田舎人の徒然日記

退職後を故郷で暮す1948年式男の書き散らし

日本の高齢者はキレやすくなったか

2021-06-13 | 日々の暮し
コロナワクチン接種予約の窓口担当者が怒鳴られ退職するケースが多いという。
現在の接種対象年齢から怒鳴っているのは高齢者だろう。
まず電話が繋がらず、ようやく繋がったら希望どうりにはならずでは苛立ちもする。
だが、窓口担当者に怒鳴ってみても彼らにはどうしようもないことだ。
怒鳴られぱなっしでは嫌になってしまうだろう。


▲今日は天気が悪く散歩する人、遊ぶ子らの姿がない

日本では直ぐに切れる高齢者が統計上、増加しているという。
少子化の中、全体として高齢者の比率が高まるからそういう結果になるのは当然と思えるが増加していることは事実だろう。

なぜ高齢者は切れやすくなるのか。
一言でいえば怒りの感情を抑制する前頭葉の加齢による機能低下とされる。
普通なら我慢できることでも感情が抑えられなくなってしまう。
(昔の寿命ではそこまで到達し得なかったということか)

では世界中で切れる高齢者が増えているかといえばそうではないという。
日本での高齢者の置かれた状況が一因とされる。
社会的孤立だ。

日本人は仕事以外での友人はあまりないといわれる。
退職すれば、それも切れる。
毎日、伴侶と過ごすが、それも煩がられる?ようになり孤立感と苛立ちが積もる。
かといって、外に活動の場を求め親しい者を作ることをしない。
孤立していく。

それに追い打ちをかけるのが「敬老」が昔の標語に過ぎなくなった社会状況だ。
逆に高齢化の進行が社会的問題とされ社会のお荷物のように扱われることがある。
こんなのが重なれば居場所がなくなり孤立感と苛立ちが積もるのは当然だ。
その結果、怒りの感情が生じやすくなる。

どうして自衛すればいいのか。
まず、前頭葉の機能低下を抑制すること。
それには有酸素運動がよいとされる。
運動をすれば脳の血管が大きくなり血液が刺激されて新しい神経細胞が作られやすくなるというもの。
脳の認知機能も向上するとの報告もある(アメリカ)。
草刈りをしているがどうか?

次に、地域の催しなどに出たり、できることを手伝う。
新しい人間関係を作ることを意識する。
そして、うまくいかなくても明るく笑い飛ばす。
長年の経験を活かせる場所が見つかれば最高なのだが。
いやいや、新しく初めても遅いということはない。

怒鳴っている姿は他人から見れば哀れな姿ですよ。