はぐくみ幸房@山いこら♪

「森を育み、人を育み、幸せ育む」がコンセプト。株式会社はぐくみ幸房のブログです。色々な森の楽しさ共有してます♪

ニホンヒキガエル

2020年09月14日 | 爬虫類・両生類のお話

 ゴトヒキ、ガマガエルなどの別名をもち、自来也(児雷也)が操る妖術としても有名なカエル「ヒキガエル」。

 体長は約8cm~17cmで、日本在来種のカエルの中では最大級です。

 何より、カエルとは思えない「のそのそした動き」が特徴的です。



 見た目がイボイボしていて、カエルの中でも特にヒキガエルはダメ!苦手!って方も、多いんじゃないでしょうか?

 デカイ図体にイボイボの体は、外国でもNGらしいです。

 英語で、アマガエルなど可愛らしいカエルをfrog(フロッグ)と呼ぶのに対し、ヒキガエルをtoad(トード)と、使い分けられています。

 さて、ヒキガエルには毒があります。
 鼓膜の後ろにある突起部を刺激すると・・・・

 白い毒液が飛び出ます。

 この毒は、結構強力で、あのヘビもヒキガエルの捕食を避けるくらいです。

 

 そんな中、ヤマカガシはヒキガエルが大好物!

 ちなみに、ヤマカガシは、ヒキガエルを食べて、ヒキガエルの毒を取り込んでいます。

 

 ヒキガエルの毒は、勢いよく飛び出します。

 下刈り作業中に、刈払機の刃がヒキガエルの突起部にあたり、毒液が目に入ったという被害事例もあります。

 ヒキガエルの毒が目に入ると、「結膜炎」や「虹彩炎」を引き起こします。

 また、ヒキガエルの毒が口に入ると、粘膜に刺激を与え、飲み込むと嘔吐します。

 「犬がヒキガエルをくわえて、死んでしまう。」という事故事例もあるくらい、ヒキガエルの毒は強力です。

 

 もし、ヒキガエルを触りたい衝動を抑えられず、触った場合は、毒が飛び出す突起部には触れないように

 触った後は、必ず手を洗いましょう。
 もし、毒液が目に入ったら、こすらず、真水で洗ってください。
 それでも痛むようなら、必ず眼科医へ。
 もし、毒液が口に入ったら、真水でうがいをしてください。
 絶対に飲み込まないでください。
 もし、飲み込んでしまい、吐き気がある、嘔吐したという場合は、病院(内科?)へ行ってください。

 ということを念頭に、ヒキガエルと正しく接してください。



 最後に、ヒキガエルの毒液が飛び出す動画です。
 ホント、勢いよく飛び出すので、気をつけて下さい。

 なお、動画の様な行動は、皆さんは、絶対にマネしないで下さいね(^_^;)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする