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「犬神家の一族」'06版 DVDにて

2007年07月22日 | cinema-japan

久しぶりの映画ネタに選んだのは、『犬神家の一族 2006年版』です。
原作はもちろん『横溝正史』、監督は『市川昆』、金田一耕介にははまり役の『石坂浩二』。


私立探偵の『金田一耕介(石坂浩二)』は『若林弁護士』の依頼を受け、指定された信州の古ぼけた旅館に泊まった。湖で騒動が起きた後、旅館に戻った彼を待ち受けていたのは依頼人の死体だった。
『若林弁護士』の上司であった『古舘弁護士(中村敦夫)』から改めて『金田一』は依頼を受ける。半年前に他界した『犬神佐兵衛(仲代達也)』の遺言状に不安を覚える『古舘弁護士』ともども犬神家に乗り込むが、そこにいたのは湖で出会った美女『珠代(松嶋菜々子)』の姿だった・・・


金田一耕介シリーズはわりとリメイクされるケースが多いのですが、同一監督によるリメイクは邦画・洋画問わず珍しいのではないでしょうか。
同じ作品が公開版とディレクターズカット版でまったく違う作品に見えるケースは多々ありますが、四半世紀を経てこれほどまでに差異の無い作品は見たことがありません。良い意味で解釈すれば監督のイメージが最初からぶれていないともいえますが、それゆえ何故今更リメイクしなければならなかったのか、という意味を、作品から感じ取ることは出来ませんでした。(商業的な理由は別としてですが・・・)

リメイクと聞いて懸念していたことは コチラを見ていただければわかりますが、やはり心配していたとおりの結果になっていました。
犬神三姉妹の過去を本人に演じさせるのだけはやめてほしかったです。また「奥菜恵」も頑張っていたとは思いますが、それなりの演技でしかありませんでしたね。

リメイク版の『珠世』を演じたのは「松嶋奈々子」でしたが、正直役にはまっているとは思えませんでした。
モデル並みの身長、立ち居振る舞いなどから現代的な女性を感じてしまい、儚げな感じの中に、自らの意思を貫く女性という『珠代』の本質を演じ切れてはいないと感じました。
逆に意外にはまっていたのは『松子』奥さま役の「冨士純子」でしょう。
凄みすらかんじさせる鬼気迫る目つきと、クライマックスで見せた母としての表情の対比は見事なものでした。いわゆる昭和ヤクザシリーズは見たことがありませんが、そこで主役を張っていた貫禄を感じました。

謎解きシーンまでほぼ同じ映像手法・演出でしたが、さすがに突っ込みどころのあった『佐清』クン殺害の現場は居間から蔵へと変わっていました。またエンディングも大きく変更されていました。市川・金田一はこれで最後というお別れを象徴させて痛かったのだと思います。


細かい笑いまで同じ演出だった本作ですが、新旧で間違い探しするのもよいかもしれませんね。

評価 星 にーてん ご


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犬神家の一族@映画生活

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