この映画・本、よかったす-旅行記も!

最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

(2)花の浮島・礼文島と利尻富士・利尻島を訪れる3泊4日の旅-その2

2023-07-17 22:14:20 | 山・旅行
                              【 猫台・桃台駐車場から桃岩を見上げる 】

 【 2023年6月19日 】 旅行第2日目(稚内から礼文島へ)
   8:50稚内グランドホテル出発-9:00稚内副港近くの海鮮市場で買い物-9:50同発-10:20
   稚内港よりハートランドフェリーで礼文島へ-(2等自由席・船内で昼食弁当)-12:40礼文島・香深港着
   -12:55桃台猫台着-13:10同発-(島の東海岸の道路を北上)-13:40高山植物園-14:20
   同発-14:26江戸屋山道-14:40-スコトン岬-15:05同発-15:20スカイ岬-15:55同発
   -16:00 宿(プチホテル・コリシアン)到着 


 今日の朝一の日程を昨日、消化したため、今日は遅めの8:50の出発。まずは、稚内副港の脇にある「海鮮市場」により土産を買う。礼文・利尻で買うと荷物にもなるし、送るには離島ということもあって日数がかかるので、ここで買って送った方が良いという添乗員のアドバイスを聞き入れ、ホッケやら昆布などの海産物を買い入れ、送ってもらう。

    
                                  

 10時20分発の礼文島・香深港行きのフェリー乗り込む。2800円の別料金を支払って1等船室にする選択もあったが、ここは2等船室に甘んじる。雑魚寝スタイルのスペースはかなり込んでいて、船内を探索すると2等でも椅子席があったので、そちらに移動する。
 昼食は、配られた「海鮮丼」。11時過ぎだったが、早めの食事タイムをとる。

                        

 稚内の港を出るときは雲に隠れていた利尻島が、礼文島に着くころようやくその全容を現してくれた。利尻山の上半分が雲に隠れたり姿を見せたりしていたが、一瞬、山頂部が見えたところでシャッターを切る。海上からぬっくと立ち上がる山容はやっぱり迫力がある。これから先、どれだけこの秀麗な姿を見ることができるか楽しみにして、礼文島に上陸する。

                
                     【 礼文島へ渡るフェリーからの利尻富士 】

 香深の港から早速、島の西側にあたる猫台桃台に向かう。以前は峠道を超えたそうであるが、今はトンネルができて10分ほどで島の西側に出る。礼文島は南北に長い平坦な島であるが、その西海岸は山がそのまま海に落ち、強い風と波で浸食された険しい地形のため、南北に通じる道路は東側にしかないという。
          
      
           【 礼文島全体図 】                          【 礼文島南部 】

            
                                    【  猫岩と桃岩  】

 海沿いの小高い丘の上から2つの岩を眺める。桃岩の上方にある鞍部には明日、ハイキングで行く「桃岩展望台」があり、今度は上からここの景色を眺めることになるという。

  【 P6190039桃台猫台展望所からの映像(Youtube)】


 一通り美しい海岸風景を眺めた後、15分ほどで次の目的地へ向かう。トンネルをくぐって、来た道を港近くまで戻り、東海岸の道を北上する。
 礼文島は南北に細長くなだらかな丘が連なる島で、最高地点の礼文岳でも490mと500mに届かない。1721mの利尻山が島全体にすそ野を広げ、海上にそそり立つ利尻島とは対照的だ。

                

 その日の座席が左側で、なだらかな丘の面しか見えなかったが、海の見える反対側の車窓から「利尻富士」が姿を見せる。腰を浮かせ、必死でそれを追い、シャターを切るがなかなか捉えられない。
 単調な道を30分ほど進み、海岸線から離れ小高い丘の上にある「高山植物園」に午後1時40分、到着。

                
                             【 礼文北部 】

 管理事務所の部屋で早速、レブンアツモリソウが出迎えてくれる。
 
                      

 園内は人工栽培している高山植物の花が咲き乱れている。島に着いてからも、いろいろな花の名前をガイドさんから紹介されるのだが、なかなか覚えきれない。かろうじて「レブンアツモリソウ」だけは貴重な植物だと強調され、他より一段と丁重に扱われるだけあって、すぐに覚えたのだが。

     

                     

           

 もらった「花の解説パンフレット」を見ても、どれがどれだかよくわからない。実際の大きさがパンフレットでは把握できず区別がつかないのと、実際に見て花は似ていても葉が全然違うので別種だとわかるが、写真の花だけを見ていたらわからない。

 
               
                     【 スコトン岬へー江戸屋山道を行くバスから 】

 同所を2時20分出発、スコトン岬に向かう。スコトン岬に通じる江戸屋山道は、大型バスがやっと通れる道幅で対向車が来たらどうするのかと思っていたら、片側通行だった。往路は尾根伝いを行き、帰りは海沿いの道があった。
 スコトン岬は礼文島の観光案内には必ず写真が載っているところで、期待が高まる。

               
                 【 スコトン岬と沖合に浮かぶトド島 】        【 スコトン岬の広場から来た方向を振り返る 】

                           
                                    【 最北限のスコトン岬 】

 「最北限」という言葉が気になったが、この「スコトン岬」より「宗谷岬」の方が北になるので「日本最北端」の言葉をそちらに譲って「最北限」に甘んじたという事だ。

【P6190112スコトン岬からの映像】


 帰り道、スコトン岬を見下ろす駐車場まで戻ると、着いた時は気が付かなかった利尻山の頂の端が見えるのを見つけた。駐車場広場の端まで行って、さらに大きく映る利尻富士を写真に収める。

         
               【 広場から利尻富士が顔を覗かす 】

 次の目的地は「スカイ岬」(澄海岬)である。江戸屋山道の海側の道を戻り、三叉路を左に折れる。暫く進むとガイドさんが
『この辺りが《レブンアツモリソウ》の自然群生地だと説明していた。監視が厳しく、立ち入っただけで罰せられるといったいた。

 さびれた漁村のにあるような掘っ立て小屋が立つ脇の空き地にバスを止め、降りて坂道をあがっていく。こんなところに観光スポットがあるのかと思ったりするが、坂を上り切ると、絶景が目の前に広がる。
             

     
                        【 上の左側の写真の左部分の望遠30倍拡大写真 】

             
                           【 光り輝く海岸 】 


【P6190151スカイ岬からの展望】


 感動を後に、午後3時過ぎスカイ岬を後にする。船泊の久種湖の近くにあるホテルにはすぐに着いた。名前の通りこじんまりしたかわいらしいホテルである。

                    
                           【 プチホテル・コリシアン 】

 このホテルはかなり人気があって予約を取るのがなかなか難しいと添乗員が話していた。こんな離島にあるにしては値段もかなり張るらしい。(希少価値があるのかも?)

                                   

 しかし、部屋に通されてみて腰を下ろそうと思ったら、使い勝手の悪さが気になった。座卓に、座ることができなない椅子が2つ。ものを書く机もなく、スーツケースを置くスペースがない。トイレと洗面所はビジネスホテルのそれより狭く、部屋の奥の裏側にあって、はじめはどこにトイレがあるのかうろうろしてしまった。開かない窓に、骨董品のような家具と調度品。ちょっと私らの嗜好に合わないような気がして、窮屈だった。

                   

 土蔵にあるような、開かない金網つきの窓から、頭だけ見える利尻山を撮る。

 夕食は、少し早い6時から。風呂は内湯と外湯(露天風呂ではない)があると言っていたが、時間がないので内湯で済ます。

             
                           【 夕食風景 - 同じテーブルで知り合ったT夫妻と 】

 食堂の席は指定され、4人掛けのテーブルに私らともう一組のカップルがあてがわれた。かなり狭い空間ではじめは《どうかな》と思ったが、私らよりずっと若い夫婦で、すぐに打ち解けられた。
 ご夫婦は大阪から参加されているそうで、海外旅行もよく行かれているようで、そんな話をしながらすぐうちとけられた。

 旅行は、個人で予定を組む個人旅行と旅行会社が企画したツアーに参加するスタイルがあるが、後者は旅行の日程を調整する余裕がなかったり、海外など初めて行く地で当地の事情がよくわからない場合利用するのに便利でそれを使うことも多いが、《決められた日程をこなす》という制約があって自由度が少なく面白くない。一方、個人旅行は何といっても自分の意志で自由に行動できるのが魅力だ。しかし、旅の過程で友人と交流するという機会が少ないのが難点だ。今回も利尻礼文という《個人では旅の日程を確保しにくい》旅行だったのと、コロナの事情もあって旅行会社の企画に依存したが、気の合った《お友達》ができて、結果としてよかったと思っている。

 部屋の使いにくさとは別に、食事の会場と料理に満足して、2日目の日程を終える。



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