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山中日記

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2007年10月29日 太田

2007-10-29 22:40:53 | ノンジャンル
爆笑問題ほか著「爆笑問題とウルトラ7」(新潮文庫)を読む。爆笑問題が90年代後半から00年代初めにかけて行なった7人の有名人との対談集だが、その7人が凄い。なぎら健壱、立川談志、淀川長冶、小林信彦、橋本治、山田洋次、ジョン・アーヴィング(!)という、太田や田中には荷が重い相手ばかりなのだ。怖いもの知らずの二人もこのビッグな7人の前ではタジタジになっている。芸能・映画・文学についての深い対話が、爆笑問題の素顔を明らかにしていく。

でもさー、この当時からここに登場した相手の多くから将来の更なる飛躍を期待されていた爆笑問題(特に太田の文才・映画製作、脚本能力等)だけど、最近伸び悩んでいる感じがする。もっと破天荒に好きなことをやればいいのに、テレビの枠の中で小さくまとまっているように思う。<たけし>みたいになれとは言わないけれど、もっと色々なフィールドで活躍できるんじゃないかと思っちゃうなあ。まあ太田は常識人で、田中の突っ込みがないと面白さが半減するからなあ。

2007年10月28日 コーヒー

2007-10-28 20:57:30 | ノンジャンル
雑誌「TITLE」11月号は<Coffee&Music>と題してコーヒータイムに聴きたい<芳醇な音楽>を特集している。様々なミュージシャンが選んだ298枚のコーヒーに合うアルバムをパラパラと眺める。ジャンルを問わず「あ~そうそう、それだよなあ」と一々頷き、リラックスして、ゆっくり聴きたいアルバムばかりなんだ。

そうこうしているうちに美味しいコーヒーが猛烈に飲みたくなってしまった。しかしこういう時に限って家にコーヒーがない。コーヒー豆は勿論、粉もなければネスカフェも簡単ドリップパックさえない。うーむと大きくため息をつき、すぐに「ガルルル」状態となって電車に乗ってコーヒー・ショップへ買出しに行く。店に着き店内に充満する挽きたてのコーヒーの香りに身体が震える。「一番美味いブツを出してくれ」と店員に頼み2種類の豆を購入してダッシュで家に帰る。

かなり濃い目に炒れたコーヒーを飲みつつ、ライ・クーダーの「BOP TILL YOU DROP」を聴く。1979年録音の8作目のこのアルバムは、世界のルーツ音楽発掘の博物学者であり、最高のボトルネックギター奏者としてのライ・クーダーの素晴らしさが溢れた作品なのだ。R&B・ジャズ・カリブ音楽を取り入れたグルービーな彼の音楽に聞きほれたい。こういう音楽を聴きつつゆったりと美味しいコーヒーを飲むヨロコビが分からない人とはお友達になれないなあ。一度お試しください。
http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=1605652&GOODS_SORT_CD=101

2007年10月27日 カーラ

2007-10-28 01:42:59 | ノンジャンル
カーラ・ブレイの新作「The Lost Chords find Paolo Fresu」を聴く。現在彼女が率いているバンド、The Lost Chords<ブレイ(p)、スティーブ・スワロー(b)、アンディ・シェパーズ(sax)、ビリー・ドラムンド(ds)>にイタリア人のトランペッター、パオロ・フレスが加わったクインテットでの演奏作品だ。モンゴル・ツアー中に地方空港で足止めされていた時に、シェパーズのヘッドフォンから漏れ聞こえたパオロの演奏にカーラが惹かれたのがきっかけで企画された共演なのだ。カーラ・バンドの独特のサウンドに美しい音色のパオロのトランペットがうまく融合している。

常に様々な音楽を探求するカーラは、最近はビッグバンド等の大編成での活動を離れ、スワローとのデュオやシェパーズを加えたトリオ、カルテットでの演奏が多くなっている。今回パオロが入って2管編成となったバンドを彼女は<The Banana Quintet>と呼んでいるが、全般に優しく聴きやすいサウンドになっている。71歳になっても精力的に創作活動領域を拡大していくカーラのサウンドを楽しみたい。
http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=1698165&GOODS_SORT_CD=101

夏に友人から貰って飼っていたオオクワガタのオスが死んでしまった。このオスは昨年の初夏生まれなので、2年程度といわれる寿命だったのかもしれないがちょっと悲しいなあ。この夏はペットショップの昆虫コーナーへ行ってムシキング好きの小さな子供たちに混じって「へー、こんなグッズがあるんだ」と関心したりしたもんなあ。残されたメスはまだ元気なので「若くて逞しいオスを貰ってあげないといけないかなあ」と思っている。明日台風20号が去ったら、彼のお墓を作ってあげよう。禁じられた遊びか!

2007年10月24日 キッドマン

2007-10-25 01:24:32 | ノンジャンル
小林信彦著「映画が目にしみる」(文芸春秋)を読む。これは中日新聞に掲載された映画評論をまとめたもので、第54回の菊池寛賞を受賞している作品だ。ここでは著者の豊かな知識と妥協のない映画(演劇)批評が展開されている。そしてここ数年の小林氏のお気に入りは女優<二コール・キッドマン>なのだ。オーストラリア出身の彼女は出演作品を慎重に選び、知的かつ巧みな演技で映画ファンを魅了している。最近の彼女の出演作品は「バースデイ・ガール」「めぐりあう時間たち」「「ムーrナア・ルージュ」「アザーズ」コールド・マウンテン」「白いカラス」「ステップ・フォワード・ワイフ」「奥様は魔女」等々いずれも魅力溢れるものになっている。また著者は<クリント・イーストウッド>監督の力量を高く評価している。DVD情報満載で、映画ガイドとして非常に役立つと思う。是非一読ください。

2007年10月21日 ラン

2007-10-21 21:30:04 | ノンジャンル
村上春樹の新作「走ることについて語るときに僕の語ること」(文芸春秋)を読む。著者は作家になった時に心を決めて陸上を走り始めた。それ以来25年にわたって世界各地で、フル・マラソン、100キロマラソン、トライアスロン・レースを休むことなく走り続けてきた。「走ることと小説を書くことは同じ」と彼は言う。走ることは作家村上春樹をどのように変え、彼の書く小説をどのように変えてきたのか。著者が初めて明かす「走る小説家としての」そして「小説を書くランナー」としてのメモワールなのだ。彼の本音が垣間見える貴重な作品だと思う。お試しください。
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/31966212

上記の作品を読んだ後、荒川で開催された<タートル・マラソン>に参加してきた。絶好の秋晴れだったが思った以上に暑く湿度が低く喉が渇いた。前半はYMOを聴きながら調子よく走ったが、折り返しからは強い日差しと暑さに悩まされた。でも久し振りのマラソンは気持ちがいいなあ。青空の下で自分のペースで走っていると、コースの先に永遠が見える気がする。村上氏の作品の巻末でのコメント「これまで世界中の路上ですれ違い、レースの中で抜いたり抜かれたりしたすべてのランナーにこの本を捧げたい。もしあなた方がいなかったら、僕もこんなに走り続けられなかったはずだ」と同じ気持ちを感じながらゴールに飛び込んだ。