アセンションへの道 PartⅠ その理論と技法

2012年には銀河の中心と太陽系そして地球が整列し時代の節目を迎えます。アセンションの理論と技法について考えます。

第12章 万教帰一 ②アトランティスの叡智

2010-12-10 22:55:40 | 第12章 万教帰一
本ブログに於いては、アトランティスやピラミッド、そして聖書、仏教、哲学の考え方をたびたび引用してきた。それだけで既に本章の主題である「万教帰一」を間接的に証明していると言えないことも無いが、各宗教の直接的な繋がりをより大胆に指し示した仮説(と言うより著者はそれを確信しているようであるが)がゲリー・ボーネル氏の『アトランティスの叡智』(以下、同書)に書かれている。又、それは第11章②光の道、光の子で説明した内容とも密接に関連している。尚、本ブログのカテゴリーにある「参考書籍」を参照して頂ければ判る通り、筆者はかなり早い時期にこの本を買って興味のある部分だけは読んだが、これまでその内容に就いて深く触れることはしなかった。と言うのも、ゲリー・ボーネル氏の説明する「トライアード」・「ダイアード」の概念が正直なところ余り明快でなく、判り難いような気がするからである。然し、彼が書いているアトランティスを起点とする宗教の流れに就いては興味深いものがあるので、一部「?」を付けたくなる部分もあるが、それも含めて紹介しておきたい。

「・・・プラトンは『ティマイオス』と『クリティア』の会話編の中で、紀元前370年にアトランティスを描写しています。プラトンによればアトランティスの崩壊は、彼が生まれた紀元前427年よりおよそ1万年前に起きた年、場所はジブラルタル海峡から少し離れた大西洋上の島だったと述べています。アカシックレコードにはアトランティスは世界的な文明であり、その中心はオスシーラの谷にあったと記録されています(筆者註:この地理的な描写や都市の名称は『エメラルド・タブレット』とかなり異なる)。オスシーラとはアカシックにおける表記で、現在では地中海と呼ばれている場所です(筆者註:この部分もやや?)。アトランティス文明は二万六千年前から一万三千年前まで、約一万三千年間存在していました。ナイル川はその谷を流れ、現在のイタリアのイオニア海の海岸線からリビアのシドラ湾の南まで広がる巨大な湖を形成していたのです。・・・アトランティスの人々は現在の我々が持っているテクノロジーをはるかに超えた能力を持っていたと推測されます。アカシックレコードには当時、現代人にはなじみのない分野での技術が非常に進んでいたことが記録されています。基本的にアトランティスの科学モデルは、物質の耐性やエネルギー変換速度に縛られていません。アトランティスの代表的なテクノロジーの一つは、想念のエネルギーの原動力への利用でした。エジプトの墳墓のいくつかには透明のチューブ状のものに頭を入れている図形が描かれています。チューブの端は箱に連結しているのですが、これは想念のエネルギーを貯蔵している図なのです。・・・一万三千年間の“合一”(ユニティ)のサイクルの時代は、アトランティスでもそうだったのですが、流通通貨にあたるものは純粋な“創造力”でした。こういう状態では人々は裕福であるかどうかを気にする必要はありません。一人ひとりは自らの存在の本来の価値を知り、どれだけ所有しているかは関係ありませんでした。このためにアトランティスの人々が成し遂げたことはより純粋に見えます。私たちは一万三千年前から今まで、分離と二元性のサイクルの中にいます。言い換えれば我々全員が、アトランティスやレムリアの人々が知らなかった領域に踏み込んできたのです。・・・アトランティス時代から伝わっている最も丈夫で聖なるものはピラミッドです(同書註:ギザのピラミッドとスフィンクスは洪水の直前にアトランティスの人々によって建造されました)。彼等は純粋な幾何学形体が人間の意識に与える自然な力をよく理解していました。・・・このテクノロジーはユニティの外部のイニシエーションを受けていない居留区の人々にも紹介されました。今の南北中央アメリカに住んでいた人々です。」

「アトランティスの中心部は、アフリカ大陸とヨーロッパをつないで堰の役目をしていた大地が、自然災害によって崩壊したときに失われました。彼等は事前にこの悲劇が起きることを知っていたので、重要な遺物のほとんどを谷の上方にある神殿に送っておきました。今の地中海沿岸にあたる部分です。・・・一万三千年にわたってオスシーラの谷で役に立ってくれたものは、新しい分離と二元性のサイクルでは使うことはできなくなりました。・・・共感とテレパシーが通用しない世界で生き残るために、圧倒されるような怖れに打ちのめされていました。・・・そして殆どのアトランティスの人々は過去の時代に持っていた純粋さを忘れ、獲得するために周りを操作することに焦点をあてるようになっていきました。少数の長老たちは以前のユニティの時代の完璧な叡智を保持していました。彼等は以前にレムリアが分離の時代からユニティの時代への変化を生き残った記録を秘かに読んでいたために、再び分離の時代にシフトすることを知っていたからです。この小さなグループがギザのピラミッド群を記録庫として建造し、地球のすべての時代にわたる人類の旅を記録した古代のテキストをピラミッドに隠しました。・・・彼等は一万三千年の後、再び霊性が高まりテクノロジーが発達して、かつて失われた叡智がもう一度引き出されることを知っていました。」

「先に述べたように、約一万三千年前に人類の集合意識はユニティと呼ばれる“合一”の状態から二元対立の“分離”の状態へと移行しました。このシフトが起きる前には、全ての物も人も、この創造の中のかけがえのない一つの側面として、すべての意識体から尊重され、認められていました。シフトの後は、直感やテレパシーを二元性という雲が覆ってしまったのです。・・・このシフトの期間中、目覚めた意識を保ち続けた少数のアトランティスの人々がいました。彼等はマインドと体とスピリットのユニティが生み出す全ての能力を持ち(筆者註:エメラルドタブレットでも述べられている“アデプト”と呼ばれる超人を指し、仏教、ヒンズー教等で言われる“シッダーンタ”即ち本章①で説明したシッディを達成した人と同義と思われる)、レムリアの文献をもとに、来るべきシフトにきちんと儀式をして備えていました。このグループは遠い未来に、人類がまた同様の体験を通り抜けることを知っていた人たちです。彼等は二元存在である菩薩と目覚めた三位一体の魂のグループを作り、人類を見守りながらインスピレーションを贈ってくれます。大いなる叡智へと私たちを導き勇気を与えてくれるのです。」

「菩薩とは別に、“光の兄弟―ブラザーズオブライト”(著者註:叡智の道に自らを捧げた人たちで、彼等はその叡知を守るためにだけ転生し、ユニティの理想を後世に伝える。ヘブライ語のテキストでは彼等は“光の子供”たちと呼ばれる)と呼ばれる存在がいます。彼等は“Knowing Way―叡智の道”を守っていこうと決め、その目的に自らを捧げてきました。・・・創造の中での私たち魂の役割を最初に理解していたのはレムリアの人々でした。二万六千年前、彼等の文明が殆ど崩壊することになった一連の自然災害が起きた時、アトランティスの人々とその叡知を分かち合ったのです。それはちょうど人類が一万三千年周期のユニティの時代に入る時でした。アトランティスの人々はこの叡知の道を使って完璧に自然と調和する文明を作り上げました。レムリアの人々は現在我々が行っているように、地球の資源を利用していましたが、アトランティスでは地球のエーテル体の質量から、言葉による指令を下すことで物質を生み出していました。アトランティス人が体験したユニティは彼等の能力を拡大しましたが、レムリア人は相変わらず必要なものを手に入れるには肉体を使わなければならないという考えにとらわれていました。でもレムリア人の中にもこの新しい一万三千年間のユニティのエネルギーに目覚め、拡大した能力を理解し使っていた人たちもいます。彼等は二元性から一元的なユニティの世界へ意識的に移行できない人たちをガイドすることにしました。・・・この移行の時期、少数の目覚めていたレムリア人は、その共同体の中心を現在の中国本土に定めました。そこで、彼等はシステマチックに、宝ともいえる技術的遺産や異物をまとめて埋めて隠しました。・・・その中にはクフ王のピラミッドに匹敵する規模を誇る七基のピラミッドさえも含まれていました。それはシフトの直前にアトランティス人から贈られたものです。」

「数世代にわたり、ブラザーズオブライト(ホワイトブラザーフッドとも呼ばれています)のメンバーはアトランティス直系の人達に限られてきました。叡智の道の教えを守っていくにはアトランティスの血統が重要だと信じられていました。血統自身の構造の中にユニティの直接体験が保持されているからです。ある意味、これが王族と神官の階級の始まりだと言えます。神官階級はたとえば最後のシフトの直後にエジプトで花開き、世界中へと広がって行きました。」

「レムリアからアトランティスを経由した叡智の道の教えは、トト(筆者註:トート或いはトスとも云われる。ギリシャ神話に出てくるヘルメス)によりかなりの部分がエジプトのアモン神官たちのグループの前身に伝えられました。おおよそ紀元前一万五百年のことです。エジプトの神官クラスはファラオの家系の人たちとともにトトによって叡智の道のイニシエーションを受けました。エジプトにとってのトトは、ヒンズー文化にとってのパタンジャリ(筆者註:ラージャ・ヨーガ実践の指導書であり、ヨーガ・ムーブメントの哲学的根拠である『ヨーガ・スートラ』の著者)の立場と同じです。二人ともに叡智の道を伝える者でした。・・・紀元前八千五百年のころ、極東のレムリアの末裔から叡智の道の別の部分が中東地域に伝えられました。この教えは現在の中国ではタオまたは道教と呼ばれています。タオにはレムリアとアトランティスがユニティの時代を過ごしていたときの、オリジナルな教えが反映されています。それはすべてにシンプルさを見出し、批判したり裁いたりしないというメッセージでした。」

「叡智の道はペルシャに伝わり、そこで数千年隠されていました。後にその教えはギリシャとトルコで表面に出てきます。紀元前千年のイスラエルではダビデの子、ソロモン王がこの教えを理解していました。ソロモンは紀元前970年から紀元前928年を生きた人です。彼はアトランティスで行われていたように、思考や想念を現実化することができました。ソロモンは超人間的な叡智を備え、自分の民や異国の人々の心を直接見通すことが出来た人だと言われています。・・・アリマタヤのヨセフもまた叡智知の道の教えを守っていたと伝えられています(筆者註:第11章③イエスの実像?参照・比較)。マリアのお腹に宿っているイエスへの贈り物として・・・。アカシックレコードによれば、アリマタヤのヨセフは、ユダヤに彼が作った“エルダーズオブソロモン”と呼ばれるグループを通して、この教えを守り伝えた最重要人物です。イエスとマリア、そしてヨセフはイエスが生まれたすぐあとに、エジプトに渡り三年半を過ごしました。この時期にイエスは叡智の道の教えのイニシエーションを受けたのです。イエスの家族はそれからエチオピアに行き、ブラザーズオブライトの薔薇の修道院で“二度生まれし者”の教えを引き継ぐ人々と共に学びました。その後再びエジプトに戻り神官たちとともに学んだのち、“道”を吸収するためにインドのスリニガールへと向かいます。インドでイエスはアトランティスの伝統である思考の物質化の技術を完全にマスターしました。」

そしてゲリー・ボーネルは神に就いてこのように語っている。

「・・・まじめな探求者が真理を追究したとき、すべての創造主のテーマには、その核にたった一つの指令が存在することに突き当たります。“汝自身を知れ” このシンプルな課題も、もし私たちが間違った“全知全能としての神”という概念に振り回されていたら、実に難しいものになります。“神のひとり子”“最後の預言者”を通してのみ神に近付く事ができ、自分が選ばれた人々の一人にならなければならないと信じていたとしたら。この地上のすべてにおいて私たちは、文化が生み出したお互いに反目しあう神々と悪魔のイメージの中四苦八苦しながら生きて来ました。ついに本当の自分とは誰か、なぜここにいるのかを思いだせなくなるまでです。私たちが解き放たれた“創造”の瞬間こそが創造主“神”なのだ、ということを理解出来なければ、創造における私たちの目的を理解出来ないでしょう。」

ゲリー・ボーネルはまた、道教、仏教、そして神道にも触れている。

「東洋の道教、仏教、そして神道はごく初期の“創造”の一般的概念をそれなりに保持しています。それはレムリアやアトランティスの文明において、人々が中心において霊的な生活を送っていた概念です。東洋的な平和は次のスピリチュアルムーブメントで地上に満ち溢れることになるでしょう。何ものをも裁かない道教の中道の思想―あれでもなくこれでもないという概念。そして仏教の八正道とよばれる原理、正しい見方、正しい思考、正しい言葉、正しい行い、正しい生活、正しい努力、正しい記憶そして正しい観想は、神道の四つの宣言と組み合わされ、次の世界的な宗教へと発展していくでしょう。神道の宣言とは、伝統と家族、自然への愛、浄化された肉体と祭りの四つです。」

と言うことで、ゲリー・ボーネルが言わんとしているのは、全ての宗教は夫々の時代や社会背景を反映しながらも、レムリアとアトランティスの“叡智の道”の教え(或いは光の道)が伝わったものだ、と言うことであろう。
因みにゲリー・ボーネルは、2012年ではなく2011年がユニティへの移行の最高ポイントだと主張する。以下、『アトランティスの叡知』からもう少し彼の見解を紹介すると、

「アカシックレコードには、集合的に意識がユニティに移行する時期は2026年だと記されています。2001年から2011年までの期間は、誤解と批判判断が生み出した葛藤を集合的に浄化する重大な時になるでしょう。2012年から2026年までは、古い信念にしがみついている人たちにとっては、非常に困難な時代になります。権力の幻想にとらわれ、人をコントロールしようとする人や、自分の外からの承認を得ようとする人たちにとっては大変な時代になるということです。」

因みに、第11章⑨新千年紀とキリストの再臨の冒頭で引用した通り、ヴァイワマスは、1988年から2028の40年間で人類は過去31億年分に匹敵する霊的な進化を遂げるであろうと予言しており、ゲリー・ボーネルと若干時間のずれはあるもののおそらく言わんとしていることは同じことで、2026年か2028年がユニティの時代への移行(地球のアセンションと言い換えても良いかも知れない)が最終的に完了する年なのであろう。

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