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最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

(3)花の浮島・礼文島と利尻富士・利尻島を訪れる3泊4日の旅-その3

2023-07-17 22:15:58 | 山・旅行
                             【 オタドマリ湖から見る利尻山 】

【 2023年6月20日 】 旅行第3日目(礼文島から利尻島へ)
   8:00礼文プチホテル・コリシアンホテル出発-(東岸バスで南に移動)ー8:20香深通過-8:25
   桃岩展望台ハイキング・コース入り口-(桃岩展望台までの約2時間のハイキング)-10:55駐車場着
   -11:10香深港に戻り海鮮丼の昼食-12:50香深港よりフェリーで利尻島へ-13:35沓形港着
   -14:10姫沼着-「姫沼」の周りをひと巡り散策-15:05姫沼発-(島の東の海岸線を一路、南へ)
   -15:30オトトマり沼着-15:50同発-16:00南浜湿原着-16:30同発-17:00沓形
   港近くの宿「アイランド・イン・利尻」に到着 

              

 この島の朝は早い。3時半ころになると空が明るみはじめ4時にはすっかり太陽が昇ってくる。京都や大阪に比べずっと東にあるし緯度もかなり高い。晩も8時過ぎまで明るいから、北欧の白夜とまでは行かないまでも、夜がかなり短い感じがする。
 窓から見える利尻山の頂に雲がかかっていないから、今日も晴れだ。ホテルの出発が8時と昨日より早い時間なので、朝食も急いでとる。

                             

 8時ちょうどにホテルを出発。昨日通った同じ道を香深まで進む。バスの席は毎日入れ替わるが、同じ道を昨日とは逆方向に走るので、列は後ろに移動したが通路を挟んだ席の左右は入れ替わらず昨日と同じ進行方向の左側だ。だから、殺風景な丘ばかり見ていた景色が、今日は海側の景色が見れる。つまり、利尻島も車窓から見ることができるという事だ。添乗員の細かい配慮を感じた。

                
                           【 利尻山にかかる雲のかたちも刻々変化する - 礼文島・東海岸より 】

 利尻山の姿を眺めながらドライブする事30分弱、香深の街を左折し山側に入る。今日はトンネルを通らず山道を「桃岩台のハイキングコース」の入口に向け高度を上げる。8時半前に駐車場に到着。ここで、ハイキングの案内をしてもらうガイド嬢を紹介される。総勢27名のグループは2つにわけられ、それぞれにガイドが付きイヤホンガイドをもって出発する。

           
                               【 ガイド嬢と桃岩台ハイキングコース案内図(実際歩くのは地図上のA地点からB地点まで) 】


                    
                    【 駐車場から上方を見るとハイキングする人の列が 】      【 自分らも展望台をめざし、出発 】

 上方を見上げると先を行く他の団体のグループが緩やかな斜面を登っていく姿が見える。その先には、昨日見た頂上の先端に特徴のある桃岩が見える。先を行く団体とは違って、年配者中心の我がグループは、直線的に作られた段差のある足元の悪い道でなく、より安全を優先してか、車も通れるような舗装されたより広い道を大きく迂回しながら頂上を目指す。

       
                               
 
 道の両側はいろいろな花が咲き乱れている。ゆっくり進みながら、暫く進んでは立ち止まり、列の先頭の方でガイドが花の説明をする。上に行くに連れて狭い痛道路に入り一列縦隊の後方にいる自分らには音声は届いても、どの花の説明をしているのかがわからない。列が動いて、ガイドが説明したあたりまで進んで、この花の事を言っていたのかと想像するしかない。

                     

 桃岩が大分近くなってきた。海側にある桃台猫台展望所から見たそそり立つ「桃岩」と違って、反対側から見る桃岩は、なだらかな丘の延長戦上にあり、その一部となっている。

                            

 それが坂を上り切り、反対側の海の見える「桃岩展望所」までくると景色が一変する。昨日訪れた「桃台猫台」の駐車場が下の方に小さく見えるではないか。
            

 更に嬉しいことは、この展望台からも利尻富士が見えたことだ。下の方は雲に隠れているが、今まではっきりとした姿を現してくれなかった頂上がくっきりと見える。スコトン岬でも見て、ここでもまたお目にかかれた。執拗に利尻富士の姿を追い続ける。

                      


  【 P6200234桃岩展望台から桃台猫台を見下ろす・それと利尻山の頂上が見える丘 】


 「桃岩展望コース」はここから更に先に延びていて、本来ならばその先にある「元地灯台」まで行き、さらに島の南端にあたる知床まで足を延ばすところだが、時間と体力を勘案して、わたしたちはこの展望台で元来た道を引き返すように設定されていた。(残念!)

             
                【 このコースの掲示板を見て 】                  【 元来た道を引き返す我々・・ 】

 駐車場まで戻り、次なる目的地「利尻島」に向かうべく、バスを香深港に走らせる。

 香深港から利尻の沓形港行きのフェリーは12時50分発だ。出航の前にターミナルで、昨日同様早めの昼食時間を取る。

                   

 海鮮丼はすでにテーブルに準備されていて、順番待ちの一般客をしり目に、先にいただく。残念なのは、ここでもウニが食べれなかったことだ。タコは朝のバイキングでも好きなだけ食べられるのに、やはり《ウニ》はここでも高級食材なのかと思う。

              
                    【 利尻島全図 】

                   
                       【 利尻島・沓形港に到着したふぇりーと利尻山 】            

 利尻島に上陸した後、最初に向かったのは島の北部にある『姫沼』だ。利尻空港の横を通り過ぎる頃、ガイドが右手に見える利尻富士を指さして「頂上付近にローろソクの様な尖塔があるのが見えますか?」という。反対側の席にいた私は必死にシャッターを切る。

              
        【 利尻山の頂上が今までになくはっきり見える 】                  【 ネット上の写真から 】

 車窓の中を動き回る利尻山の頂上付近にそれを認めることができなかったが、その時そのシンボルの存在を初めて知った。『利尻を見る方角によって位置と見え方が異なる」と言う。後日、家に戻り「ローソク岩」を調べ、改めて写真を見たら、位置と形状から、あれが「ローソク岩」ではないかというのを写真の中に発見した。

 バスは海岸線を進み、「ゴジラ岩」の脇を通る。以前、五島列島かどこかで見た『サル岩』のイメージを思い出す。

                          
                                【 ゴジラ岩 】

 海岸線から山の方に入り、14時15分、姫沼に到着。姫沼は、湖面に映る《利尻の逆さ富士》が美しいと紹介されていたが、残念ながら利尻岳は雲の中でその姿を認めることはできなかった。沼の周りを巡る1kmほどの遊歩道を1時間ほどかけて一周する。木や花の解説をしてくれるが後方にいる私にはよくわからない。

              

 午後3時に姫沼を出発。時計周りで島の南南東ー時計の文字盤でいうと5時の位置に当たる「オタトマリ沼」に向かう。

          
                                   【 オタトマリ沼からの利尻岳 】 

 それまでなかなか全容を見せてくれなかった利尻山がここにきて今までの《雲隠れ》が嘘のようにその姿を現してくれる。そういえば北海道に来てから一度も雨にあっていない。おおむね晴れの日が続いている。逃げも隠れもしない利尻富士の姿を撮りまくる。

  【 P6200318オタトマリ湖からの利尻岳ー丸見え 】


 それまでの捉え切れない鬱憤を晴らすような光景に大満足をし、興奮した気持ちを抱えながら、その日の最後の目的地「南浜湿原」に向かう。

                          
                              【 南浜湿原からの利尻山 】

 オタトマリ沼からほど近い位置にある南浜湿原にはすぐに着いて、ここでも沼の周りを一周した。気持ちは花や植物ではなく山の姿の方に気を取られている。少し移動しただけで、利尻山の見え方が違う。ガイドの説明にも《気はそぞろ》である。

 宿は沓形港の近くにあって、夕方の5時半に到着。今までの宿は、屋上があってもそこには出れなかったり、無かったりで景色を楽しむことはできなかったが、ここはそれができる。早速屋上に上がって見てみる。

          
                               【 ホテルの屋上から 】 
                    

 わずか10分ほどの間に、頂上にかかって雲が晴れる。ここから見る利尻山の頂上の姿はまた今まで見た姿とは異なる。
          
               
                【 海の向こうには礼文島の平らな影が 】            【 夕陽が沈む日本海  】
  
 部屋に戻り、汗を流した後、3日間で一番満足した夕食を味わう。

         
                                           【 満足な夕食 】

           〇              〇               〇

 これを書いている同じ日に、NHKBSで「利尻礼文」の紀行番組の放映があった。それを見ていたら礼文と利尻の2元放送だったが、双方とも天候は芳しくなく、特に伊達公子さんが挑戦していた利尻山登山はガスの中で雨にも見舞われていた。それを見ていたら自分らの旅行が、強風にもあおられず雨にも会わず、実にタイミング良く幸運だったことがよくわかった。


   【 第3日目 終わり 】



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