xina-shinのぷちレビュー?

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「座頭市」北野武版 DVDにて

2006年02月13日 | cinema-japan

今日の富山は一日中雲ひとつ無い快晴の日でした。きっと明日の地元紙では立山連峰の美しい写真が掲載されるのではないかと思っています。

この週末、中古DVDを何本か購入してきました。買ってきたのは北野版『座頭市』『明日に向かって撃て!』『ビューティフル・マインド』そして『グリーン・デスティニー』の四本。そのうちの1本『座頭市』を鑑賞しました。

監督は「北野武」。主演は「ビートたけし」、共演に「浅野忠信」「大楠道代」「ガダルカナル・タカ」「夏川結衣」など。


ヤクザの銀蔵一家が取り仕切る宿場町に、三組の旅人がやってきた。一人は金髪で朱塗りの仕込み杖を持った盲目の居合いの達人・座頭市。もう一組は浪人の服部源之助とその妻・おしの。彼は病身の妻のために用心棒の働き口を探していた。そしてもう一組は旅芸者のおきぬとおせい。二人は親の仇打ちのためにこの町にやってきた。訳ありの三者の運命の糸は銀蔵一家を介して引き寄せられ、やがて問答無用の戦いが幕を開ける・・・
DVDパッケージ あらすじから


時代劇を超えた時代劇です。

本作はブログを始める直前に一度DVDで鑑賞したことがあります。その時印象に残っていたのは「ビートたけし」の太刀裁きの速さでした。
今回再度の鑑賞で改めてその速さを見て感嘆をもらさずにはいられません。特典のメイキングを見て分かったのですが、速さの秘密は、モチロン「ビートたけし」自身の練習の賜物であることは云うまでもありませんが、殺陣にも秘密がありました。時代劇では当たり前のはずの「鍔迫り合い」や「刀を合わせる」事をせず、一刀の元に相手を切り殺しているのです。時代劇出身ではない監督ならではの斬新な発想なのでしょう。
作品としての特徴としてはリズム感が挙げられます。エンディングに象徴されるのタップダンス、物語の途中にも緩急の役目として独特のリズムが刻まれています。また回想シーンなどでもありがちな台詞でごまかすのではなく、映像で見せていることも作品の雰囲気を作っていると思います。
物語の展開は往年の『座頭市』シリーズぷらす「黒澤明」監督の『用心棒』に似ている気がします。

『座頭市』を演じたのは「ビートたけし」。「勝新太郎」のイメージがどうしても残ってしまう『座頭市』を見事にたけしの『座頭市』にしていました。飄々と歩きながらもいざという時の存在感はさすが。
敵役『服部源之助』は「浅野忠信」が演じました。彼も殺陣の経験は無かったらしいのですが、それなりにこなしていました。ただ「ビートたけし」の速さの前にはもうひとつ力不足は否めない感じです。
コミカル担当はたけし軍団の一人「ガタルカナル・タカ」。座頭市は基本的に巻き込まれ型の作品展開のため、ストーリーテラーとしての役目も果たしています。
主に刀による人が刺されたり斬られるシーンで、CGが多少画作りの為に使われていますが、作ったということが見えてしまうのは残念なところです。
全体的にいわゆる本格時代劇とは一線を画した作品であることは間違いありません。

評価 星 よっつ


P.S.
ラストは反則技のような気もしますが・・・



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