けぶる稜線

ひいらぎのとげが語る

細長く黄色い星々とまるい赤ウィルスがじゃれあっている

2020-03-15 08:06:24 | 小説
ウィルスジャムのネバネバを掻き分け掻き分け街を行く
人が集まればクラスターよ、散れ、散れ
上空から3人以上の集団を監視し警告なしに射殺するイラク戦争時の米軍

政府チャーター機で邦人救出に向うと大見得を切る首相
ウィルスでべたべたの避難者を空港から帰宅させニカッとする政府首脳たち
厚労省との連携プレーより青い海の見える葉山でゴルフプレーよと茂木外務大臣

危機意識など相模湾の波の中にすたこらほいさっさのご英断
要請・自粛という名の命令に困惑しながらもひれ伏す中世農奴並みの国民
鎖国の再来か、はたまた徳川幕府の末期症状か

舌先からほとばしる甘い汁ばかりの応援団との会食
批判されれば意見交換の場だというひねり文句に化けている
黒塗り専用車で乗り付け、高級酒で消毒し、安全よ、あたふたするな

子猫のちょっかいのように野次を飛ばす安倍首相
トランプにしなだれかかり、傲慢・不遜、裸の王様の日本版は内弁慶首相
拉致問題も北方領土も「私の代で」「私の力で」解決よと蜃気楼を睨んでいる


はにはにパピプペポ

2020-03-01 15:04:44 | 小説
イタリア北部で新型コロナウィルス陽性患者。なぜ?あれよあれよという間にウィルス感染患者が出てきた。行政はその地域を封鎖。封鎖は非常に迅速におこなわれたとのニュース。その背後に横たわる理由は分からないが、感染地域の封鎖という一連の行動というか、政治と行政の連携というか、日本で知ることができる限りのニュースではかなり強権的ともいえるやり方で封鎖したようだ。

日本では、新型コロナウィルスが最悪の状態で蔓延している中国武漢から政府チャーター機で帰国した人々を、厚労省との連携など全くなくそのまま帰宅させ、得意顔満面の茂木外務大臣。その後、経路不明の国内感染患者頻発。クルーズ船内では、栄養素をたっぷりと浸み込ませたウィルス培養皿のごとくになり、濃厚接触感染で重症患者続出。ゴジラでもなければ感染しないという厚労省職員の発言から推測されるように、政府は手をこまねいていた。温かい春になれば収束するだろうと。体をすっぽりと包み込む特製ソファに身を沈め、「そんな質問するなよ」、とまどろみ、安倍首相の好きなことば、戦地からの救出作戦成功と白昼夢。

日本で見ている限り、北イタリア当局の警戒情報発信と発生患者地域の迅速なる封鎖というか外部との遮断は鮮やかだった。それほどの危機感と現状認識があったのだろう。住民からの苦情や困惑が行政に寄せられたであろう。政治・行政がこの新型コロナウィルスの当該地の蔓延は通常のものと全く違うと判断したのであろうか。それとも、手遅れだと判断したのだろうか。或いは、ペスト惨禍の恐怖の歴史がよみがえってきたのか。なぜ、行政・政治が迅速に動いたのかの背景はなんだったのだろうか。

北イタリアでは、スーパーの棚からパスタなどの食料品が消えている写真があった。封鎖で物流も途絶えると直感で理解し、行動に出たのだろう。それとも、パスタがなくなるとのフェイク情報が飛び交ったのか。安倍首相の小中高の臨時休校要請があった2月28日(金曜日)夕方にスーパーに寄った。トレぺ・ティッシューはもとよりパン(食パン、フランスパン)は完売していた。買いもの籠にインスタント食品や箱買いを山のように積んでレジに向っている。休みの期間中、子供はジャンクフード攻めになるのだろう。冷凍食品もかなりはけていた。安売りのドンキホーテでは、昨日まで私の背の高さに積んであった米が完売で綺麗になくなっていた。自宅待機の小中高生に食べさせるのか。それとも、東日本大震災時の放射能被害やインフラ破壊・物流制限の時と同じだと短絡的に考え行動したのであろうか。肉のハナマサでも、米の棚やトレペ・ティッシュー類は完売で何もなかった。普段は売れないジャスミン米(香米)も消えていた。これは、香米を消費する人々がフェイク情報に振り回されたのか。業務スーパーまで行って見てこようかと思ったが、遠いので止めた。

日本号と言う名の満員電車のハンドルを握る運転手の安倍首相。停車駅のホームを通り過ぎ、ようやく眠りから覚めたように驚いて急ブレーキを踏んだ。急ブレーキをかけた途端、全員がキューンと折り重なり倒れ、人々がマスクや食品のまとめ買いに走った。それでも、ブレーキを踏んだよ、と自画自賛し、具体的な対策説明の記者会見などは早々と切り上げ、ダンマリ、ほっかむり。罪深いやり方だ。

それにしても、一ヶ月弱の期間、家庭ではジャンクフードであるインスタント食品や冷凍食品で済ますのか。学校給食に依存して料理しなくなり、お惣菜を買って済ましていた家庭の食卓が見えるようだった。同じ買うなら、栄養価の高い乳製品、チーズなどのほうが理にかなっていると思うのであるが、チーズ売り場はいつものように閑散としていた。

後出しジャンケンのように小中高臨時休校の要請。中小零細企業従業員にまで移動や出勤の自粛要請。3月は毎年恒例の就職・受験・転勤・移動シーズン。地産地消の旗の下、給食用に野菜等を供給していた人たちはピンチ。余った野菜類は畑に放置、それとも、赤字覚悟で市場に出すのか。財布の紐を締める消費者。自宅待機で給料が減るパート労働者は大きな影響を受ける。あ~あ、負の連鎖が始まる。

隠す・誤魔化す・廃棄する・バカにする・税金の私的流用などは得意中の得意である安倍首相は危機管理や状況の把握、迅速なる対応ができない無能者であることを改めて露呈した。国会答弁や記者団への説明をないがしろにしていた。慢心しきった顔の面を突っつかれた亀のように引っ込め、首相の首が飛ぶかもしれないという個人の損得が判断基準になった危機感を顔に刻んだ。傲慢のツケが一気に噴き出した。「北方領土も、埒被害者も、私の代で解決」と豪語していた安倍首相。首相の椅子に居座ることだけを後生大事にしているだけの本心。保身という名の護符を両手に抱え胸にピッタリとくっ付けた諸大臣・高級官僚。責任は部下に丸投げ、アホ国民などヘノカッパ。東日本大災害時の無能三羽烏の管元首相・枝野らと同じ。

インフルエンザウィルスは宿主の人間に取り付き餌である気管支の粘膜を食い荒らす。その期間は通常2週間ぐらいで全部食い尽くし、餌がなくなったウィルスは死滅する=回復する、となるのであるが、今回のウィルスはどうも通常のウィルスと違い、ウィルスは肺の奥深くに侵入して暴れるらしい。肺の細胞がウィルスの餌になっているのだろう。これらを食料とするウィルスだったら恐るべき危険な病原体だ。中世のペスト惨禍並ではなかろうか。中国とは違う、新型コロナウィルスなど食い止められる高度医療の整った日本だという上から目線や甘い態度が安倍政権や厚労省にあったように感じられる。それでなければ、新型コロナウィルス患者続出の最中、ゴジラでもなければ感染しないなどという発言が出るなどは考えられない。おごった不遜な態度に慣れっこになっていたのだ。

中国の武漢で治療に当っていた医療責任者が、このウィルス症状は医療知識範囲外の行動をしているという発言の記事が新聞に載っていた。多分そうであろう。中国でも、大都会には、高度医療に携わる設備・人員があるはずで食い止められたはずだ。それができなかった。行政の怠慢や面子ばかりだったのだろうか。報道によれば、中南米やアフリカにも飛び火している。この地域は医療制度が貧弱な地域だ。流行がある閾値(イキチ)を越えれば爆発的に蔓延するであろう。それこそゾンビ集団の発生となる。それらの国から、生きのいい新型コロナウィルス患者が夏の日本に来る可能性がある。発生には時間的な遅れがあるのだ。オリンピックは、ヤバイ祭典となる可能性がある。日本中の火葬場が満員御礼になる前に、行政共々その対策を、最悪時の対策を検討すべきだろう。汚染水はアンダーコントロール、お・も・て・な・しなどと騙してオリンピックを引っ張って来た張本人なのだから。新型ウィルス患者の異常増加と安倍首相が私的に膨らませた桜を見る会参加者がニカニカと黄色い歯を見せて競い合っている。