山崎裕二 活動誌 ブログ版

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普通交付税減少のメカニズム

2023-08-24 11:45:00 | 予算・決算 確認

 当初予算と比して、普通交付税額が減少しているケースに考えられるメカニズム(力学)について、改めて確認します。

 大きく、基準財政需要額のshrink(縮小)に起因するもの と 基準財政収入額のexpansion(拡大)に起因するものに分けることができます。さらに、これらが複合的に生じているケースも列挙できます。

 当初予算と比して、当初算定の普通交付税 決定額がマイナスになったのは、2年連続ですが、傾向的に、昨年度が基準財政収入額のexpansionに起因するものだったのに対して、本年度は基準財政需要額のshrinkに起因するものといえ、性質を異にしています。

 ちなみに、毎年度の普通交付税の当初予算額は、前年度の同 決算額に地方財政計画の伸び率を加味して算定したオーソドックスな手法によるものであり、決して的外れなものではありません。

 来年度以降の普通交付税を複眼的に見積もるに際して、町のような小規模市町村にとっては、かかる縮小が趨勢となる厳しい財政運営がつづくのでは…と予想します。財政力指数が0.3にも満たない町です。町民のみなさんの立場で、新規事業含め、最小の費用で最大の効果を上げる事業の選択と集中に、いっそうシフト(提案)していきます。


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