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食料その4(北アルプス2010年夏)

2010年10月26日 16時08分33秒 | 食料
食材の次は調味料。
左上から
1)カレーフレーク、150g
 一番代表的な調味料。山ご飯にカレーは誰でも普通に発想するが、やはり、簡単に作れてそれでいて美味しいし、失敗もほとんどない王道だろう。スーパーなどの棚では固形のルーが一般的だが、山では固形では一食分の微調整が難しいのでフレークがベストと思う。今回はS&Bの「直火釜焙煎深みロースト」にしてみた。細かい話だが、このフレークは150gで6皿分。他のブランドでは例えばどこのスーパーでも一番目にするエバラ食品の「直火造り横濱舶来亭こだわりの中辛」や新宿中村屋の「カリーフレーク」などは6皿分で170~180gあり、20~30g重たいしかさばるのでなるべく軽いものを選んでいる。味的には若干スパイシーさに欠ける気もするがほとんど変わらず遜色はない。以前、グリコで「THE SPICEカレールウ辛口」と言うのがあったのだが、これなど味もいいし、6皿分で90gと重量も軽く気に入ってたのだが残念ながら最近見かけなくなってしまった。メーカーのHPにもないところを見るともう販売してないのだろう。また、ハウスの「ビストロ厨房カレーレトロタイプ」などは自らマイルドと書いているようにまろやかだが、山では逆にちとスパイシーで刺激的なものの方がお勧めの気がする。
作り方にフレークを溶かして弱火で10分煮込むなどと書かれているが、そこまで煮込まなくても十分美味い。
2)スキムミルク、230g
 いわゆる牛乳の代用である。特に朝食のシリアルに利用している。他にも、クリームシチーやポタージュスープ、パスタのカルボナーラやクリームソース系にも流用できる。特別なこだわりとしては、スキムミルクとは日本語で言えば脱脂粉乳であり、やはり脂分がない分コクが足りない気がするので、同じ牛乳成分の森永の「クリープ」を1~2割ブレンドしていることである。同じような商品でもネスレの「ブライト」などは植物油脂であり、原材料がまったく違い、牛乳原料は「クリープ」だけである。今回一袋225gそのまま持って行ったが、若干足らなかった。
3)フライドオニオン、40g
 自宅に使いかけがあったので味付けのバリエーションとして持って行った。が、料理のアクセントには活躍するが、必須と言うほどの食材でもなかった。
4)マヨネーズ、200g
 こちらは必須!自分は別段マヨラーではないが、ぜひ持って行くことお勧め、である。マッシュポテトやパスタソース、水で戻した乾燥野菜を和えるのにも普通につかえる。非常の場合はそのまましゃぶれるし(笑)。キューピーの方が味が濃いというかしっかりしているように思う。山では味は濃い目の方がお勧め。マヨネーズはカロリーが高いのでエネルギーの補給にも重宝する。山に行ってまでダイエットを心がけているメタボおじさんや、山ガールの方々にはちと難しいのか・・・?
5)いり胡麻、50g
 これも和以外にも中にも洋にもどんな料理にも入れられる貴重な調味料で、エネルギー源。単にアルファ米の五目飯のご飯に振りかけるだけでも味と香りが格段に良くなる。
6)顆粒味噌汁の素、100g
 味噌汁は日本人ならやっぱ飲みたくなる。余談だが、以前NHKの「ためしてガッテン」で登山における味噌汁の効能の能書きをやっていたが、味噌汁固有の効果とも思えず、日本人だから味噌汁かも知れないが、欧州人ならオニオンスープかもしれないだろうし、米国人ならクラムチャウダーかも知れないだろうに!と突っ込みを入れていた。
普通に味噌汁以外にも味噌煮込み的なメニューにも利用できる。また、味噌汁を多めに作って、それに小麦粉を練って丸めたすいとんを入れて、珍味のイカフライやサーモンフライなどパリパリ砕いて浮かべれば立派なすいとん鍋になり、優に一食分の食事になる。味は生みそには及ばないが顆粒、粉末の味噌汁でも十分美味しい。ただ、顆粒の味噌はスーパーなどでなかなか見当たらない。粉末の味噌は永谷園の「あさげ」や「ゆうげ」などのように一食分に分封され小袋にしたものはある。が、これを10食分も20食分も持って行ったらそれだけで相当の嵩になるし、ゴミも増える。必死に探して見つけたのが、「かねさ」の缶入り即席みそ汁の「ひいふうみそ汁」シリーズである。これは長期縦走で食料を極力軽くしたい方には特にお勧めである。今は全国どこにいてもネットで購入可能である。もっともネットも繋がらない山奥や孤島では無理だが。自分がアマゾンで買った時は、一缶でも送料無料で買えたのでなんか得した気分になれた。わかめ、しじみ、豆腐など色々種類はあるが、一缶だいたい20食分、200gぐらいである。二日に一回和食にする計算で100gほど持って行った。
7)粉末そばつゆ、60g
 洋食のダシは顆粒コンソメ、中華のダシは鶏ガラスープの素、和風のダシは顆粒のカツオダシでいいのだが、和風の調理の場合、ダシの他に酒、醤油、みりんなどがやっぱり必要。その点洋風などコンソメ+塩、コショウで済むので楽だが。(笑)
ダシの他に醤油や酒の粉末もとなるとちとめんどくさい。ネットで探せばそれぞれ入手できるようだが、果たしてそこまでこだわって和食を作るか?ということもある。悩んでいた時に発見したのが、粉末そばつゆ。普通にスーパーで売っている「富士印」(富士食品工業)の「そばつゆ」じつに優れモノである。いわゆる「めんつゆ」と同類でそれの粉末版である。家庭料理でも「めんつゆ」は和風調味料の中で活躍幅が広いのだから、山に持って行くのにこれほど重宝な粉末和風調味料は他にないだろう。実際、そばつゆとして麺類に使うほか、煮物、丼物、などにも応用が利く。
8)顆粒コンソメ、30g
 カレーの時と同じように一食分の微調整が必要なので、固形のブイヨンより、顆粒コンソメの方が便利だと思う。ちなみにコンソメとブイヨンの違いは、カゴメのHPの能書きによると、「一言で言えば、コンソメはスープ、ブイヨンはダシのことです。ブイヨンは、英語ではスープストックとも言いますが、肉や魚、香味野菜や香辛料などたくさんの食材を煮出して作る、西洋料理の基本となるダシのこと。一方、コンソメは、フランス語で「完成された」という意味で、時間をかけて料理として仕上げたスープ、ということに通ずる言葉です。つまり、ブイヨンに肉や野菜を加えてうま味や香りを強くし、塩などで味を整えたものがコンソメスープというわけです。市販のコンソメとブイヨンは、どちらも塩分が含まれており、手軽に使えるようになっています。でも、湯で溶いてみると、コンソメはしっかりとした味の澄んだスープになり、ブイヨンは素材の味が強い少し濁りのあるスープになるので、その違いがわかります。」
と厳密に区別するとこう言うことらしいが、一般的には、単にマギーだと「ブイヨン」で味の素だと「コンソメ」と言うくらいの違いのような気がする。
9)クズ粉、50g
 和食や中華のとろみ付けに使用する。片栗粉でもいいのだが、もうひとつクズ湯を飲みたいがためにちと高いがクズ粉にしている。寒い時やちょっとバテ気味で甘い飲み物が欲しくなることがたまにある。コーヒーに砂糖を目一杯入れて甘くするのも方法だが、やはりあまりに甘ったるいコーヒーはやはりちと勘弁である。そんなとき、このクズ湯が最高に美味い。体も温まってなんかほっとした気分になれるし落ち着く。けっこう好き。ちなみに葛100%の本葛粉は馬鈴薯澱粉の混じった名前だけの葛粉に比べ値段が3倍4倍するがやはりその分美味しいような気がする。(単に気のせいかも・・・)
10)オリーブ油、50g
 焼き物、炒め物などに使用する。油は以前は他にもサラダ油やごま油なども色々試したが、オリーブ油が一番色々利用できる。普通に炒め物に使える他、パスタを茹でた後に一振りすると格段にそれっぽくなるし、パンなどにそのまま付けて食べることもできる。サラダ油をパンに塗って食べても大して美味いとも思わない。また、ごま油は和食、中華にはいいのだが、やはりパンにつけたりそのまま飲むには味が濃すぎるし、油が強すぎるように思う。オリーブ油には特にEXヴァージンのタイプには独特の香りやクセがあり、好みが分かれるかもしれないが、あまり好きでなければ、ピュアタイプならまろやかになっていてそちらを選ぶのも方法である。ちなみに産地によっても色々特色があるが、自分はちとクセの強いトスカーナ系が好き。
また、オリーブ油は栄養面からの能書きも多い。「オリーブ油には一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)が80%も含まれているが一価不飽和脂肪酸は、飽和脂肪酸の代わりに摂ると、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を減らし、動脈硬化の防止に役立つ善玉コレステロール(HDLコレステロール)は減らさないという性質があるし、多価不飽和脂肪酸より酸化されにくい利点がある。ちなみにオリーブ油を多用しているギリシャのクレタ島は、動脈硬化による心臓病の死亡率が世界一低い。」
などなど、いいことづくめの能書きが色々ある。
信じる、信じないはあなた次第です・・・(笑)
11)塩、20g
 調味の基本。20gも使うことはないが、山ヒルよけの塩水を作るのにも使うかな・・・とちと多めに持っている。
12)コショウ、5g
 これも調味の基本、「スパイスの王様」。このコショウも歴史が古く、能書きや言い伝えが多くあり、調べてみるとけっこう楽しい。
13)粉末ラーメンスープの素(マルタイ)、40g(4袋)
 家に余っていたので、ついでに持って行った。味の種類は醤油、味噌、豚骨。どこかのブログにラーメンのつゆでご飯を炊くとおいしい、とか書かれていたが、もっともなことだと思う。日本のメーカーの作るラーメンの付属の粉末のつゆは相当研究されていてラーメン以外、ご飯でも煮込みのおかずでもはてまたパスタにさえ使っても美味しいのは確かである。これらの粉末を持って行く時は、別に小さなチャック袋を必ず持って行く。料理にもよるが、一度に全部を使い切るとだいたい味が濃くなりすぎる。んなわけで数回に分けて使うことが多いので保存用のチャック袋は必須である。
14)アマノフーズのSoupDaysミネストローネ、90g(4袋)
 写真に撮るのを忘れたが、アマノフーズのフリーズドライのミネストローネも持って行った。そのままスープにして飲むより、トマト系の料理の調味料として必要。トマト系のスープの素は他のメーカーからも出ているが、やはりフリーズドライのこの商品が一番コクがあって美味しく思ったので、最近はこれにしている。ただ、フリーズドライのためかさばるのが少々難点。当然ゴミを減らすために中のプラスチックの受け皿も捨て、大き目のチャック袋に中身だけまとめて持って行く。
 以上、今回、調味料は合計1060g=約1kg持って行った。このくらいの調味料を持って行けば、和・洋・中の主だった料理はそこそこ作ることができる。カレー、クリームシチュー、クラムチャウダー、ミネストローネ、チキンライスやパスタのクリームソース系、スープパスタ、マーボ豆腐、中華丼、チリソース系、牛豚そぼろ丼、しじみ丼、味噌煮込み、などなど・・・焼き物はあまりやらないが、それでもお好み焼きや芋まんじゅう、簡易コロッケなど、停滞で時間があったりしたときには作る。
メインの食材としてはだいたいこのくらいを持って行った。あとはその他の菓子類、非常食系だが、また次にアップする。
詳しい個々のメニューや調理についてはまたいずれ機会がある時に追々アップしていきたいと思う。



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