けぶる稜線

ひいらぎのとげが語る

旅行者の目で賞賛と軽蔑を判断するメディア

2018-01-29 11:07:23 | 日記
東日本大震災の時、「避難先ではなく自宅に戻った人には食料をあげられない」と断られた、ということを新聞記事で知った。この記事を読み、かなり的確にドロドロとした杓子定規な日本社会の基盤を構成している人間模様を描写しているな、と思った。一つの旗の下に集まり、文句を言うことなく行政の指示に抗うことなく従った人にだけ食糧支援はするがそうでない自らの意思で自宅に戻った人には拒否する。「おめえらは勝手に行動したんだから、食料も勝手に手に入れろ」ということなのだろう。

体育館に設けられた一角でオムスビの配布を始めた。そこにずらっと行儀よく並ぶ長い列。そうしている人々の背景に何が横たわっているのかを知らない外国メディアが持ち上げる。表面だけしか見ていない、見られない外国人から見ると何事も違って見えるのだ。報道に携わるものならば、その理由を「なぜ?」と疑問を呈するべきだろうが、短絡的に判断して「素晴らしい。危機に際しても規律がある」と賞賛した。それ、日本社会の内部を知らないからだろう。中東問題を理解できない欧米メディアのようなものか。

空腹は耐えがたいものだ。コンビニも閉まり食べ物が手に入らない。やっとのことで食料支援をしている避難所を探し当て並ぶ。それを、規則を楯にとってダメだと門前払いする役人。関東以西に住んでいる人ならば抗議の声をあげる勇気を持っているだろうが、そうでない東北地方で暮らす年配者は自己主張の訓練が希薄だから声を上げるなどできない。仕方なく、一個の握り飯を二人で分けて食べたなどという新聞記事が出てくる。

中東やアフリカでの部族社会が蔑まれ未開社会のような印象を与える新聞記事が出るが、日本にも同じような部族的といっていいような社会的規範が厳然として存在しているのだ。

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先入観は抜けない、取れない、刺抜きはあるのか

2018-01-28 11:41:35 | 日記
窓辺に置かれたガラス瓶の中の金魚。悠々と泳ぎ、「ここは私の世界、全てよ」と文句を言わずにあっちを向いたりこっちに向き直ったりしている。

一国の中に時差がある。気が遠くなるように広い、広いアメリカ合衆国。極寒の地もあれば焼け付く砂漠の地もある。教科書やネットでそんなことは知っていると馬鹿にする知識偏重の日本人。それでは、どこへ行っても海洋に遮られてしまう狭い島国で生まれ育った日本人が凹凸のない地平線がパノラマ写真のように360度に亘ってかすむ大平原に降り立ったときにどんな反応を示すだろうか。行けども、行けども半砂漠のような薄茶色の大地が続くテキサス州など米国南部州を旅したらどんな衝撃を受けるだろうか。一日中走っても人にも牛にも遭わない光景に神経をぶちのめされるのではないだろうか。まるで、12時間同じ画面を閉鎖空間で見せられている感覚、拷問に近い感覚に陥るのではないだろうか。そんな風景を当たり前のこととしてきた生れ落ちたときから見慣れてきた人間と日本のようなすし詰め空間の中で育った人間では、双方が相手の自然環境の中に身を置いたときにどんな感情が彼の彼女の内部に生じるだろうか。「これは何だ」という拒絶反応を示すだろうか。それとも、経験したことのない光景、まるで蛆虫集団のように押し合いへし合いして社会生活を営んでいるということに直面して、精神的衝撃が内に籠り消化しきれなくなり誰彼構わずに出会った人間に暴力を振るうという行動となって現れるだろうか。

数年前に東京都の米軍基地に住むアメリカ軍人の子供の凶悪犯罪があった。その理由が多くの日本人の意表を突くものであった。「隣家との境界が余りにも近接しているので圧迫感・ストレスを感じたから」という新聞記事が載っていた。多くの日本人は、この少年の陳述に少なからずの疑問を呈したことだろう。或いは、そんなことを感じ犯罪を起こす少年もいるのかと驚いたに違いない。どちらにしても、アメリカ合衆国という国土の途方もない広大さ、人口密度の極端に希薄な地があり、そこに生活している人間の考えることが分らないということも関係しているのだろうか。そこの地域について書かれた書物を懸命に読んだとしても、そんなこともあるのか、そんな考え方・とらえ方もあるのかという知識で終ってしまうだろう。肌で感じ取れない。そういう人たちとどう接触するか。暴力か、隔離か、抹殺か。インカ帝国とキリスト教に凝り固まった中世スペイン軍隊ではないのだから、旅行などの相互訪問で相手の考え方を学ぶ、知るしかないだろう。

パリ北駅の構内で呆けたようにベンチに固まっていたバックパッカーの男。どうしたのか、と。
彼曰く、
「恐ろしいほどいっぱい人間がいるのでぶったまげて動けなくなってしまった」
「こんなに大勢の人間を見るのは初めてだ」
1970年代にカナダ中央部から直行便でパリにやってきた一人の青年の事をカナダ人のベッシーが語っていた。

米国内の軍事基地は、その多くは市街地や市町村から遠く離れた場所に置かれ、周辺の人々に与える苦悩は日本国内に比べたら極端に小さい。日本の20倍の国土が広がる米国から来た軍隊が米国の20分の一しかない日本の陸海空を我が物顔で利用している。利用させている日本政府。多くの米国人兵士は基地周辺の歓楽街に出るだろうが、多くの兵士にとっては日本にはそれ以外の地域もあり、米国の半分近くの人口の人々がゴチャゴチャと生活しているということを分らないかもしれない。太平洋戦争の勝者が日本に駐留しているという感覚かもしれない。

ハワイ州オアフ島の浜辺を集団で歩いていた若者。7・8年前の5月1日頃だった。屋台が出ている傍で耳に入ってきた会話。
「タイからOOに行って帰って来た」
「次に行くのは、O日後だ」
「オキナワ・・・・・」
休暇でハワイに来ていたグループかもしれないし、ハワイの太平洋艦隊に所属しているのかもしれない。分ったのは、そのグループの一人から暴力を振ってくる感じを受け取ったことだ。人間の発する感情は万国共通で、よほどの鈍感でない限り、身に危険が及ぶという直感に訴える感覚は当たり外れがないものだ。

グレイハウンドバスで米国主要都市間を東から西へ、更に、北から最南端へと車内泊も兼ねて乗りまくった1970年代初頭。アメリカ中西部。バスは何もない大平原の真ん中にぽつんとある中継所に停車した。休憩所には明るく広く快適な平屋建てのキャフテリアがあった。お客は一緒に下りて来た数人の外国人旅行者らしき人だけだった。キャフテリアの周りは木柵と常緑樹で巡らしてあるだけの摩訶不思議な光景だった。バスの休憩時間を利用してその平屋建ての周りをぐるっと一回りした。見えるものは、はるか彼方まで続く地平線のみ。360度のパノラマ写真を見るような平べったい土地が続いていた。そのはるか昔は、野牛バイソンを追って生活していた米国に元々住んでいた原住民、アメリカインディアンと呼ばれている集団が生活する地であったのだろう。

南部のテキサス州などでも、延々と続くハイウェイを百数十キロのスピードで走るバス。午前中から夕方まで町にも人にも出会わないということは稀ではなかった。そんな状態にさらされていた時、「今オレは何処にいるのか」、「バスは何処へ向かっているのか」と不安に襲われた。紅い夕日が乾ききったオーカ黄の地平線に沈もうとしている時に、はるか遠くに見えた放牧牛の集団を見つけたときは何とも言いようのない安堵感、安心感、嬉しさ、人間が住み生活しているという温かみを感じてホッとしたことを覚えている。

そのような広大な国土のアメリカにある軍事基地の感覚を日本に当て嵌め、それをよしとしている日本政府。軍用地が密集しているといわれるハワイ諸島でさえ、関東地方に散らばっている米軍基地の地理的環境とは驚くほどに違う。基地は住民の生活圏内からその存在自体が分らないぐらいに離れている場所にある。

日本は、ウサギ小屋に無理やりアメリカ軍基地を押し込んだような感じではないか。沖縄のように、長屋の隣に爆撃機や攻撃型ヘリ発着場があるのは異常などと言う言葉ではなく、屈辱ものだということが感じられない日本政府。抑止力だ、何だといってそれを安易に容認している日本政府。東京のど真ん中にある皇居の隣に一日中離発着を繰り返す米軍基地があったら安倍首相や国会議員は何を思うであろうか。これで日本は安心だと赤坂・銀座の高級料理店でフグ鍋でも突っつくのであろうか。

安倍首相はミサイルが落ちる、ミサイルが落ちると騒ぎ、次ぎは憲法改正だと拳を上げている。これを受けてスガ官房長官も一緒になって酸素不足の金魚のように口をパクパクさせ触れ回っている。政府一丸、み~んなして国民に不安感を煽り、植え付けている。ミサイルは米国製最新兵器で打ち落とせると宣伝している。そう、でも、100発同時に撃ち込まれてもそうなのか。直撃を受けたなら何処にいようとあの世行きだ。それでは、爆風の危険度は?焼けた体中の皮膚が剥がされ生き地獄をさまようだろう。何の為に、改憲だ、自衛隊を憲法に書き込む云々と叫んでいるのだろうか。自衛隊が軍隊になったら徴兵が可能になる。義務となる。それを感じ取れない若者がスマホと今日もにらめっこ。

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BBCレポータとNHKのレポータ

2018-01-24 11:30:09 | 日記
商店の前に順番を待っている人の行列が出来ている。そんな日常の町中の風景をBBCがレポートしていた。アジア系顔の女性レポータが、何をしているのだろうと思って行列の最後部に並ぶ。

何か食べ物を売っているらしい。こんなに長い行列を作っているならさぞかし美味しいものなのだろう。で、買ってみる。食す。
「ウヘッ、まずい!」
「こんなまずい、変な臭いのするものを求めて並んでいる人たちが理解できない」
と女性レポータ。日本人のレポータとは違って、正直だ。その商品は、羊羹だった。

外国の街角風景のレポータでも、BBCは歯の浮くような外交辞令など付け加えないのが新鮮だ。だから、信用されているし、実際に、信用できる現地報道のやり方だ。日本のレポータならば、実際は美味くもないのに、レポータ自身が食してまずいと感じても、相手を気遣って美辞麗句をひねり出し捏ね繰り回して、「ウウ~ン、美味しいです、ね」とか、「モチモチの食感」だとか、「非常にジューシーだ」とかの単語を口に出す。NHKラジオを聴いていても同様。民放なら、広告費やお得意さんの関係があるのでもっと露骨に褒め上げるのだろう。

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目隠しされた籠の鳥

2018-01-20 10:34:02 | 日記
東京駅に到着した新幹線の車両を、7分で車内清掃を完璧にこなすというyou-tubeが人気を得ている。外国人から見たら奇異に写る、恐ろしいような超スピードの完璧清掃の仕事は、なぜ、機械のように働くのかという疑問で、欧米系外国勢メディアに受ける記事になるだろう。

それを履き違え、おもてなしの一環だとして得意になり虚栄心をくすぐらさせられているマスコミや日本国民。そんなにまでして、100メートル競走のように清掃しなければいけないのだろうか。そうすることによってどういう意義があるのだろうか。自分達は蟻やコマネズミのように働き、外国人や特別待遇の日本人にヘ~コラ、ヘイコラと土下座をするような行為のどこがいいのだろうか。

国内では、素晴らしいと評価されるこんな超特急の清掃をする人達は、北欧の労働者のように、一年間に5週間の有給休暇が取れるのだろうか。取れない!J~pの国だ。人生は楽しむためにもある。そのための仕事である、と思うのだが。だが、実際は、有給休暇はせいぜい数日しか取れないで家でゴロゴロしているだけ。優雅な暮らしを堪能できるのはほんの一部の人達だけ。そんな人達がシャンパンを開けて楽しむ為に爪や皺(シワ)にゴミ屑をこびり付かせ、床に這いつくばって奴隷のように動き働き、それが尊いことだと自己暗示をかけてBBCカメラマンに笑顔を見せて収まっている。夜、布団にくるまって寝るときに、ふとした寂しさ虚しさが忍び寄って来ないのだろうか。




上海空港に着陸したキャセイ航空機。多くの乗客が急ぐ中、機内からゆっくりと最後に下りていった。預けた荷物が出てくるのは時間がかかるのだから。まるで、危険な場所からさっさと逃げるように出てゆくこともないと思うのだが。その時、何か強い臭いがしてくるので振り返った。ジュースやらワインを配っていた客室乗務員の手がシューシューと客席の間やら両側の上にある手荷物入れなどに香料の入った噴霧器で吹きつけ清掃している。一夜を過ごした乗客の臭いを消しているのだろう。道理で、パリで機内に入った時、あたかも清掃直後のような匂いがしたのだ。

運行効率優先のため、乗組員交代後、機体は直ぐにもと来た空路に飛び立ってゆくのだろう。機体整備・点検はマニュアル通りに行われるであろうが、機内の清掃・悪臭除去は噴霧器で済ませてしまう。香料入り噴霧器で即席のごまかし清掃をしている。車でないので窓を開ける訳ではないが、機体点検と整備が正確にできていればいいだろう。格安料金なのだから。新幹線でも、こんな簡易型車内清掃する列車は通常より安い料金にすればいいのだ。封建時代の大名屋敷に準じる清潔さをよしとする乗客の列車料金はより高くすればいい。

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キツツキと私の腐れ縁

2018-01-18 13:12:35 | 日記
肝心要(カナメ)の箇所でカタカナ語を使う政治家、評論家,大学教授、専門家と称する人々には要注意。キィキィキキキィーと青空を切り裂き銀杏並木の枝から枝を伝わりやってきたおしゃべり百舌。何かしゃべりたくてしょうがないのだろう。今年は(2017)長雨でモズの餌になる昆虫が少ないんだから、少なくなったカマキリやカエルを探し串刺しにして冬の食料を蓄えておいた方がいいんじゃないか。お前のあの日のお節介お喋りのおかげで、先日、午前二時頃の寝入りばなに公安がドンドンとドアを叩いて入ってきやがった。ひっでぇ迷惑だ。
「で、何だ、今日の話は」




独白、独り言、歩きながらブツブツと呟く人、ヒト、人の波。一昔前ならば、そんな人を気味悪がったものだ。こんな人が寂しき人気のない道でブツブツと呟いていたら、すれ違った人はどんな気持ちになるのであろうか。

そんなことは遥か昔のことです。現在では、そんなのは何処にでもいる。コンビニでも、繁華街でも、駅中でも、交番の前でも、信号を待っている人々の間にも。公園でも、美術館でも、博物館でも、家の中や学校や映画館にいくらでもいる。そんな人に出会わない日は珍しいだろう。一億総白痴社会に突入したのだ。そんな傾向はよくないことだとマスコミで発信している男。その男、選挙の度に、歩きスマホ猿人に媚を売っている。投票日です。いよぅ~、今回も寝ていて下さい、と。

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