この映画・本、よかったす-旅行記も!

最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

『クーリンチェ少年殺人事件』-1991年制作エドワード・ヤン監督の映画をデジタルリマスターして物々しく上映ー「ゴッド・ファーザー」と「小津安二郎」の間に位置するとも言われたが・・・。 

2017-06-23 10:29:56 | 最近見た映画

     【 2017年6月16日 】     京都シネマ

 1991年制作エドワード・ヤン監督の映画をデジタルリマスターした物で、上映時間は4時間弱。料金はというと一律2200円という。普段は京都シネマの【特別会員】だから1本900円で観れるのが、これだけで3倍近くの値段である。(普通料金は1800円だから400円増しなのだが、シニアも会員も同一料金だなんてちょっと不合理だ!-不満たらたら・・・)それに休憩なしの4時間はつらい。どうしようかと迷う。
「ゴッド・ファーザー」と「小津安二郎」の間に位置するとの評価もあるらしいから、散々迷ったが・・・。 

 公式サイトの映画紹介には、以下の解説がある。 

            


 見た後の感想というと、上の評価は大げさである。『ゴッドファーザー』と比べたら、コッポラが気の毒だ。人物描写、スケールの大きさ、話の展開・ストーリーの緻密さ、等々『ゴッドファーザー』の方が圧倒的に素晴らしい。『小津安二郎』的なところもあるが、展開も少しわかりにくく退屈なところもある。あれだけの内容をわざわざ4時間にする必要があったのだろうか、疑問? トイレは我慢したが、ともかくお尻が痛くて仕方なかった。


             
                 

 長い映画といえば、いつだったかイタリア映画の『輝ける青春』(3部作、6時間余り)というのと、別の機会に『ジョルダーニ家の人々』(4部作、7時間弱)というのを映画館で1日ぶっ通しで見たことがある。イタリアは長い映画が好きだ。そういえば、『戦争と平和』(1967年のソ連版、4部作、7時間超)を滋賀県の草津市まで行って、1日がかりで観に行ったこともあった。それぞれ、間に休憩が入ったこともあって、それなりに時間は過ごせたし、時間の長さにふさわしい内容があったので退屈はしなかったが。

                                             
           


 『ゴッドファーザー』は『Part1』が177分、『PartⅡ』が200分、『Part Ⅲ』が161分だが、それぞれ別に公開されたし、どれも内容が濃密で全く退屈させない。

 でもやはり、映画は2時間前後に、長くても2時間半以内に納めるべきだ。

                               


 「人生の1日を費やすに値する3時間56分だ。」という評もあったが、「高い料金を払ってまでして、2回目は遠慮させてもらいたい」というのが自分の率直な感想である。


    
    『クーリンチェ少年殺人事件』-公式サイト





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