スイングバイ(1)

2018-05-06 12:49:21 | 日記
                   スイングバイ 1996年生 牝 荻伏牧場生産
               父:ミルジョージ  母:オギアルバンシア(母父:コリムスキー)

   ・デビュー        1999年7月24日 荒尾 工藤厩舎 3着  荒尾:9戦7勝3着2回
   ・荒尾競馬から大井へ 2000年3月 3日 大井 赤間厩舎     大井、船橋、川崎:13戦7勝 トゥインクルレディ賞、ファーストレディ賞

私も馬好きの方々の多分に漏れず、クラブ馬主を渡り歩いた口。当時荻伏レーシングクラブがあって、そこでオギアルバンシアの一口馬主になった。
当時のクラブの活躍は古くは優駿ホースクラブの「シカゴ」「ダコタ」が走ったくらいで、クラブの馬はほとんどが未勝利か1勝クラス。
それでもクラブは潤った。募集価格が高めに設定されており、満口になればそれでクラブは黒字だった。つまり馬は走っても走らなくても黒字だった。
私のクラブの馬も良くて2勝止まり。一口だからと油断していると、多数のクラブの馬を買ってしまうこととなり、気が付けば10頭以上の一口馬主という
事態はざらだった。
                 そんな中で唯一オープンまで出世してくれたのがオギアルバンシアだった。
             
                                     オギアルバンシア
1996年、名門荻伏牧場が閉鎖の事態となる。このため牧場にいた馬達は移転か売却ということになった。たまたま知り合いのエージェントが荻伏牧場に
買う馬はいないか見に行くという事を知って彼に声をかけた。「オギアルバンシアが生んだ子がいたら見てきて欲しい」
すると、電話があり、ミルジョージの牝がいると言う。特別な欠点がなければ売買の交渉をしてくれと頼んだ。
買ってお金を払ったはいいが、荻伏牧場の仲介者の問題もあり血統書がなかなか手元に来ず、本当に心配した。この時、お金は血統書と引き換えなど
慎重にしないと大変なことになると学んだ。当時はそういう詐欺が横行していた。血統書がないと所有者でもなければ競馬も出来ない。
やっと血統書が手に入り、やっと自分の馬となったこの子に「スイングバイ」と名付けた。スイングバイとは天体の運動と重力を利用して宇宙機の
運動スピードを上げる技術のこと。つまり、ゴールを前にしてさらに加速してくれという願いを込めた。
我ながら今も誇らしい名前と自負している。
             
                                   スイングバイ 1997.10
やっと血統書が届き、さあ中央競馬へ向けてと育成が始まった。しかし、競走馬デビューの年齢が近づき調教が強めになるにつれ馬が壊れていくこととなっていく。
             
                                    スイングバイ 1998.7

                                       つづく



   

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