親心、子心

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自己肯定感と子どもの権利条約

2014年12月19日 21時45分27秒 | 過去~徒然から~
教師をするようになって、10年を越えた。


最初は公立と私立小学校の非常勤講師。
それから、青森県に舞台を変えて、9年目の今年。合わせれば10年を越える。

振り返ればいろいろなことがあった。

その中でも今年一年は、最悪の年だと思って過ごしている。

それでも、気の持ちようということもあるのか、理論的なことだけは、脳内でまとまって、形作っている。

一応、10年を越える経験の中で、様々な失敗、ちょっとした成功。次への方策、精製された信念。そんなものがたくさんあり、後輩たちの指針になれば、先輩たちに挑戦できれば、そんな気持ちで文章を書くことにした。


…教育に携わってきた中で、数多くの失敗がある。

しかしだからこそ、すがるべき自分の信念、いくつかの筋が見えてきた。

それが表題の、「自己肯定感」、「子どもの権利条約」だ。

私自身、あまり勉強せず、経験と勘と先輩たちの教えから見えたことを脳内で組み合わせて作っていったことだから、『机上(脳中)の空論』といわれればその通りかもしれない。

しかし、それに従って教育する限り、目の前の濃霧のような教育課題が、すぅっと晴れていく経験をこの一年だけで2回は経験できた。

少ない実践にはなろうが、それでも、今まで死にたくなるほど苦しんだ経験、夜中にふと目が覚めて、2時間くらいひたすらメモ書きを続けてきた経験からすれば、ずっとずっと前に進めたと思う。

だから、これからの自分が少なくとも今よりはましな教育を実行できる環境においてもらえることを祈り、そのときのためにストックするつもりで、これらを書き始めた。

それが誰かのためになれば、望外の喜びにつながる。


…あなたは自己肯定感が少ないね。

そんな一言、誰かに言われるまでもなくわかっている。口を開けば、否定的な言葉。行動すれば消極的で他人任せなものばかり。
いつもオドオドビクビク暮らしてる…。

そこまではひどくなかろうが、そんな子どもたちが、多く増えてきているように感じる。
自分を小さくさせて、ひたすら家族や学校や、友達といった社会に適合しようと努力している、そんな子たちのことである。

昔はこんな子どもたちの姿が見れなかった。
「何であの先生のいうことは聞くのに、俺のいうことは聞かないんだ。」
そう苦しんだことも両手の数じゃあ決して足りない。

でも、今考えればわかる。

どれだけ子どもたちの『気持ち』を無碍にしてきたか。


子どもたちには子どもたちなりの社会がある。
学校のルールや、親に言われていることを越えて、広く、深く、果ての見えない子どもたちの世界がある。

その中で、表層をふわ~と旅人のように生きることができたなら、その子はとても幸せである。
多くの子たちは、あっちに足を引っ張られ、こっちにきを使って、必死になって生きていることに気づいていなかった。

そんな中で、大人に気を遣え。

無理な話である。

自分へメリットを与えられる存在なのか。高知は俺にとって有害なのか有益なのか。それを肌で感じ取って、やっとの思いで自分を保っている。
そんな中で、ポッと出の私のような存在が熱弁を振るったところで、金八先生にはなり得ない。

それに気づけていなかったことが、今更ながらに陳腐である。

でも、そんな時期を乗り越えられたから、今の私がある。



自己肯定感を、子どもたちが持っているかどうか。これを指標として、自分の教育を作っていくことにした。


そして、子どもたちには、「人として生きる権利があるということ」。


これが今の私の信念だ。

自己肯定感が少ない子は、人に依存し、どんどん自分を小さくする。
そんな子どもたちは、教職員人生の中でも、記憶が薄れる魅力の少ない子どもに見える。

しかし、そういう子どもたちだって、「権利をもっている」のである。
人として輝く権利があるのである。

すべての子どもたちに、舞台の上でスポットライトを当てられないなら、教育者として、失格だ。

その思いが今の信念になっている。

おそらくこれからも、揺らぎ、苦しむこともあろう。
しかしそれらこそが、自らの信念を磨く大いなる機会ととらえ、立ち向かいたいと思う。

これが今の私の決意だ。



以後、これからの実践の元となる理論や、考察をまとめていきたいと思う。

いろいろと頭が冴える

2014年12月19日 21時40分29秒 | 過去~徒然から~
きっと暇なんだと思う。
でもそのおかげで、いろいろと考えることができた。
いろいろと考えた結果、試したいことがたくさんできたし、伝えたいことも、今まで通りやりたいこともたくさん出てきた。

とりあえず、自分が中学校教師だということ。そして理科の教員であるということ。

そんなところから、いろいろ書きたいなぁと思う。
それでも残念なのは、かける時間があんまりとれないということ。

小難しく考えず、かけることからどんどん書いて、いずれアップできればいいのかなぁ…。