に空いた窓から、田んぼと大きな木がのぞき見できるのです。

「樸木」のロゴマークは友達の版画作家市居みかちゃんの作品。大きなパンを手にバンザイをする小人(?)さんと麦穂が彫られたまあるい作品です。なんだか大地のエネルギーがパンのいい香りとともに押し寄せてきそうな版画ですよ。

わたしたち家族は「玄米菜食セット」3人前と、「豆カレーセット」一人前を注文しました。
肉食動物(魚食?)の父もグルテンカツをもくもくと食べてましたよ。


デザートにハーブティ、カボチャのタルト、豆乳のティラミスを女三人でいただきました。
どれもほっぺがおちそうにおいしくて、しあわせな心地が中からむくむく湧きあがってくるような味なのです。

2時頃には建築家の北村さんたちが来るということで、自分たちの家のごとくくつろがせてもらいました。薪ストーブの調子を見に来てくれるとのこと。
その日は電気カーペットをあたためてくれていたので、ぬくぬくでした。

北村さんたちが到着するとますます大興奮のわたしたち。
それまで女性パワーに圧倒され、人見知りモードに入っていた父まで、北村さんを目にすると饒舌に変身!

みんなでシフォンケーキなどをいただき、これ以上のしあわせがあるかな!?

北村さんがすぐに調子のよくなった薪ストーブに火をつけてくれると一気にお店の中はあったかくなりました。

結局4時間以上もゆっくりさせてもらったのでした。

今度は天気のいい日に行けるといいな。



今回の写真は、樸木の「玄米菜食ランチ」です。
いちばん気に入ったのは、さつまいもとモチキビのグラタンです。
ほっとする味ですよ。