けぶる稜線

ひいらぎのとげが語る

真珠の首飾り最前線 地獄の歌

2019-07-23 12:28:39 | 日記

自爆ベストに身を包み、明日はチュニスかモロッコか
夜明けの拡声器から流れる地獄の言葉
行く手を阻む兵士の影絵に染み込んでゆく
輝ける書物に水掛けて、ひたすら祈る
しわがれ声の聞こえる東を目指して

片手にカラシニコフ、右手に手榴弾
行く手を阻むものは、山刀の餌食に
右から書く文字の中に、血判状の思いを込めて
偽りの涙を流し、慈雨を祈る集団
心は親類縁者の金銀財宝のことばかり

モンスーンに打たれた頬を濡らし
ここは聖戦の最前線、明日はダッカかムンバイか
乾いた砂に染み込み、地獄の熱帯雨林に溶け込む花
硝煙の臭いを心の友として、私情を断ち切った勇姿

この地球を聖なる書物で埋めるという妄想
唄ってあげましょ わたしでよけりゃ

地獄の夕陽、光り輝く至高の都
黒い花の咲き乱れるクリドマッカ

マント男の体臭を、媚薬の漏れるマント女を
今更言えぬ、支配階級の身の上を


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人間の死体肥料化法が成立していたジパング潜入記 ①

2019-07-17 07:33:58 | 小説


「人間の死体を埋葬しているんですか」
「そんな前世紀に行われていた埋葬形式を未だにやっているんですか」
山脈の東側は深い深い海に洗われている極東と呼称された地に住んでいたという元住民が驚いた様子で私の顔をまじまじと見つめた。深く薄暗い森の中から出てきた小人に出会って話しているような錯覚におこたっていたのであろうか。それとも、物質文明社会から孤立し、何世紀にも渡って地を這う動物のように生き延びてきた種族に遭遇したのかと思ったのであろうか。

私たちの国では、必要栄養素をジェル状にしたものを詰めたチューブを吸って摂る食事が管理された貧民層に無償で供給されています。はるか昔の言葉で言えば、落ちこぼれ階層に属する貧民層です。そこそこに生き生活してゆく為の最低限の衣食住を補償し、これで政府から十分に恩恵を受けていると悟らせる洗脳教育政策を完璧化させた結果です。富裕層を富裕層ならしめている政権に刃向かう精神やそのような邪悪な考えから遠のかせておく理由からです。

富裕層の食事は、今や危険で汚染されてしまった外気から隔離され管理された植物工場で栽培された作物を調理したものが食卓に並びます。それを調理したり、食事後の後片付けやその他の雑務は家政婦として雇った下層市民や東南アジアからの移民層がやっています。はるか昔のインド社会がそうであったように、今や、この国では全てが階層化されてしまっています。違うのは、金(マネー)、金が全ての社会基盤でありすべての価値の判断の基礎になっていることです。

「貧民層はチューブに詰めたものを吸うしかないのか、というのですか」
それだけだと人間の歯は退化してしまい、その結果として貧民層の治療費が増大してしまいます。ですから、それを防ぐ為に、てっとり早く言うならば、彼らに不公平感を感じさせないような政策を取っています。遺伝子操作で異常に太らせた魚介類、野生の象や河馬のように太らせた牛・豚・鶏の肉を彼らに格安で供給しています。
「それは健康面で問題があるのではないかって?」
そんなこと私たち富裕層の知ったことじゃありませんよ。非正規労働者や落ちこぼれ層の貧民層が政治に目覚め団結し我々富裕層に反旗を翻すよりもずっといいのです。要は、アホな貧民層は生かすまい殺すまいの政治政策を巧妙にやることです。

与えられた人生の場所を甘受しなさいとマインドコントロールするためのメディア操作を仏教の尼さんやイタリアに住んでいる日本人のもの書きに運命論や宿命論を吹き込むように奨励し、文化振興目的のためとして秘かに現金を合法的に送っています。何事も最後は金目です、と石原国会議員も言っているでしょうに。

私たちの住む家屋は窓の無いコンクリート製のコンテナーのような外観をしています。何故ですかって?理由は簡単です。私たちの暮す列島では、外の空気は原発爆発連続事故で生じた放射性物質で汚染されきっています。軽くて便利だと大量に使用されてきたプラスチックが微小破片となり世界中の海や河川をドロドロにしてしまい、更に、その超微小破片が黄砂のように空気中に浮遊して健康に重大な影響を及ぼしているからです。肥沃で安全な土地は過去のものとなってしまいました。人間社会も同様です。富裕層は既得権益を放すまい、それを永続化しようと強権独裁政府に莫大な献金をしています。表面上はそうでない事を巧妙に装っていますがね。

有害な太陽風や紫外線から地球を守っているオゾン層は巨大な蓮根の穴にようになってしまい、危険な紫外線が地球上に無慈悲に降り注いでいます。南極や北極の氷山は次々と溶け砕け落ち、その結果として、世界的な海面上昇が起こり、私たちの列島でも、一昔前までは高い山であった場所にまで海岸線が迫ってしまいました。
「人間たちはどこに住んでいるかですって?」
落ちこぼれ貧民層の下層生活など私たちには関係もないし興味もありませんが、隔離政策のおかげで彼らは岩山に穴を穿ってそこに住居を構え、満員ドローンに乗って仕事に通っていることは確かです。全列島に隈なく設置されている監視カメラの映像ニュースで見たことがあります。私たち富裕層は、こ汚なく、粗野で、無学で、引きこもりが大勢いる貧民層と接触することを忌み嫌っており、かっての南アフリカ連邦の国是であったアパルトヘイト(人種隔離制度・政策)の制度を表面上の形を変えて実行している政府を支持しています。

生物である限り、生命の限界は富裕層でも貧民層でも例外はありません。あるのは、医療の面だけです。今や科学は、強力な紫外線が降り注ぐ地表でも特殊なフィルムで覆って穀物を栽培できるようになっています。紫外線や有害な浮遊物質で充満している外気の中でも可能です。ですが、これらの収穫物は貧民層に格安で提供する為です。貧民層が社会意識に目覚め、団結して我々富裕層に反旗を翻すと困るし、余計な治安警備の出費となりますから。
「え、何ですか。税金はどうしているかって、と言うんですか?」
勿論のこと、全員支払っています。貧民層からは過酷に取り立て、富裕層にはソフトタッチに済ませ、その上、様々な税優遇措置を取るように政府に献金しています。

「過酷な地表になった土地の改良や作物に施す肥料はどうしているのですか?」
簡単です。この干からびた大地に栄養素を与えるのは、微生物によって分解され発酵によって腐臭もなくなり心地よい香りに化した土を散布しています。その原料は人間の死体です。死亡した人間は肥料製造工場に送られ、そこで蛆(ウジ)によって腐敗した死体がきれいに分解され土と混ぜ合わされます。蛆虫はハエになる前にフィルターに掛けられ、潰され、粉状に加工されて貴重な蛋白源となります。これらの生産物は、全て、非正規労働者や貧民層への食料となります。ただ、平等の原則に鑑み、全ての死人を肥料に使っています。そこで目くばせをした富裕層の男は、ただ、抜け道はあります。どんな法律にも社会にも抜け穴はありますからね。袖の下です。政権幹部への献金です。人間は感情がありますから、痩せた土地を改良し肥沃な土となって食物循環社会に貢献するといわれても嫌な人間もいます。舌先で転がす心地よい言葉と行動は別物ですから、ね。


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イスラエル産グレープフルーツは、買わない

2019-07-13 21:40:31 | 日記
抵抗手段を持たない、家畜のように扱われているイスラエル国内のパレスチナ人や地中海岸に沿った陸の孤島のようなガザ地区に閉じ込められているパレスチナ人。彼らの一部組織は武力抵抗を試みているが、米国製近代兵器を備えたイスラエル軍に対しては、大きな足で踏み潰されるアリの抵抗に等しい。イスラエル軍はナチスに習ったといわんばかりの狂暴な手法でパレスチナ人を殺戮している。パレスチナ側も犬の遠吠えのような手製ロケットをぶっ放して、「ここに抵抗勢力何々がいるぞ、あるぞ」、と息巻いている。哀れ、近代兵器には近代兵器でしか抵抗し得ないし効果的な反撃方法はない、ということを分っているはずなのに。

占領者イスラエルに虐げられていると泣くのではなく、パレスチナ人はグライダー式ドローンを研究すべきだ。夜間に急襲できるドローンを。それも、相手に致命傷を負わせるやり方で。と、言うは易く行うは難し。彼らにはこんなことは出来ないであろうし思いも付かない。理由は、しかと言える知識はないが、砂漠の民のような限界、乾いた砂を握り締めてもポロポロと指の間からこぼれ落ちる、絶対権力者の強権でないと纏まらない歴史で形付けられた民族性を感じるからだ。それでも、遥かな昔、彼らの国に滞在していたことのある人間として、双方に憐れを感じる。

米国を後ろ盾としたイスラエルの圧倒的な武力でパレスチナ人を押さえつける。イスラエルの占領地にやって来て、ここは我らの神ヤアウェから与えられた土地だ、と唱える東欧や旧ソ連からの貧しいユダヤ人の波。彼らはイスラエル政府が占領地で作る格安な庭付きの戸建てに住む。彼らの祖国では、夢の中でしか見られなかったものだ。その多くは、我らの神ヤアウェがユダヤの民に与えたもうた土地だ、と妄信する狂信的なユダヤ主義者。パレスチナ占領区の歴史的な経過も何も知らないし、知ろうともしない。乾燥地帯である占領区に必要不可欠な飲料水や灌漑用水はシリアから分捕った北部のゴラン高原にある水源から供給される。今では、一般人は立ち入り禁止になっている水源地帯は、巨大な水の塊がボコンボコンと湧き出ており、はるかな南のイスラエル占領地のネゲブ砂漠に点在するイスラエル軍基地やキブツ入植者たちにも供給されている。イスラエルの生命線だ。この水道管を爆破されたら彼らは現代版ミイラとなってしまう。

ささやかな抵抗、現イスラエル政府への抗議を示すために、イスラエル産農産物は買わない。たとえ安くても。極東の島国に住む一個人のはかない抵抗の意思表示として。それでも、いつか、これがうねりとなれば、大きな国際的なうねりとなれば、事態は違って来るであろう。その時が来るまで、一人で不買運動を続けている。


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生きるのも死ぬのも学歴次第の日本

2019-07-05 19:34:40 | 日記

この世は復讐の連鎖、なのだろう
幼子のしかえし、野球選手のリベンジ (revenge = 復讐) の叫び
それに呼応するマスコミ

ブッシュ大統領のイラク攻撃
ポチのように尻尾を振って援護射撃した小泉元首相
証拠は今どこに

中東旅行中の九州のバックパッカーがテロリストに売られた
それを助けようとしないで、なぜそんなところへ行くんだと怒り言葉を発していた小泉元日本国首相
時の政府もマスコミも大挙して攻めたてる非難の大波に、その母親は息子を助けて欲しいと小泉元首相に嘆願する言葉を吐き出せなかった

蛮刀が息子の脳髄に振り下ろされるのは時間の問題
母親の額には脂汗が浮かんでいた
彼女の息子は、十数時間後の殺害予告が宣告されていた
それを、小泉元首相は「テロリストには屈しない」の声明を発し、その言葉はテロリストに殺害行為の正当性を与えてしまった
小泉元首相はバックパッカーの日本国民を助けなかったのだ

イエス・キリストを磔刑に追い込んだのはパレスチナ・ローマの執政官であったのと同じように、元首相の手には殺害に加担した血糊が付いている
洗っても洗っても落ちない血糊が
原発のプルトニウムで洗っても落ちない血糊

助けられたバックパッカーもいた
イラン辺りでテロリストに一年間ほど拉致された京大生だ
その時、日本政府は人命を最大限に尊重する欧米外交を真似て、裏から手を伸ばして表沙汰にしないようにして助けたのだ

(2014/1/15(水) 午後9:08初掲載)

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イタリア

2019-06-26 13:04:53 | 小説


ふと耳に聞こえた不協和音と朝の強い光が
私を何千キロも運んでしまった

あの遠い遠い思い出の国々に
あの遠い遠い思い出のイタリアの町々に

強い明るい太陽が肌を刺す
起きなしに開けた窓

人が、車が、行く
光とほこりが捏ねられた往来を人々が行く

しかとは見えぬけれども
この好ましい毎朝の供え物は
寝起きの肌に、脳髄に
快い清浄剤となる

鈍く反射した往来を見やるとき
人々の行き交う広場を見やるとき

バスや車の行き交う広場を見やるとき
騒々しい車と人々の群を見やるとき

昨日の酔いもけだるさも吹き飛んでしまった
朝の活気がドンドンと体中に染み込んでくる



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