マハロ日記

ワイキキだけがハワイじゃない。ハワイ・カントリーライフ。

ハワイ島北端の旅

2008-02-29 | ハワイ島


ハワイ島の北部、コハラ山脈から見た、コハラ・コースト


ハワイ島2日目
は、
午後4時半の飛行機で帰らねばなりません。

しかし、朝10時に出発し、5時間あれば、
島の北端を見学しながら午後3時には
空港へ着けるだろうと、
世話人さまが提案くださいました。

ところが、
朝食後、知人宅の庭に生っている
パパイヤをもいで食べ、
コーヒー畑などを散策するうちに
10時出発の予定時刻が過ぎてしまいました。

 
採りたてのビッグなパパイヤ!


コーヒーの収穫は
とっくに終わった後でしたが、
切り捨てられた枝に
沢山の遅咲きの実が付いており、
主人がその実を持ち帰って植えたいと、
もいでいたのです。

世話人さんが、それなら、
そこらに生えている苗を抜けばいいとのこと。

見ると、コーヒーの木の周りには、
沢山の芽が出ており、驚きました。

これを持ち帰れば、
ホノルルの園芸店で一儲けできそうですっ!

時間がない中、
主人は急いで5~6本の苗を抜きました。

コナ・コーヒーを家で植え
ホノルル・コーヒー??  にするなどと満足気でした。


持ち帰ったコナ・コーヒーの苗木です。



そんなこんなで
出発が1時間も遅れましたが、
高原の道を通り、
島の北端を見学し、
帰りは
コハラ・コーストの海べりを通って、
コナ空港から4時半の飛行機に乗る計画です。


ハワイ島・北部の地図

まずは、
サウス・コハラに広がる牧草地を突っ切り、
高原の町 ワイメア で休憩。

青い空、白い雲、
緑も大地も眩しく輝いていましたが、
空気は涼しく爽やか。

まるで夏の避暑地にでも来ているような感覚でした。

ここでは
ワイメア・ショッピングセンターをしばし見学、
パーカー牧場
オリジナル・コナ・コーヒーを買いました。

 
ワイメアのパーカー・ランチ SC。 オリジナル、コナ・コーヒー。


続いて、
草原がなだらかに広がるコハラ山脈を走り、
途中、止まってもらって、
雪化粧したマウナケアを見ながら、
眼下に見渡す大地と
コハラから太平洋を望む絶景(写真トップ)
しばし堪能しました。

ここから一望する台地を見たら、
カメハメハ王でなくても、
見える限りの所まで進んで行きたくなる!

などと男性陣は語っておりました。


コハラ山脈から見たマウナケア。


牧草地の広がるコハラ山脈にも
いくつかの牧場があり、
パニョーロ
馬に乗っている姿にも出くわしました。


パニョーロとは、最初に連れてこられたメキシコ人のカウボーイたち、
つまりラテンアメリカ系の人をさすヒスパニック
(Hispanic)
がハワイ語で訛ってパニョーロとなったそうです



ついに

ハワイ島北部 の行き止まり、
ポロル渓谷 に到着!


ハワイ島最北端、ポロル渓谷の展望


そして、
カメハメハ大王の生誕の町
カパアウでは、
カメハメハ大王のオリジナル像
対面しました。

これは
フランスからハワイへ輸送中に
沈没した船から引き上げられたもので、
ホノルルにある銅像は、この2作目、
ちなみに3作目はヒロにあるということです。

 
ホノルルのカメハメハ大王像と比べると、衣装の色が濃いです。



カパアウでは、
世話人様のお勧めで
「バンブー」 で昼食をとることに。

 
ハヴィの町のメイン通り。              レストラン・バンブー


クラシックなバンブーの店内は
白人の観光客でいっぱいでした。

日本人はこんな小さな町は
素通りしてしまうのだと思いますが、
たっぷり時間をとって巡る
メインランドの観光客は、
本当にゆったりと時間をとりながら
観光しているなあと感心してしまいました。

 
店内の様子。私は、右の写真の
カルア・ピッグのバーガーを頂きました。


このあと車は海べりの道に入り、
世話人さま目指すは、待望の
ハプナ・ビーチ 州立レクリエーション・エリアです。

実は、
ここは世話人サマ絶対お勧め! 
の場所で、
この北部周りの 旅のピーク
考えていた所だそうです。

前日より、

“このビーチは1日海に浮かんでのんびりしたいくらい
素晴らしい
ビーチなのです。
見ているだけでも癒されるお勧めの場所です。
ここでのんびりしましょう”


と絶賛していた場所です。

ところが途中には、
カメハメハ大王が
ハワイ諸島統一のお告げに従って建立した
という、
プウコホラ・ヘイアウ(神殿) があり、
通り過ぎるのは勿体無い!
と思った私は、
ここにも立ち寄ってもらいました。


プウコホラ・ヘイアウ(遺跡)


結局、
3時を回り、ハプナ・ビーチを断念し、
空港まで直行することに!

4時ぎりぎりに空港に着き、
何とかフライトに間に合いましたが、
わがままばかりを申して、
世話人さまには申し訳ないやら
有り難いやら、
もてなしの心を教えられました。

出不精の主人とだったら、
こんな北端までは、
何度ハワイ島に来ても
来られなかったことでしょう。

感謝。

ハワイ島の北部は、
生まれたての南東部と比べると、
ん百万年は時が経った 少年期 だそうで、
ヒロやコナとはまた違った景色。

本当に Big なアイランド! 

結局、
北部周りも5時間では
いくつかの見所を外さねばならず、
このコースも
1日がかりの余裕がほしいと思いました。


やっぱり Big なアイランド

2008-02-20 | ハワイ島


車窓からの、 マウナロア(ハワイ語で長い山)。山頂にうっすら雪化粧をしています。

ハワイ島 1日目、

「午後には、どこか行きたい所があればご案内しますよ」

とのお言葉に、
思わずボルケーノ(火山)!
と答えてしまった私…。

ところが、
出かけるのが午後2時近くとなってしまった今、
果たして西のコナから南東のキラウエアまで
行って帰って来られるのか……?

お世話くださる方も、う~ん……と考え込んだあと、

「サドル・ロードで横断しノンストップで行けば、
ボルケーノを見て帰れないこともないでしょう。
但し帰りは暗くなって危険ですので、
ベルト・ロードから北回りで帰ります」

とのこと。



そんなギリギリの線なら、
何も無理をしなくても、
その辺をのんびり回ってくれればいい……
と思ったのですが、
時すでに遅し……。

世話人も
“俺の腕なら行って帰れる” と自信満々ですし、
主人らも
「ボルケーノは興味ありますね~」
などと話しているので、
イザ! とばかりに
車は4人を乗せて出発してしまったのです。


遠くに見えるマウナケア(ハワイ語で白い山)。


サドル・ロードは、
マウナケアとマウナロアの間の高原を横断
し、
西側と東をつなぐ道路ですが、
道はアップダウンも激しく、
でこぼこで危険ですので、
私の記憶では、確かレンタカーでの通行は
禁止されていると思います。

昨年マウナケアの登山ツアーでも、
登山道にいたるまでこの道を通りましたが、
路肩がでこぼこのため、
車はみんな中央の分離線をまたいで走るため、
対向車が来た時には緊張します。

しかし、景色は雄大。

広大な牧草地帯を走り、
サドル・ロードに入って、パーカー牧場を抜けます。

右手にはなだらかな稜線のマウナロア、
左にはマウナケア……。

ところどころで写真を撮りたいのですが、
何せ車はノンストップ!

まっしぐらの勢いで目的地に向かいます。




やがて、島の中央を越えたと思う間もなく、
霧が出始め、
西側は雨で煙っていました。

ついにハワイ島最大の町ヒロにも止まることなく、
車は一挙に火山国立公園まで突っ走ってきました。

最後の映画上映に間に合い、
ホッとしたお顔の世話人さん。

博物館を見たあとは、
車でキラウエアの火口を回りましたが、
この日はガスが出ており、
徒歩での散歩は禁止


所々ガスが出ているため、車から外には出れませんでした。


その上、雨と霧とで雄大な火口も見られぬまま……。


霧の為、殆ど火口は見えませんでした…。(写真中央)


時間がないとのことで、すぐに車は引き返し、
またまたノンストップ。

後部座席に乗っていても、
真っ暗な道に緊張しながら、
コナのお家に戻ったのは夜7時半でした。

ノンストップで往復5時間も運転くださった世話人さんに、
ただただ感謝でしたが、
オアフにいる感覚でハワイ島を見学しよう
と思うところに無理があり、
改めてこの島の大きさを思い知らされました。


夕食は サプライズ でした! 

ワイキキ有名ホテルの有名和食レストランの某シェフが、
私たちのために腕をふるってくださったのです。


写真左から、鳥の唐揚げとシシャモをシソの葉で巻いてフライにしたもの。
キュウリの酢の物、うなぎ添え。
マグロ・カマ。



左から、ワインに合わせた、シーザー・サラダ、カリカリベーコン添え。
カリフォルニア産の有機栽培赤ワイン。
メインは、マッシュ・ポテトの上に乗った、ヒレ・ステーキ。

どれも、う~んと唸るほどの美味で、
一流プロフェッショナルのもてなしに感動でした。


翌日は…
今度は北の果てぇ~!


空から見た島々

2008-02-15 | ハワイ島


空から見たダイヤモンドヘッド


さて今週は、
ビッグ・アイランド
主人の所用のお供で
付いていきました。

お天気はまずまずでしたが、
多少
ボルケーノ・スモッグ
かかっていました。


我が家のあるハワイカイ近辺を空から観察。


オアフを離れると、
やがてモロカイ島が…。

天気のいい日には
オアフの東海岸からも見える島です。


モロカイ島。
山が東のみにあって、中央から西側全体は晴れていますが、土が赤っぽいです。


モロカイの次には
ラナイ島が見え、
すぐにマウイ島が見え始めます。

この3つは
比較的くっついています。

今年の冬は寒く、
マウイのハレアカラ山頂(標高3055メートル)にも
十数年ぶりくらいに
雪が積もった

と聞いていましたが、
ハレアカラは
あいにく雲に覆われていて
見えませんでした。

マウイも
中央の平地は黄色っぽく、
やはりオアフより
数百万年は若いです。

ちなみに、
このハワイ諸島は、
火山活動の年齢から言うと、

カウアイ島が老年期、
オアフが中年、
マウイは青年で、
ハワイ島の
西側が少年期、
東側はまだまだ幼年期

だそうです。

いよいよ
ハワイ島ビッグ・アイランド)
見えてきました。




雪を被ったマウナケア。


ハワイ諸島の中でも
いちばん若く

今なお
火山活動が続くこの島は、
他の7島をあわせた
総面積よりも大きく、
オアフ島の7
と言われる広大な島
です。

中央に
4000メートル級の
マウナケア (ハワイ語で白い山) 
            昨年登頂した体験記をご覧下さい。

マウナロア (ハワイ語で長い山)
山々がそびえていて、
気候も各エリアで様々です。

世界の気候を12種類に分けるとすれば
ハワイ島はその内の
11種類もの気候をもつそうです。


北東から吹く貿易風で、
東側のヒロは雨が多く
(年間晴天率40%)
西側のコナは乾燥しています。

山頂では
スキーもでき、
海辺では
海水浴も同時にできます。

熱帯雨林もあれば、
涼しい高原もあります。

また
世界の最先端の
天体観測所も集中していますし、
地中の火山の研究も盛んです。

世界の
大陸から最も離れた島
とも言われていますが、
本当に
不思議な魅力が一杯の島ですね。

さて、
コナ国際空港に到着です。


お疲れさま


所要時間1時間弱。
12日の訪問ですが、
所用の合間をぬって、
地元に詳しい人が
案内してくれました。

次回は、
ハワイ島のミニ・探検を
紹介します。

少々お待ち下さい。


ハワイ島・「魅惑のコーヒー農園」

2007-03-11 | ハワイ島

ハワイと言えば、コナコーヒー。

コナコーヒーと言えば、ハワイ島。

ハワイ、コナコーヒーとは
ハワイ島の西側の
コナ地区で栽培されるコーヒーのことです。

在ハワイ島以外にも
マウイ島、オアフ島、カウアイ島などで
コーヒー栽培が行われていますが
コナ地区で生産されるコナコーヒーが最高品質とされ
世界的にも有名だそうです。

 この地ではコーヒーが伝わってきて以来
現在まで約150
年間コーヒーが栽培され続けてきました。

そのコナコーヒー、現在でも手摘みで
しかもごく限られた量しか生産出来ないそうです。

 

そこで今回
日本でお馴染みの会社の
コーヒー農園に行ってきました。

 

メインゲートから一歩足を踏み入れるとそこは別世界。


コーヒー農園の入り口

まず最初に目に飛び込んでくるのは
色鮮やかに咲き誇る花々。

あいにく冬の時期だったので
すべての花々が満開
というわけのは行きませんでしたが
これからの時期
園内には00種類以上の花々が咲き乱れると言うことです。


海に向かって伸びるゆるやかな下り坂を降りていくと
コナブルーの海が一望!


カイルアの町も一望です。

 

ここはコーヒー農園なのでしようか?

途中にあるフルーツガーデンには
パパイヤ、マンゴー、バナナ、スターフルーツ、ライチ…と
30
種以上のトロピカルフルーツが植えられています。

収穫の時期に来たかった!

 
採りたてのバナナ。美味しかった!(写真左)。 ーヒーの実(写真右)。

 

気持ちの良いそよ風を感じながら坂道を降りていくと
新たな別世界が!


泉の向こうにかすかに見える海。

永遠の泉と言われる
湧きいずる泉は空と海と泉が一体化しています。

絶景とそよ風に吹かれながらの挽きたてのコーヒーは
言うまでもありません。

 

コーヒー農園は永遠の泉の下に広がっていました

こんな素晴らしい場所で育つコーヒー達は幸せものです。


ハワイ島・「宇宙に1番近い山」その2

2007-03-06 | ハワイ島


写真はマウナケア中腹からみたマウナロア 

 

ハワイに残る神話には数多くの神様が登場します。

そして、富士山より高いこのマウナケアにも神様が祀られています。 

 

キラウエアのマグマを消してしまうくらい強い力を持っていたと言われる

マウナケアに住む雪の神様ポリアフです。 

彼女は恋に破れ、悲しみを胸にマウナケアに住み

時折その悲しみを冷たい雪で山頂を覆いつくしたということです。

 

山頂にもありますが

途中の休憩所にもハワイアンが作った祭壇がありました。 

 

ここでハワイアンの人達は チャント(詠唱)をあげ

神に祈りを捧げたということです。 

 

 

 神が宿る聖なる山マウナケア。 

パワースポットがあると言われるマウナケア。

 

そしていよいよ山頂に近づいてきました。 

澄み切った空気を吸いながら
心配していた高山病も忘れさせるくらい
神聖な心地よい気持ちになりました。

 

雲海に沈む太陽をみながら
思わず大きく両手を広げて宇宙のパワーを沢山もらいました。

 

次回は、魅惑のコーヒー農園です。


ハワイ島・「宇宙に1番近い山」 その1

2007-03-04 | ハワイ島

実家から姉がハワイ旅行にやってきました。

そこで今回
のんびりとハワイ島4泊5日の旅に行って来ました。

 

ホテルに向かう道すがら、ずっとこんな景色が続きます。
まるで溶岩のジュータンを敷き詰めたようです。


ハワイ8島の中で一番新しい島、ハワイ島(ビッグ・アイランド)は
だいたい四国の半分ほどの大きさだそうです。

世界の気候を12種類に分けると
ハワイ島は11種類もの気候をもつそうです。

そう・・・この島では・・・
スキーとサーフィンが一度に出来ると言う訳ですー。

 

今回の旅行の1番の目的は
前から一度登って見たかった
宇宙に一番近い山!
マウナケアに登ることにしました。


マウナケア(ハワイ語で白い山)は標高4,200m
富士山より高いんです。

頂上の平均気温は5℃~10℃くらいだそうです。

大体この時期は雪が降るそうですが
今年は世界的な暖冬の影響か殆ど降らなかったそうです。

 

富士山にも登ったことがないのに、いきなり大丈夫?と思いきや
この山は四輪駆動で山頂まで登れるんです。

 

マウナケアには世界約11カ国の天体望遠鏡があります。

その1つがご存知、日本のスバル望遠鏡です。


山頂にあるスバル望遠鏡。

 


富士山より高い山、当然高山病が心配になります。

ツアーの注意事項にも
24時間以内にスキューバ、またはスヌーバ・ダイビングをされた方
ツアー当日に飲酒された方は遠慮下さいとのこと。

要するに体調を整えておいて下さいということなのです。

どんどん空気が薄くなるので
途中休憩所に立ち寄り、ツアー会社が用意してくれた
お弁当を食べたり
乾燥をしているので、充分な水分を取ったりと
気圧に体を慣らしながら登っていきます。
 

普通車では登れないマウナケア。

あらかじめ予約しておいた現地ツアーに入りいざ出発。

 

とにかく!
これが1つの山とは思えないくらい
様変わりする景色に感動と興奮を覚えました。


 

山のふもとは何処までも牧場が広がる牧草地です。

 

 

途中、溶岩だらけの景色に変わります。
写真左に見える山はマウナロア(ハワイ語で長い山)です。
何とも穏やかで暖かいパワーを感じる山です。

 

そしてさらに登ると周りの景色が一変!

月か火星に来たかのような
(行った事ないけど、多分こんな感じ
雄大で、神秘な景色に変わります。

写真右側に登って来た道路が小さく見えます。

実際、アポロ宇宙計画の際
月面を見立てた訓練をここで行ったと言うことです。

納得です!

 


しばらく登るとの雲海が見えてきました(写真上)。

この時点ですでに感動です!

実際に観る景色はもっと!もっと!きれいでした。

写真だとうまくお届けできず本当に残念です。

 

山で出会った植物達

 

写真左は銀剣草といいます。
まさにその名の通り
銀色の剣が集まったような植物です。

実はこの植物、稀少な高山植物で
標高がかなり高いところでしか生息しないとのことです。

 写真のような姿で10年前後を過ごし
一生に一度の開花時期になると中央部から茎が伸びてきて
高さは2mに達するという大きな変貌を遂げると言うことです。

開花している銀剣草を見ることができる人は、幸運の持ち主だとか・・。

残念ながら今回は開花していませんでした。

 

写真右は溶岩の中から張り出しているシダ。

シダは大変強い植物で
このように溶岩だらけの場所でもしっかり生息するそうです。

 

いよいよ山頂に近づいてきました。
感動のサンセットは次回します。