河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

畑91 / 急がば回れ

2023年09月10日 | 菜園日誌

セルトレイで苗を作るときは、次のような計算をしている。
【アブラナ科】白菜やキャベツ
①播種=1日
②発芽=3日
③双葉肥大=3日
④本葉一枚目=5日
 ※ポットに植替え[植え痛み+3日]
⑤本葉二枚目=5日
つまり、本葉が2枚になるまでに23日かかる計算である。

写真は上から玉レタス・春菊・白菜・キャベツ。
玉レタス以外は9月3日に植えたので八日目。
③と④の間くらいで、本葉が少し出かかっている。
ここで、本葉に生みつけられた虫の卵がふ化して、本葉の芯を食べられるとどうしようもなくなる。
そこで、②から③の三回、農薬を軽く散布している。
虫も小さいから、三回で一回分の量にしている。
大きな声では言えないが、個人的意見として、市販の苗も農薬が使われているはずだ。
無農薬にしたければ自分で苗を作るしかない。
大量に栽培している農家は、幼苗時に一回散布すれば一か月持続する農薬を使っている。
ところが、けっこうな値段で、十株しか植えない菜園には割が合わない。

上の写真は右からパンジーとチマサンチュ。
発芽適温が15~20度と低いので、玉レタスと一緒に冷蔵庫に入れて発芽のスイッチをONにさせた。
パンジーにいたっては発芽日数が一週間から二週間なので、5日ほど入れていた。
冷蔵庫から出して、ニ、三日すると発芽。
こちらも本葉が出そうなときにポットに移植する。
定植するまでは25日前後はかかる。

秋野菜の定植は、暑さ寒さも彼岸までのことわざ通り、お彼岸が過ぎてから。
気温もさることながら、台風の被害を受けないためでもある。
10月になると台風が本土に上陸することは少ない。
園芸店やホームセンターでは、すでに苗が販売されているが、
今植えると日除けやら水やりがたいへんなだけだし、台風にやられてしまう確率も高い。
飢えに臨みて苗を植うる如し[必要になってから準備をしても手遅れ] ということわざがある。
しかし、農作業は、急(せ)いては事を仕損じる
急ぐことはゆるりとせよ
急がば回って苗作り、がいい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする