ひねって・焼いて・陶

陶芸の様々な技法、釉薬、お会いした陶芸家の方々の話等々、私が陶芸で学んだこと、発見したことなどを綴ります。

透かし彫り

2016年04月02日 | 制作現場
108分の108個目の穴。いかにも工芸的な作業でさすがに首筋が凝る。



粘土の厚みは12mmとかなり厚いのでデザインナイフの刃をダイヤモンドヤスリで
細く削ったナイフを作った。粘土を切る時の抵抗は、刃の厚みと表面積が関係するので
出来るだけ薄くて細い刃が切りやすい。
これをノコギリのように前後に細かく動かして、押して切ると刃が安定して進む
ことが、やっている内に分かってきた。初めはガイドを使っていたが、慣れてくると下書き
をなぞって切れるようになる。

切り取ったかたまりは周囲に引っかかってなかなか取りにくい。予めポンスで開けておいた穴
に向かって外から内に土を押し込んで、反対側に押し出すのが一番効率的だと、これも試行錯誤の
結果分かった。