
【2015年4月14日】
福井地裁が、関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜市)の再稼働を差し止める仮処分を決定した。福井地裁といえば、昨年の5月に『大飯原発の再稼働を認めない』という判決を出したことが記憶に新しい。
企業論理より人格権(生きる権利)を優先したその判決には身震いしたものだった。「司法は生きていた!」と。
だいたい、「原子力規制委員会の新基準」という規制にも、ましてや「安全基準を満たす」ものにもなっていないものに、合格したからと言って、不安や脅威が無くなるものでもないし、住民の安全が確保されるものでもない。
「フクシマ」からようやく4年がたったばかりなのに、日本はこの貴重な経験を、もう忘れ去ってしまうのか。
地元の人に戸惑いの声も出ているという。確かに関電は地元にたくさんのお金を落としてくれるかもしれない。しかし、一度事故が起きたら、お金どころではないはずだ。《地元》でない近隣の他府県の住民はどうなるのか。原発周辺の20km圏内では、福井県人より周辺の他府県の人口の方が多いという。
情けないことに、京都府の役人は、及び腰で、住民な安全に積極的に関わろうとしない。
事故を想定した避難計画もできていないというが、そんな避難計画よりも、今決断すべきことは、原発を止めることだ。
『「2014年5月の大飯原発再稼働差し止め控訴」の画期的判決を伝える報道』