あの曲この人 も だいぶご無沙汰してしまいました。
純子さんのこのトークを聴いていると、ここ数日騒がれてる大型芸能カップルの離婚と純子さんの結婚をつい比較してしまいます。
前回書いた内容に、『何で結婚なんてしてしまったのですかね?』といった類の言葉を発していますよね。
他国の人と結婚して、他国で住む。とても大変なことです。純子さんと旦那様との間のことはわかりませんが、普通のカップルのように関係が続いているとても素晴らしい事だと思うんですよ。
やっぱり、私は純子さんには離婚という文字は似合わないと思いますから・・
ということで、はじめます。
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(第7回)
由紀:やっぱりみずいろの雨は常にあなたについて廻るじゃあないですか。いい意味でも、そうじゃない意味でもね。
純子:そうなんですよね~。ハイ!
由紀:そういう中で歌いたくない時期ってやっぱりありましたか?
純子:結構長い間ありましたね。新しい音楽を作って、それを表現したい気持ちが一杯で、そしてあの例えばテレビの話があったりすると、「ヤーアッみずいろの雨ちょっと歌っていただきたいんですけど」って言われて、「エーッ、こういう新しい音楽も作ってるんですけど~」って言っても、「やっ、やっぱり八神さんはみずいろの雨」っていう風に言われたりとか、後はラジオに出ても、あのみずいろの雨を流したいっていうね、そういう、なんかあたしが、とってた姿勢から全くそれを無視されたみたいな。だから『みずいろの雨なんか、もうゼーッタイ歌ってやんない』って思ってた事があったんですけど。
由紀:どのぐらい長い間。十年以上?
純子:十年もなかったですね。そんなにもなかったかな~。やっぱり日本離れて、十年。だからちょうど十年ぐらいかも、みずいろの雨が出て十年弱。
でアメリカに暮らし初めてそして純子のお仕事は何って言われると私はエンターティナーよっていうような・・。シンガーって言うと良くない感じに思われるんですって、ですからそうじゃなくてエンターティナーっていう気取った感じで思われないように、シンガーだって言うのはエンターティナーだって言い方するんですよ。だから私はエンターティナーだから日本に帰ってね、歌を歌ってそれでアメリカにいるときには、普通の主婦をしているのみたいな。ただそれを言ってるうちにみずいろの雨とかパープルタウンとかっていうのは、私のアイデンティティなんだっていう風に思うようになって、それでまあ日本から遠く離れたっていう事も大いにお伝えしてくれたと思うんですけどね。みずいろの雨をまた違った意味で歌えるようになったっていうか・・
由紀:英語で表現する事と日本語で表現するというところの、双方の難しさをもうご経験なさったと思うんだけども、その辺はどうですか?同じように歌ってらして。
今、アメリカでお仕事されるときは殆ど英語でなさるわけでしょ。
純子:そうですね~。何かね、しばらく英語の曲を一杯歌っていた時期があって、それはある種いつか英語の曲を自分の気持ち、ちゃんとその英語の歌詞を言ってるときに同時に感じながらね。だから頭で訳詞をしないで、その英語を感じながら歌える時期がね、早くくればいいなって思ってアメリカに渡ったんですけども、その中でああっ英語の、アメリカの曲ってのは、これだからリズムがね感じられて、英語ってのは、音楽的ってよく日本人言いますよね。これだから音楽的に聞こえるんだ、英語が元々音楽的じゃなくって、こういう使い方をしているから音楽的なんだみたいなね。のばし方だとか切り方だとか。あと例えば、イギリス人のね、シンガーの方がアメリカで大ヒット飛ばしたりしてると、イギリスのアクセントで歌、歌ってないんですよ。やっぱり アメリカのアクセントで歌を歌ってる。
由紀:I can't (?)って歌ってないからね。
純子:そうそう I can't do it.じゃあなくて、それだったらもうグルーブはできないわけで、その人が喋るともうもろイギリス人ですけど、でも歌うとあれ?聴いてるだけだと黒人に聞こえるみたいなね、そういうスタイルが、いまとても流行っているんですけど。聴いただけじゃあこの人白人だか黒人だかわかんない。もちろんアメリカ人なのかイギリス人なのかもわかんない。でねそういう部分でやっぱり、リズム感を持った英語に変えていくっていうね、英語自体が持ってる元々のリズムじゃあなくてそれをやっぱ上手くリズム感よく変えてる部分があるんですよね。それが歌えば歌うほど解ってきてとっても面白くなって、それで日本語に戻ったときに日本語でもできるんだって事をごく最近なんですが、気がついて・・
それに気がついてから、曲作りとかその後書いている詩ですよね。詩もそれを考えながら作るようになって・・
由紀:英語の歌はよく私も歌わなくてはいけない事があって凄くいやなんですよ。で、英語の歌だけはいまだにちゃんとレッスン通ってないと歌わないんですね。
純子:ああそうなんですか~。
由紀:そのぐらいなんか、例えばラブって事でもラ・ブって言うヴィをどこで言うかで凄く違うでしょ。
純子:そうなんですよ。
由紀:Heart だって傷つくのとこのハートの違いをこのメロディで出すかっていうのを考え出すと凄く難しくって。
純子:そんなこと考えてたら音程なんかモロモロなっちゃうし。
由紀:だけど自分が歌ってるときは、日本語で心の何とかとか言ってるときはその心は自分のその心って事でinspired されるものは自分の中で、nuanceとして出て来るんだけど英語ではただ歌詞を暗記して歌ってるってところをまだクリアーできてないような気がするの、だからすごくよくお話が解るような気がする。
純子:アメリカでレコーディングした時にね、ある一つのラインをね、6時間以上歌ったんですよ。
もう、繰り返し、繰り返し、あのその後夢にも出てきたラインで You've been giving me those broadway kisses っていうね そのキスっていいますよね。日本語で。それがねケスイスなんですよね。だからiの発音がね、なんかもっと喉の奥でしなければいけなかったりして・・
由紀:あまり明確にいっちゃうと色っぽくも何ともないしね。その言葉もね。
純子:そうそう、その英語の発音を あっ こういうことも面白かった。英語の発音をしているうちに 私にはこういう声も出るんだっていう、口の開き方で 歌うのは口だけじゃあなくて喉の奥も使いますよね。そして、腹筋も使いますよね。喉の奥をこうやって開けることによって、こんな声が出るんだみたいなことも気がついて、ですから英語の曲を歌うことによってホント日本語の世界が拡がったっていうか・・・
(続く)
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一日一回ワンクリックよろしくお願いします。
さらに八神純子さんの事を知りたくなった方は、もっと深い深い八神純子論を展開されている 姉妹サイトであるクリフォードさんのサイト Turquoise Blue 比類なき歌姫八神純子 をご覧下さい。
純子さんのこのトークを聴いていると、ここ数日騒がれてる大型芸能カップルの離婚と純子さんの結婚をつい比較してしまいます。
前回書いた内容に、『何で結婚なんてしてしまったのですかね?』といった類の言葉を発していますよね。
他国の人と結婚して、他国で住む。とても大変なことです。純子さんと旦那様との間のことはわかりませんが、普通のカップルのように関係が続いているとても素晴らしい事だと思うんですよ。
やっぱり、私は純子さんには離婚という文字は似合わないと思いますから・・
ということで、はじめます。
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(第7回)
由紀:やっぱりみずいろの雨は常にあなたについて廻るじゃあないですか。いい意味でも、そうじゃない意味でもね。
純子:そうなんですよね~。ハイ!
由紀:そういう中で歌いたくない時期ってやっぱりありましたか?
純子:結構長い間ありましたね。新しい音楽を作って、それを表現したい気持ちが一杯で、そしてあの例えばテレビの話があったりすると、「ヤーアッみずいろの雨ちょっと歌っていただきたいんですけど」って言われて、「エーッ、こういう新しい音楽も作ってるんですけど~」って言っても、「やっ、やっぱり八神さんはみずいろの雨」っていう風に言われたりとか、後はラジオに出ても、あのみずいろの雨を流したいっていうね、そういう、なんかあたしが、とってた姿勢から全くそれを無視されたみたいな。だから『みずいろの雨なんか、もうゼーッタイ歌ってやんない』って思ってた事があったんですけど。
由紀:どのぐらい長い間。十年以上?
純子:十年もなかったですね。そんなにもなかったかな~。やっぱり日本離れて、十年。だからちょうど十年ぐらいかも、みずいろの雨が出て十年弱。
でアメリカに暮らし初めてそして純子のお仕事は何って言われると私はエンターティナーよっていうような・・。シンガーって言うと良くない感じに思われるんですって、ですからそうじゃなくてエンターティナーっていう気取った感じで思われないように、シンガーだって言うのはエンターティナーだって言い方するんですよ。だから私はエンターティナーだから日本に帰ってね、歌を歌ってそれでアメリカにいるときには、普通の主婦をしているのみたいな。ただそれを言ってるうちにみずいろの雨とかパープルタウンとかっていうのは、私のアイデンティティなんだっていう風に思うようになって、それでまあ日本から遠く離れたっていう事も大いにお伝えしてくれたと思うんですけどね。みずいろの雨をまた違った意味で歌えるようになったっていうか・・
由紀:英語で表現する事と日本語で表現するというところの、双方の難しさをもうご経験なさったと思うんだけども、その辺はどうですか?同じように歌ってらして。
今、アメリカでお仕事されるときは殆ど英語でなさるわけでしょ。
純子:そうですね~。何かね、しばらく英語の曲を一杯歌っていた時期があって、それはある種いつか英語の曲を自分の気持ち、ちゃんとその英語の歌詞を言ってるときに同時に感じながらね。だから頭で訳詞をしないで、その英語を感じながら歌える時期がね、早くくればいいなって思ってアメリカに渡ったんですけども、その中でああっ英語の、アメリカの曲ってのは、これだからリズムがね感じられて、英語ってのは、音楽的ってよく日本人言いますよね。これだから音楽的に聞こえるんだ、英語が元々音楽的じゃなくって、こういう使い方をしているから音楽的なんだみたいなね。のばし方だとか切り方だとか。あと例えば、イギリス人のね、シンガーの方がアメリカで大ヒット飛ばしたりしてると、イギリスのアクセントで歌、歌ってないんですよ。やっぱり アメリカのアクセントで歌を歌ってる。
由紀:I can't (?)って歌ってないからね。
純子:そうそう I can't do it.じゃあなくて、それだったらもうグルーブはできないわけで、その人が喋るともうもろイギリス人ですけど、でも歌うとあれ?聴いてるだけだと黒人に聞こえるみたいなね、そういうスタイルが、いまとても流行っているんですけど。聴いただけじゃあこの人白人だか黒人だかわかんない。もちろんアメリカ人なのかイギリス人なのかもわかんない。でねそういう部分でやっぱり、リズム感を持った英語に変えていくっていうね、英語自体が持ってる元々のリズムじゃあなくてそれをやっぱ上手くリズム感よく変えてる部分があるんですよね。それが歌えば歌うほど解ってきてとっても面白くなって、それで日本語に戻ったときに日本語でもできるんだって事をごく最近なんですが、気がついて・・
それに気がついてから、曲作りとかその後書いている詩ですよね。詩もそれを考えながら作るようになって・・
由紀:英語の歌はよく私も歌わなくてはいけない事があって凄くいやなんですよ。で、英語の歌だけはいまだにちゃんとレッスン通ってないと歌わないんですね。
純子:ああそうなんですか~。
由紀:そのぐらいなんか、例えばラブって事でもラ・ブって言うヴィをどこで言うかで凄く違うでしょ。
純子:そうなんですよ。
由紀:Heart だって傷つくのとこのハートの違いをこのメロディで出すかっていうのを考え出すと凄く難しくって。
純子:そんなこと考えてたら音程なんかモロモロなっちゃうし。
由紀:だけど自分が歌ってるときは、日本語で心の何とかとか言ってるときはその心は自分のその心って事でinspired されるものは自分の中で、nuanceとして出て来るんだけど英語ではただ歌詞を暗記して歌ってるってところをまだクリアーできてないような気がするの、だからすごくよくお話が解るような気がする。
純子:アメリカでレコーディングした時にね、ある一つのラインをね、6時間以上歌ったんですよ。
もう、繰り返し、繰り返し、あのその後夢にも出てきたラインで You've been giving me those broadway kisses っていうね そのキスっていいますよね。日本語で。それがねケスイスなんですよね。だからiの発音がね、なんかもっと喉の奥でしなければいけなかったりして・・
由紀:あまり明確にいっちゃうと色っぽくも何ともないしね。その言葉もね。
純子:そうそう、その英語の発音を あっ こういうことも面白かった。英語の発音をしているうちに 私にはこういう声も出るんだっていう、口の開き方で 歌うのは口だけじゃあなくて喉の奥も使いますよね。そして、腹筋も使いますよね。喉の奥をこうやって開けることによって、こんな声が出るんだみたいなことも気がついて、ですから英語の曲を歌うことによってホント日本語の世界が拡がったっていうか・・・
(続く)
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