四季折々 やぶさか真佐の吉野だより

世界遺産の地 吉野から怒れるおばちゃんの四季折々をお届けします。

現代のロミオとジュリエットたちは?

2008年05月01日 10時18分23秒 | Weblog
 朝日に輝く妹背山。左のまろやかなのが妹山。右のとがったのが背山。吉野川を挟んで向かい合っています。吉野町上市で撮影。
 江戸の昔、妹背山婦庭訓「いもせやまおんなていきん」という題目で人形浄瑠璃が上演されました。妹背とは、恋人や夫婦のこと。長いので前後は省略しますが、妹山にすむひな鳥と背山に住む久我之助は、恋人同士。でも、親同士は領地争いの最中。吉野川の急流が二人を離しており、会うことさえままならない。もっとひどいことに蘇我入鹿がひな鳥を妾によこせというのです。この後の残虐ともいえる二人の別れ・・・。続きは、またのお楽しみ。
 今朝の新聞赤旗の「潮流」欄に「男子は貨幣の奴隷であり、女子は男子と家族の奴隷であって、奴隷たることは同じです」という与謝野晶子の文章が引用されていました。最近の出会い系サイトから始まる残虐な事件。胸ときめかす出会いが監禁、拉致、レイプ、殺人と続くのですが、若い女性たちにはこの流れが認識されていない危うさを実感します。本来、男女の出会いで恋が始まり、伴侶となるべきひとと恋の悩みや苦しみを共感しあって人間として成長するのが望ましいのに、 実社会はあまりにもかけ離れています。安定した仕事に就けない、働く喜びには遠い過酷な労働の現場・・。企業は設け第一で完全な貨幣の奴隷となり、希望に燃えた若い労働者を使い捨てにしています。事件の犯人たちに20代や30代の人たちで無職が多いのも、現代を反映しているように思えます。生き生きと仕事ができる職場で健全な男女の出会いが未来の日本を支えてくれる。今日はメーデー。ぜひ、よき出会いを。わたしは、これからお寺の手伝いに出かけます。

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