(有)山内牧場

青森県八戸市で競走馬生産をしている山内牧場の生産馬、繁殖牝馬、繋用種牡馬についてのブログです。

馬紹介~⑤アトムピット~

2007-11-17 12:04:30 | Weblog
今日から繁殖牝馬に移り、最初の馬はアトムピット。
繁殖牝馬ではウチの中で一番有名な馬かもしれない。
父ノーザンディクテイター・母アトムプリンセス(母父ダイアトム)。
戦績は中央で通算19戦2勝。
しかし、その2勝のうちの1勝が泥々の不良馬場を先行して押し切って勝ったGⅢ・函館3歳S(2着はサンエイサンキュー)。
他には東京TV杯牝馬3歳S(GⅢ)のニシノフラワーの3着がある。
早熟で、それ以後は振るわなかったとはいえ、中央の重賞ウイナー。

これまでの産駒は
・ブラウンフェザー (牡1996 父アレミロード)
・ケイアイタンゴ  (牡1997 父アフリート)  中央2勝
・スイートレディ  (牝1998 父アフリート)  中央1勝
・ケイアイアバント (牡2000 父ジェイドロバリー)中央1勝
・ケイアイピット  (牝2001 父キンググローリアス)中央入着
・ケイアイミシック (牝2002 父アフリート)   南関2勝
・ケイアイハリウッド(牝2003 父タバスコキャット)地方1勝
・ケイアイハイタイド (牡2004 父アグネスタキオン)中央1勝、現役
・アトムピットの2005 (牡2005 父コロナドズクエスト)
・アトムピットの2006 (牝2006 父マーベラスサンデー)
となっている。
堅実に勝ち鞍は挙げるが大物と言える産駒は出ていない。
個人的にはミスタープロスペクター系は合ってないと思うので、SS系が母系の軽さを補う感じで合っていそうな印象を受ける。

2007年はカームを受胎中。

アトムピットの2005は『フィールド』の地田氏が購入したらしい。
2006からがウチの生産になるのだが、10月の乳離れの時点で北海道に元の所有者(亀田氏)が持って行き、早ければ来年の夏には『ケイアイ』の冠名でデビューするのではないかと思う。大きくはないけど、まとまった形の良い牝馬だったという印象がある。
まずは現役の父アグネスタキオンのケイアイハイタイドが、ケイアイの出世頭になってくれたら…と思いながら期待しつつ、ミスプロ系は合わないと思いつつもコロナドズクエストの仔のデビューも待っている。
カーム×アトムピット…来年の春にどんな産駒が産まれるかも楽しみだ。
重賞ウイナーの底力を見せてくれ、アトムピット