■郵政民営化必要…黙殺できず 苦悩の民主・・・Yahooニュース
衆院選が自民党の分裂選挙になることで民主党は漁夫の利を得るとみられていたが、党内には「郵政民営化をめぐる自民党内の対立が予想以上にクローズアップされ、存在感を示せない」(幹部)との危機感が、早くも広がり始めた。岡田克也代表ら執行部は自民党と同じ土俵に乗らないことで「郵政選挙」の色彩を薄めることに躍起だが、「郵政民営化に対する立場を明確にしないと戦えない」(中堅)との声も漏れ、戦略見直しを迫られる可能性もある。
「有権者の目がマイナーな話に向くことは日本の将来にとって不幸だ」
岡田代表は十日、記者団に、自民党内の対立に民主党が埋没することはないとの見方を示しつつも、郵政問題を「マイナーな話」だと表現し、争点になることへの懸念をにじませた。
自民党が分裂選挙となれば「自民系候補」が共倒れし、民主党に有利になるとの見方があった。だが、「自民党の内ゲバ」(民主党幹部)によって郵政問題はいっそう脚光を浴びる流れになっており、「郵政問題についてほおかぶりを決め込めば蚊帳の外に置かれ、頼みの無党派層から見放される」(中堅)との不安が広がり出した。
公認をめぐり自民党が分裂した四月の衆院宮城2区補選では、民主党は当初、有利だとみられていたが、ヒートアップする自民党内の対立に有権者の関心が集まり、民主党は敗北を喫した経緯がある。「郵政解散」を受けたマスコミ各社の世論調査で小泉内閣の支持率が軒並み上昇していることも、民主党の危機感に拍車をかけている。
このため党内には、民営化の是非をあいまいにしたまま「日本郵政公社をスリム化する」とした党の見解を踏み越え、「民営化賛成」を公言する候補も出てきた。
自民党造反組の小林興起前衆院議員と小池百合子環境相が激突する方向となった東京10区から出馬する鮫島宗明前衆院議員は十日、国会内で急遽(きゅうきょ)、記者会見し「郵貯・簡保は二年後から民営化のプロセスに入っていくのが妥当だ。(民主党内の)八割がそう思っている」と発言。マニフェスト(政権公約)に民営化の方針を盛り込むよう求める考えを表明した。
石井一副代表が一月の衆院予算委員会で質問に立った際、「郵政民営化に賛成だ」と小泉首相にエールを送るなど、党内には潜在的な民営化賛成派が存在しているのも事実。「郵政を黙殺するわけにはいかなくなった」(中堅)との声に、岡田執行部は頭を痛めそうだ。
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さて、総選挙の目玉は小泉自民党VS自民造反組ということで面白くなってきていますが、そんな中蚊帳の外に置かれているのがジャスコ岡田民主党です。今回の衆議院解散、総選挙のトリガーとなったのは間違いなく郵政民営化についてです。そして解散会見について小泉首相は民間で出来ることは民間でするという「小さな政府」を目指すのか国民に問うことを明確にしています。
では民主党も蚊帳の外にいないで郵政民営化について態度を明確にすれば良いと思われるのですが、それはジャスコ岡田氏にとってはまずい流れなのです。それはなぜか?彼ら民主党は元々郵政民営化には賛成だったんですよね。自民案に対抗する対案提出も検討していたのですが、結局郵政労働組合の圧力や自民党には何でも反対精神によって対案すら出すことなく郵政民営化反対に変貌しました。このような経緯から今更賛成を宣言できないのです。仮に恥ずかしげもなく賛成しても小泉自民党との違いを明確にすることができません。そして反対を明確に打ち出せば小泉首相の思う壺、たちまちダーティイメージの改革の対抗勢力へと変えられてしまうのです。
ですので上記記事のように必死さと苦悩さがにじみ出ているのです。ですので民主党の戦い方は郵政民営化をぼやけさせることを岡田氏は考えているのです。しかし、そこで民主党の烏合の衆っぷりが発揮されるわけで公然と郵政民営化賛成を明言する人もいれば、反対を明確にした演説を繰り広げる人も出てきてしまった訳です。
さらに傷口を広げるのがこちら
■民営化反対派と手組まない 岡田氏、笹森氏発言で・・・gooニュース
民主党の岡田克也代表は11日昼、党本部で記者団に対し、連合の笹森清会長が自民党の郵政民営化関連法案反対派への選挙支援を検討する考えを示したことに関し「自民党のコップの中の争いに口を出すつもりはない。法案に反対した人たちと手を組むことはない」と述べ、自民党の反対派とは連携しない考えを示した。岡田氏は「堂々と民主党の政策を掲げて、単独政権を目指す」と強調した。
これに先立ち同党の政権戦略委員会(委員長・岡田代表)は同日午前の会合で、民主党としてあくまで単独政権を目指し、選挙中も選挙後も、自民党の反対派とは連携しないことを確認。枝野幸男同委事務局長は会合後、記者団に「小泉純一郎首相を間にはさんで反対側の人と組むことはあり得ない。民営化に反対する理由が180度違うからだ」と強調した。
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民主党岡田氏は解散直後の報道ステーションに生出演した際、古舘キャスターに亀井氏などの反対派と手を組むことはあるか?と問われた際に一致するものがあれば、手を組むことは有り得るとはっきり答えています。ぼくはそれ聞いて腹抱えて笑ってましたが。わざわざ対抗勢力になりたいとは相変わらず面白い人だなぁ~と。その後に上記のような記事です。彼の言葉は結局三日ももたなかった訳です。このように言葉がころころ風見鶏のように変わっていくのは相変わらずです。そんな風見鶏くんが面白いことを宣言しています。
■【政治】政権取れなければ代表辞任-岡田氏、対決姿勢鮮明に ・・・産経スポーツ
民主党の岡田克也代表は9日の記者会見で、9月11日投開票の衆院選について「何が何でも民主党政権をつくって国を変えていかなければならない。民主党が政権を取れなければ、私は代表にとどまるつもりはまったくない」と述べ、政権交代を実現できない場合は党代表を辞任する考えを明らかにした。
岡田氏の代表任期は来年9月まで。衆院選で民主党単独政権樹立を目標に掲げており、政権獲得を目指す野党第1党の党首として政治責任をかけ〝背水の陣〟で選挙に臨む姿勢を明確にした。岡田氏は「日本の将来を決める極めて重要な選挙だ。私は代表としてその重い責めを負っている」と強調した。
岡田氏はさらに、自らの主導で実現した社会保障制度改革に関する衆参両院合同会議について「小泉純一郎首相に年金改革をやる気がないことがはっきりした。協議の場はもうなかったということになる」と協議打ち切りの意向を表明。「首相が野党になっても協議の場はもうない」と小泉政権との対決姿勢を鮮明にした。
一方、首相が自民、公明両党で過半数を獲得できない場合は退陣すると明言したことについて「首相の言う意味がはっきりしない。(造反議員を)全員除名して復党を許さないと言った上なら意味があるが、極めてあやふやな言い方だ」と批判した。
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そういえば前の選挙で200議席取れなかったら責任がどうたらと言っていたような気がしますが?また山拓再選のときも責任がどうたらと言ってませんでしたか?一体いつになったら有言実行、責任を取ってくれるんでしょうか?まあ、風見檻に何を言っても無駄かもしれませんけどね。今回ばかりは有言実行をよろしくお願いしますね!
有権者は馬鹿ではありません。このように言葉がコロコロ変わっていく人間を支持すると思ったら大間違いです。まずは政治ポリシーというものを明確に打ち出し、風見鶏を止めないと同じ土俵に立つことすらできません。