地名の品格

地方都市を舞台にした漫画作品を趣味で描いていることねっちのブログです。

牧歌的な年賀状-イラスト素材編

2008年12月31日 14時02分01秒 | AzPainterと一緒[画像処理ソフト説明]
前回、「ウシ柄の毛筆文字」の作り方をレクチャーしましたが、笑えるデザインになりましたか?
今回は、AzPainterで牧歌的?な絵を描いてみましょう。

AzPainterの入手先

まず、事前に自分が作ってみたいと思うデザイン画(鉛筆によるラフ画)を描きます。
頭(脳みそ?)の中のイメージだけで描いていると、後から「あれ?私(俺)はこんなデザインにしようと思ってたっけ?」と疑問を感じることもありそう…


↑私はこんなデザイン画を描きました。3週間前に描いた絵でモウし訳(申し訳)ない…

その1・パース(遠近法)に従って、人物+テーブルと椅子を描こう

先に人物の顔から描き始めますが、既に今月26日にバストアップの絵だけ完成したので、それをAzPainterで読み込み、「編集>サイズ変更」を選択し、変更後の画像配置で「上中央」を押して幅・高さともに原画サイズの2倍前後の数値を入力し、OKを押します。
(「拡張部分の色」という部分は、デフォルトの「透明」のままで結構です)

ここで画像サイズを広げたレイヤを「バストアップ」レイヤとします。
(私のパソコン環境だと、独自のスターバンクを持っているので、キャラ名に準じるレイヤ名を付けてますが…)
もし、ここで使いにくい数値を間違って入力して大丈夫。
適宜「編集>サイズ変更」を選択し、描きやすいサイズに変更できます。

次に、「体のアタリ線」レイヤを新規作成し、ツールウィンドウの「鉛筆>自由線」や「直線」と「ベジェ曲線」でアタリ線を描画します。

途中まで、AzDrawing(2008年12月27日時点ベータ版でしたが、09年1月4日にて正式版)で、アンチエイリアスなしの線で描くのもいいかなぁ…

「消失点」レイヤを新規作成し、ブラシ形状を「+(十字)」に変更して、消失点を決めます。

「消失点」レイヤは、パースラインを描き終えるまで必要なので、削除しないように気をつけてください。
いつも使っているブラシ形状&サイズへ戻すのも忘れずに。

そして、「消失点」レイヤの上に「椅子」レイヤを新規作成し、消失点に沿って直線を引きます。


椅子のパースラインがひと通り終わったら、「椅子」レイヤを「バストアップ」レイヤの下へ移動し、「バストアップ」レイヤの上に「洋服」レイヤを新規作成します。

体のラインは、ベジェ曲線で描画すると、比較的楽です。

それから、「消失点」レイヤの上に「テーブル」レイヤを新規作成し、「鉛筆-直線」でテーブルのパースラインを描きます。

パースラインがずれていたとしても、塗りつぶしの直前に直せます。

テーブルを描き終えたら、「消失点」レイヤを「テーブル」レイヤの上に移動し、「牛舎」レイヤを新規作成します。

パースラインを描き終えたら、「椅子」レイヤの下へ移動させます。

「消失点」レイヤを非表示にし、「鉛筆-自由線」か「直線」で微調整しながら、「テーブル」レイヤを塗りつぶします。

塗り終えたら、テーブルと輪郭線以外の色を「フィルタ>アルファ操作>描画色を透明に」を繰り返して消します。
(失敗するのが怖いなら、パースライン状態の「テーブル」レイヤを複製します)

「洋服」レイヤの上に「地図帳」レイヤを新規作成し、「鉛筆-直線」と「ベジェ曲線」を使い分けて描画します。


「地図帳」レイヤの上に「腕」レイヤを新規作成し、「鉛筆-ベジェ曲線」で腕と手を描画します。

ここまで来たら、「体のアタリ線」レイヤは削除しても構いません。(ここでは、便宜上「体のアタリ線」レイヤを上へ移動しています)

「牛舎」レイヤより上に「牛」レイヤを新規作成し、「鉛筆-直線」と「ベジェ曲線」を使い分けて描画します。


テーブルの上にあるステーキを描いたり、全てのレイヤを塗りつぶせば、第一段階終了です。

(牛柄は、「AzPainter使い倒し>牛柄(大)」[REIKO様のサイト]を参考にしました)


その2・「その1」で描いた絵に影をつけるには

私はレイアウト編集ソフト「ラベル屋さんHOME」を愛用していますが、残念な事にアルファ情報つきPNG形式が非対応だったので、コントロールウィンドウのテクスチャ又は、「フィルタ>イメージ生成>トーン変換」を使った方法をメインに説明します。

参照 ラベル屋さんHOMEの入手先
漫画家やイラストレーターを志す方(もしくはプロ)なら、「スクリーントーン」という画材を買い求めた事もあるでしょう。

なお、2008年12月上旬時点の最新版では、「トーン」と「トーン変換」の2つの項目が並びますが、前者は「点の大きさ」と「間隔」や「アンチエイリアス」(いわゆる滑らかなハーフトーン生成のための項目)を設定するもので、後者はグラデーショントーンなどを作る仕様のものです。

あらかじめ、「牛舎」レイヤと吹き出しと台詞のレイヤを非表示にして、透過付きPNGとして保存しておき、コントロールウィンドウのテクスチャをONにして、人物や牛などに影をつけます。

(レイヤウィンドウの「透明色保護」のチェックボックスやコントロールウィンドウの「マスク色-ON」と「逆マスク」を使いこなすとうまくいきます)

次に、透過色に指定した色を「フィルタ>アルファ操作>描画色を透明に」を実行し、「牛と人物」レイヤとします。

「牛と人物」レイヤの上に「影」レイヤを新規作成し、任意の描画色で塗りつぶしてから、「下のレイヤで透明な部分は透明に」を実行します。

「影」レイヤに対し、「編集>サイズ変更(拡大縮小)」の「縦横比維持」のチェックをはずし、高さを半分以下の数値で縮小します。
(拡大縮小方法を「Lanczos3」に指定すると、きれいに処理されるらしい…?)

下の「牛と人物」レイヤの縦横の比率が変わってしまうので、「影」レイヤをレイヤウィンドウか選択範囲メニューの「アルファ付きPNGに出力」で、「透過PNG」として保存します。








「牛と人物」レイヤの上に「テーブルの影」レイヤを新規作成し、「鉛筆-直線」と「塗りつぶし」を使い分けて影を描きます。

ある程度塗りつぶしたら、「フィルタ>アルファ操作>下のレイヤで不透明な部分を透明に」を実行します。

「テーブルの影」レイヤの上に「テクスチャ」レイヤを新規作成し、任意の色のテクスチャを塗りつぶします。

ついでに「テクスチャ」レイヤに対し、「下のレイヤで不透明な部分を透明に」を実行します。

ここで、あらかじめ透過付きPNGとして保存した「影」レイヤを追加し、テーブルに着席した女の子?の影を削除し、「選択範囲>傾き」を任意の数値で実行します。

牛の影は、範囲選択かシフトで移動しておきます。

牛の影の上のレイヤにテクスチャをONにして塗りつぶし、「下のレイヤで不透明な部分を透明に」を実行します。

「吹きだし」レイヤと「台詞」レイヤを追加し、牛と人物部分のトーン処理は完成です。

「牛舎」レイヤをレイヤウィンドウか選択範囲メニューの「アルファ付きPNGに出力」で保存しておき、牛と人物の手順と同じく影を付けます。


これ以降の手順は、次回の「牧歌的な年賀状-レイアウト&印刷編」にて、説明いたします。
長文で疲れましたか?

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