家で育てている苗を朝日にあててやろうと日向に出して畑へ。
いつになく涼しいので、昼前まで野良仕事。
家に帰って唖然!
23日間の苦労が水の泡。
強い日差しを浴びて苗はへろへろ。
サニーレタスなんぞは、京のおばんざいの「菜っ葉の炊いたん」状態。
写真を撮る間もなく、苗を日陰に移動。
根元から水をやり、引っ付き合った葉っぱをピンセットではがし、無残な姿を見るのは辛いので家の中へ。
二時間ほどして見に行くと、まるで魔法にかかったかのように、苗は生き返っていた。
しかし、あと15分ほど帰るのが遅ければ全滅していたかもしれない。
彼岸が過ぎて、もうそろそろ定植できるだろうと予想していたが、まだ無理があるようだ。
だが、サニーレタスはかなり大きくなっている。
日差しは真夏だが、日陰に入ると秋が感じられる。
仕方がない。サニーレタスにも早く秋を感じさせてやるか。
畑へ持って行って、たっぷりと植え穴に水を入れて定植する。
トンネル支柱を立てて、寒冷紗(遮光ネット)をかけて日陰をつくってやる。
愛しのサニーは秋を味わいながら、しっかりと根を張ってくれるだろう。
あの弱々しい葉っぱのサニーレタスは意外と剛健だ。
葉っぱが地面にへばりついているようなへなへな苗でも、根と芯が残っていれば育つ魔法の野菜だ。
サニーレタスという名は、英語名ではなく、日本独自の造語だ。
あの『魔法使いサリー』は、元々は「サニー」だったという。
ところが「サニー」という名をソニーが商標登録していたので、やむなくサリーに代えたそうだ。
サニーレタスも、元々はレッドレタスと言っていたのを、語呂が悪いので「サニー」に代えたという。
日産サニーからとったという説があるが、サニーレタスのサニーは『魔法使いサニー』からとったのに違いない。
なんといっても、マハリクマハリタヤンバラヤンヤンヤンなのだ。
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