(有)山内牧場

青森県八戸市で競走馬生産をしている山内牧場の生産馬、繁殖牝馬、繋用種牡馬についてのブログです。

馬紹介~①ダイタクヘリオス~

2007-11-13 11:53:53 | Weblog
ウチに繋用されている馬の中で、ダントツの知名度と人気を誇るのは
言わずと知れたダイタクヘリオス。
1987年4月10日生。
父ビゼンニシキ、母ネヴァーイチバン(母父ネヴァービート)。
中央戦績35戦10勝。
主な勝ち鞍:’91年・’92年マイルCS(GⅠ)、マイラーズC(GⅡ)2回、高松宮杯(GⅡ)、毎日王冠(GⅡ)、クリスタルC(GⅢ)など。
かなりの個性派で、生涯樹立したレコードは3回。
スピードとムラっ気を持ち合わせた希代のマイラーであり、
ライバルだったダイイチルビーとの恋物語は有名だった
種牡馬としてもダイタクヤマト(スプリンターズS)を輩出。
ヤマトの種牡馬入りに伴い、2002年からウチの牧場にやって来た。
スピードもあり、自身がGⅠ馬で産駒にGⅠ馬がいる。
体型が社長の好みの馬であったことも大きい。
ウチの社長と前・所有者の清水牧場さんは以前から付き合いがあり、
新天地でヘリオスにチャンスを、ということで青森にやって来た。
青森で初年度産駒は10頭くらいだったはず。

以前、山内牧場の長女が
軽種馬協会関連の人の結婚式に代理出席した時のこと。
そこに冠名『ダイタク』の中村オーナーが出席していた。
『山内さんのところにはウチの息子が養子に行っているからねよろしくね。』と言われたそうな。
オーナーや清水牧場さん、そしてファンに愛されている馬だなと思う。
今でも毎年ヘリオス宛に大阪からニンジンをたくさん送ってくれるファンや、毎年5日間くらい休みを取って、ヘリオスとのデートを楽しむ女性ファン、ヘリオスに会いに来てくれるファンは後を立たない。

今年の初夏、『ダイイチルビー逝去』のニュースを聞き、
ヘリオスに『ルビー死んじゃったってよ…』と話しかけた。
解っているのか、解っていないのか(たぶん解らないだろうけど)
ヘリオスは写真のように無心に草を食んでいた。
愛は津軽海峡を越えて…なんて叶えさせてやりたかったなぁ。
見た目はまだまだ若いヘリオスも20歳。
左目も白内障で見えづらくなって来てるヘリオス爺さん。

だんだんに種牡馬として高齢になって来たけど、来年は良い花嫁を用意したんだから、最後に大物を出して欲しいな。
今日も船橋で青森初年度産駒のキタノカーペンターが出走して、
追い込んで届かずの3着だったけど…
青森発の活躍馬を、最後に出してこそムラ馬ヘリオスの真骨頂だぞ。
頼むぞ、ヘリオス!!