(有)山内牧場

青森県八戸市で競走馬生産をしている山内牧場の生産馬、繁殖牝馬、繋用種牡馬についてのブログです。

馬紹介~⑫アインステップ~

2007-11-25 16:41:55 | Weblog
今日の繁殖牝馬は意外性という言葉がピッタリなアインステップ。
父シアトルスキー・母スプリングインマイステツプ(母父Tower Walk)。

2001年の船橋競馬で、上がり最速の末脚で14番人気で2着に突っ込み、当時の南関史上馬単最高配当、52万1610円を演出した意外性のオンナ。当時、私は大学生で、翌日のスポーツ新聞を見ていたら南関史上最高配当の記事が載っていて、アインステップという名前を見てビックリした覚えがある。
社長の持ち馬で、南関で競馬に使っていただけあって、ナスノアケボノ同様、社長の思い入れは深いようだ。また、母のスプリングインマイステツプも社長がイギリスまで買い付けに行った牝馬。アインステップの半兄にスラッシュという馬がいて、大成はできなかったが、岩手の認定レースをすごく良い勝ち方をした馬で、素質は相当だったそうだ。
管理していた調教師さんに言わせれば『すごく素直な手のかからない馬で、スピードがあった馬』と評してくれている。父のシアトルスキーはボールドルーラー色の強い(未勝利だが)良血馬で、マイナーではあるがスピードのある産駒が多かった。母系は1970年代の欧州活躍馬が多く、近親に種牡馬Bold Ladなど。

産駒は
・ヘリオスジョー(牝2004 父ダイタクヘリオス)南関1勝
・アインステップの2006(父エスプリシーズ)
今年はウインマーベラスの仔を受胎し、来年はカームが配合される予定。SS系×ボールドルーラー系牝馬にはジェニュインなどがいて、ダートもこなすウインマーベラス産駒ならば相性は良さそう。
ヘリオスジョーも8番人気で差し切り勝ちを見せるなど母の意外性を受け継いでいる。その下のアインステップの2006は、黒鹿毛で見栄えのする馬体。調教師さんからすると、『姉(ヘリオスジョー)より欠点が無く良い馬だ!』とお誉めの言葉を頂いた。順調なら南関でデビューするだろう。マイナーな血統でも、意外性のオンナの真骨頂を見せてくれ!アインステップ!

JC・JCD~他人事の感想~

2007-11-25 16:10:45 | Weblog
昨日のジャパンカップダート、今日のジャパンカップ。
今年は特にディラントーマスが出走できなかったこともあって、例年になく寂しい外国馬のラインナップになったと思う。ジャパンカップダートのスチューデントカウンシルもちょっと微妙だったし…やはり日本のダートは少し特殊かな。
それでも毎年、ジャパンカップは観てて個人的には一番興奮するレース。
ハイレベルな争い、東京2400のクラシックディスタンス、もしここに自分の生産馬が走ってたら…もっとゾクゾクするんだろうな…。

【ジャパンカップダート】

ヴァーミリアンがレコード勝ちし、2着にフィールドルージュ。
フィールドルージュは去年のアンタレスSの次元の違う末脚に魅せられて以来、父がクロコルージュという好きなJBBA種牡馬(輸出されてしまったけど)だということもあり、好きな馬。よく考えたらエルコンドルパサー×クロコルージュというイスパーン賞馬券だったんだなぁ…。石坂師は昨年のアロンダイトに続き、エルコン産駒で2連覇…エルコン、早過ぎたな…。

【ジャパンカップ】

アドマイヤムーンがポップロックの鬼脚を凌ぎ切っての戴冠。何気にドバイDF、宝塚記念、JCと日本歴代でも評価されていいような戦歴になっている気がする。それでも母父SSで500万円の種付料は強気な設定だなぁ…。メイショウサムソンはやはり外を回った分のロス、ウオッカは3歳牝馬であれだけやれれば凄いと思う。最後は良い脚を使ってたもんなぁ…。個人的に頑張ったなと思うのが5着のデルタブルースと6着のチョウサン。特にチョウサンは前に行ってそこまで残れる地力のある馬だと思っていなかった。ドリームパスポートは14着…?さすがにここでの復帰は厳しかったか。インティライミも不発だったなぁ。

青森産馬のGⅠ馬、ここ数年ではウチにいるエスプリシーズ(川崎記念統一GⅠ)、タムロチェリー(阪神JF)といるけど、やはり東京2400mの、特に日本で最も価値の高い(と個人的には思っている)ジャパンカップに出走できるような馬を作りたい。と、決意を新たにテレビで観戦していました。
雑感及び感想。