けぶる稜線

ひいらぎのとげが語る

世界はさまざま

2017-10-31 12:45:26 | 日記
「でたらめに踊ってる」。
ディスコで踊っていた10代だと見られる少女の集団が大声であざけるようにこちらを見ている。曲に任せて自由に体を動かしているのを見て馬鹿にしているのだ。曲に合わせて自由に踊る、体を動かすという形態が浸透する前だった。都内のどこだったか忘れたが、1995・6年頃だった。

彼女らはテレビに出てくるアイドルの振り付けを真似して集団でそろって踊っているだけ。まるで学芸会やロボット集団のようだ。こんなのがディスコでの踊りとジ00プの国では思っていたのであろう。2017年の今では変化していると思う。当時の女の子たちは、ディスコでは曲に合わせて自由に踊るなど知らないし聞いたこともなかったのだろうから。

企業で英語を教えていたイギリス人の女性。ふとしたことで漢字の話になった時の事だった。漢字を覚えるのに日本ではこんなことをして覚えているよ、と枡目を描いて説明した時だった。突然に、「そんな規則なんて何よ。私は書きたいように書くわ」、と怒っている。普段おとなしい彼女がイライラした様子。よく聞いてみると、英語を教えている企業で生徒から漢字の書き順について説教されたらしい。それで、そんな組織と関係のないちゃらんぽらんの私に不満をぶつけて来たのだった。黙って、フゥーンと聞いていた。1970年初頭の頃だった。

出国する外国人にアンケートを記入してもらうバイトを成田空港でやった。今から10年ぐらい前だ。ほとんどの人は快く引き受けてくれたがそうでない人たちもいた。制服やそれと分る雰囲気のアメリカ軍人だ。彼らはアンケート用紙の質問事項に素早く目を通し、裏面も見て安全だと確信してから記入した。観光客ではない格好の中国系からは、ダメだという身振りで追い払われた。韓国系も難しかった。でも、頬が陽に焼けた集団の中国人観光客たちは、何か危険なもの、やばいものでないと分ると応じてくれた。おばさんや娘さんたちだったが温かい雰囲気を感じた。米軍関連の職業に従事している民間米国人や夫が米軍人の東南アジア系の人達にも会った。彼らは、頼んだわけでもないのに、ベラベラと働いている基地内のことや日本側の「思いやり予算」による恩恵のことまで話していた。

今でも覚えている事がある。どうってことのないアンケート内容だと分った黒人系米軍人。彼が数字の6を書く所をみてびっくりした。日本人なら6の数字の右上の所から書き始めて下に円を左回りで描くようにして既に描いてある左の線に合体させて完成させるのだが、彼は全くの逆で書いていた。で、家に帰り真似してみた。まあ、まあ、どうってことない。どちらでもスムーズに書けたし、6の後に来る数字によっては米軍人の書いた書き方の方が早い場合もある。多分、想像ではあるが、アメリカでは数字などどんな順で書いてもいいのだろう。日本みたいにまるで牢獄での作業のように規則一点張りでガミガミと言わないのかも知れない。それに「自由」ということばを当てはめるか,それとも「でたらめ」とするかは読者の自由だが。

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なぁ~んだ、やっぱりそうだったんだ

2017-10-30 12:25:47 | 日記

秘密にしていたんだ (隠蔽工作していたんだ)!! 

元都幹部によると、「都民に公表すると見つかっていない汚染の恐怖を焚きつけるだろうから豊洲の建設計画 (盛り土をしない) は秘密にされていた」と、毎日新聞から引用された9/19のThe Japan Times記事。
 
日本語にすると、「かん口令が敷かれていた」、ということだ。問題は、誰がそれを言い出したのか、だ。多分、名前を出せない/言えない上司から囁かれたのだろう。
 
闇の中でシロアリ集団が甘い汁でいっぱいの盛り土の858億円をガリガリと食い物にしていたんだ。豊洲市場問題に深く関わっていた当時の石原元都知事も認識していたのではないだろうか。そうでなくては、都の目玉であった大計画の契約書に印鑑を押せるのか。これ、犯罪か、汚職か、大スキャンダルに発展するのか。角栄論など書く暇があるのだから、知事の陰謀ノンフィクションという題で書いたらベストセラーだ。
 
闇の圧力に屈してうやむやにされてしまうのだ。失速急降下している小池百合子都知事ご都合様次第だが、オリンピックまであと何日だなどとはしゃいでいる。甘みたっぷりのオリンピック関連事業という名のサトウキビにしがみ付き、みんな我を忘れて吸っている。

「排除する」は自分自身が排除されかねないことにならないようにオリンピック様サマすまし顔の後足で土をかけて知らん顔になるだろうな(猫の小便後始末とそっくりだ。といっても、都会の人間は見たことないだろうが)。そんな棄望(キボウ)だった。



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保身最優先の、いつか来た道に戻ろうよとスクラムを組む

2017-10-28 19:51:29 | 日記
「黙ってりゃ分からない」
「分かりゃしない」
「豊洲市場地下の盛り土はやったことにしておこう」
「アイツ等がやっていたんだ。内緒だぜ」
黄色く色づき始めた銀杏並木脇のヒソヒソ話を枝に止まっていた百舌が聞いていた。

新宿駅東口と西口を結ぶ地下道を出た一角に飲み屋がひしめく横丁。最近では外国人客もよく見かける。煙がもうもうと籠る店内で囁き交わす赤ら顔の数人。
盛り土はやったことにしておこうぜと囁き、うなずき、机の下で手を握り、暗黙の了解を共有してそしらぬ顔をしている都庁の役人。囁いたのは誰だ。囁きの主犯格は誰だ。そんなひそひそ話が、イチョウの枯葉のカサコソという音に混じって、都庁内をさざ波のように伝播している。

石原慎太郎元都知事押印の『建物の地下以外は盛り土をする』という契約書が知事の執務室に置かれている。

「ヘボ小説の構想やら無人島の購入資金調達で目をしばたき、来るのは金曜日だけだ」
「浮いた費用のおこぼれがあるんだ」
「まぁ、いいじゃないか、同類だろう?」
「それで飲もうぜ」

猛暑が和らいだ空気の割れ目から、人目を避けるように押し出されてきた勝利への粒子。してやったりの目くばせで昼のソバをすする。小池都知事の追求姿勢軟化で、安堵の溜め息を漏らす/漏らした人たちの連帯力の強さよ。


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ぶちのめされた雌犬よ、立ち上がり進むのだ!

2017-10-28 12:37:43 | 日記
官憲の理不尽な力によって陵辱された民は、自らの内に報復の萌芽の異変がゆっくりと芽生えてくる。踏みにじられた彼らは声を上げる行動に移ってゆくだろう。

報復の念を心の奥深くにある襞に用心深く仕舞い込んでしまう者。ある者は公に表明し闘う。ある者はその思いを心の片隅に追いやり灰をかけ隠しごく普通の市民のように生活してゆく。が、機会があればいつかはひっくり返してやろうと睨んでいる。

一強の驕りを手に有無を言わせぬ強硬手段で蹴散らかされた多感な年代の者たちは復讐の念を心の奥深くに宿すに違いない。第二・第三のフサコ・シゲノブが出てくるだろう。彼女らが目指した蜃気楼の海外拠点の構築ではなく、日本国内のどこかにその拠点を置くだろう。或いは、日々の生活の場でインターネットを使った連携で攻撃を仕掛けてくるだろう。復讐の念と高度な技術が練り合わされた過激な攻撃となって。

それは、国会そのものへの物理的攻撃ではなく、日本経済・社会を構成している基盤に攻撃を仕掛けてくる。それは、物理的に炎上するものではなく、自転車の前輪に傘の柄を突っ込んだとき、そこに乗っている人は投げ出されしたたかに脳髄を打ち付けてしまう状況を作る。社会・経済が巨大津波に洗われたように破壊されてしまうものだ。社会基盤につっかい棒を投げ入れて運動する社会の車輪を止めてしまう国内回帰の武装闘争が静かに胎動している。何処で?踏みにじられた若き世代の心の中で。

「慣例だという名の衣服」を脱ぎ去った女子に対峙する機動隊。気がふれたかのように突進してくる彼女等に鉄心の入った棍棒を振り下ろせるだろうか。訓練の賜物である拳銃の引き金を引く事ができるだろうか。人間の一線を越えた狂乱が鎌首のような月の下で振り下ろされる。

女子よ、立て、立ち上がり進むのだ!腑抜けのオスという名の男子どもを踏みつけて行け。踏み越えて戦闘態勢に入るのだ。オスの役割を捨て去った抜け殻の器官に未練などあるのか。抜け殻を踏み越えてゆけ。産む機械と罵倒・馬鹿にされ・けなされ、そこに安住の地を求め、産む機械という汚名を消極的に受け入れ愛玩犬との散歩を優先させる生活を夢見るのか。

ぶちのめされた雌犬のように子供を産めと言われ、「はい」と従うのか。何のために産むのか。アメリカ軍が展開する戦場に立ち、玉除け盾の役割としての兵士を生み育てるためか。天皇の命令だと戦場に送られ、野に、山に、海にその屍を晒していた日々はいつのことだったのだ。その責任を隠すために、遺骨収集に涙して今更なんになるのだ。犬・猫のように打ち殺した理由の責任を取らされる怖さに官僚の詭弁を駆使してごまかしの言葉を吐き、税金でまみれた膨大な量の全く内容のない文章をドブに投げ入れている。

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何だどうしたんだ、と気づいたときには事は終っていた

2017-10-27 12:34:25 | 日記
コペンハーゲン空港。到着便の乗客荷物がなかなか出て来ない。目を皿のようにして自分の荷物が出てくるのを待っている人々。ベルトコンベヤーに乗ってぽつぽつと出てきた荷物を覗き込んでいる人。コンベヤーに沿ってあっちこっちと歩いている人。さっさと家に帰りたいとぶつぶつ呟き疲れきった体を引きずっている。

ガタガタと回ってきたコンベヤーに乗った各自の荷物を見つけ素早く取って税関検査台を目指して消えてゆく。こちらの荷物はなかなか出てこない。荷物もいってもアルミ合金を渡したせいこ式リュックなのだが。どうせ時間が掛かるのだとあきらめて構内をぼんやりと見まわしていた。昼の便に乗る為、パリの安ホテルを出る時間が早かったので疲れている。午後の便でもいいのだが、昼頃に出発する便は昼食の機内食が出る。小さなビンだが赤ワイン付だ。同じ料金を払うなら昼食・夕食をせしめるという訳だ。

グレー系のスーツを纏った中肉中背の旅慣れた様子の男もその中にいた。荷物がドンドン出てくるのだがリュックは出てこない。ん、今度は出てくるかなとコンベヤーの方向を離れた位置から見ていた。もうそろそろ出てくるだろう。荷を待つ乗客は少なくなってきた。構内に反射していたざわめきが引き潮のように薄くなっていった。

ベルトコンベヤーに乗ってきた鹿の子色のアタッシュケースにその男が手を伸ばして取った瞬間だった。と同時に、どこから出てきたのかと迷う暇もなく、突然、頭の両側をきれいに刈り上げ白い帯の入った制帽を被った背の高い男が目に入った。制服制帽が丁寧に、「これはあなたのですか」と英語で聞いた。鹿の子色のアタッシュケースを取り上げた男は「はい」と答えた。同じことを二度聞いたような気がする。「それでは一緒に付いて来て下さい」。男は黙っていた。荷物待ちの乗客に紛れていたのか、どこから現れたのか私服姿の男も傍に立っている。そのまま連れてゆかれ、制服制帽の男が出て来た壁と一体になっているかと錯覚するドアを通って地味なグレー系のスーツを着た男は中に消えていった。
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