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諏訪大社上社前宮🙂😐😐諏訪信仰発祥の地に鎮まり坐す神社

2020-05-01 21:54:04 | 神社仏閣

旧社格「官幣大社」神社本庁「別表神社」の「諏訪大社」は、全国に一万社を超えるという「諏訪神社」の総本社で、「お諏訪さま」「諏訪大明神」とも呼ばれ、軍神・農耕神・狩猟神として信仰されてきた。
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祭神の「建御名方神(たけみなかたのかみ)」とその妃神「八坂刀売神(やさかとめのかみ)」が、最初に居を構え諏訪信仰発祥の地となったのが、「本宮」以前に在った宮と解されるこの「前宮」だと伝えられる。
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創建は、神話における「高天原(たかまがら)」の神「天津神(あまつかみ)」が、「天孫降臨(てんそんこうりん)」以前から国土を治めていた「国津神(くにつかみ)」に国土「豊葦原中国(とよあしはらのなかつくに)」の「国譲り(くにゆずり)」を受ける説話での「力競べ」に敗れた「建御名方神」が、「州羽の海」に逃れたことに始まるとされている。
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「建御名方神」率いる出雲系稲作民族の進出は、諏訪土着の狩猟系先住民族との摩擦となったが、現在の「前宮」周辺を譲り受けて居住地とし、「建御名方神」子孫の「諏方(すわ)氏」が「諏訪大明神」の現人神である「大祝(おおほうり)という「依代(よりしろ)の地位について君臨し来たという。土着の「洩矢神(もりやのかみ)」子孫「守矢氏」も、明治時代まで世襲した「神長官(じんちょうかん)」として仕え、諏訪地方に根付いていた縄文時代からの信仰での精霊と言われる「ミシャグジ神」の祭祀を取り仕切っていたと言われている。
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「上社前宮」は、「上社本宮」や「下社秋宮」に比して参詣者は限られるが、「建御名方神」がはじめ居を構えた由緒の地で鎮まり坐している。千年を超える時空に囲まれる神域であることを感じながら、七年に一度建て替えられるという「御柱」を、「諏訪大社」四社の中で唯一全てに触れることができる神社でもある。



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