*殻便*[カ・ラ・ダ・ヨ・リ]*2004-2005

コリアン・ディアスポラ・アーティスト Yangjah の日々の旅をおすそわけ。

Jump photo 1

2004-11-02 | ひびのたび
今日は京都の九条山ヴィラにレジデンスアーティストとして滞在している、フランス在住イタリア人のClaudia Triozziさんが自宅に来た。

彼女は滞在中に'jump photo'という作品をつくるそう。
様々な人に自分の部屋でジャンプしてもらい、その瞬間を写真におさめるのだとか。
日常の空間で発生する非日常の瞬間をとらえたいそうだ。
彼女自身、振付家であり、パフォーマーでもあるし、意図するところは奥深そうなのだ。

今日は下見兼打ち合わせでわざわざ来てもらったのだが、少しだけ場当たりというか稽古をしてみた。
うーん。
これがなかなかむつかしい!
いつもフラッシュなしの自然光で写真を撮るわたしなので、フラッシュなしで撮ったところ、幽霊のようになってしまった。とほほ。
撮影当日はプロのフォトグラファーが来てくれるらしいので技術面は心配ないが、クラウディアの求めているモノが生まれてくるのかちょっぴり不安。

彼女に会うのは今日で3回目だが、魅力的で親しみやすい人なので、今日もいいエネルギーをもらった。駅に行く途中、橋の上で秋のほがらかな陽光を浴びて、太陽のような笑顔で「いい天気!」とよろこんでいた。

さてさて、今日からジャンプの稽古とイメトレに励むべし!!!

「私は皮膜をすり抜けて行く」

2004-11-02 | Performance
2004年10月23日の夕暮れ、築港赤レンガ倉庫でパフォーマンスをしました。
中村美晴さんの詩をもとに、彼女のアンティークオルガンとのコラボレーションでした。
つたの這うレンガの壁を灯りがともし、ちょうど頭上には月が輝く舞台でした。

「平熱」Temperature in balance,Installation

2004-11-02 | Art works
2004年10月21日から31日まで築港の赤レンガ倉庫でオープンアトリエがありました。
その時に発表した作品です。
自分のアトリエスペースでのインスタレーションです。
日本の塩と、韓国の赤唐辛子を使っています。
その作品の一部とテキストをどうぞ。

'Temperature in balance', Installation,
Japanese salt, Korean red pepper, 2004
 




 平熱
Temperature in balance
 
                            
いつものどが渇く
      

摂氏で凍るしずく
零下で燃える血

動脈と静脈の壁を超えて
うずまく

                              
平熱をさがす
どこにもないし
いつもここにある
 
 
そんなことわかっていると
苦笑いする瞬間も
はかない強さとしなやかな弱さが
たましいの港を求めて
内臓のすきまを巡りめぐる

                             
欲している水は
このからだのなかにある
と知っている

                            
それでものどは渇く  





Temperature in Balance



I always feel thirsty


Drops freezing with the centigrade
and
blood burning with zero below
exceeding
the border of the artery and the vein,
they whirl.


I try to find
my temperature in balance
nowhere
or
always there is here


Even such a moment
I make a bitter smile
that I know it already,
fleeting strength
and
stable weakness
go round the opening of the internal organs
with seeking the port of soul


I know
water I have desired
already exists in my body


Even now
I still feel
thirsty






by Yangjah

           
       

手紙のように

2004-11-02 | ひびのたび


突然今朝思いつきでブログをはじめる。

数年前にしたパフォーマンスと個展のタイトルから即興で「殻便」と名づけることに。

からっぽのからだから生まれることばを手紙のように表現できたら。