身延山久遠寺

千葉県鴨川に生を受け・・・最澄が開創の比叡山延暦寺にて修行を積んだ日蓮・・・
その後、安房の清澄寺に戻り・・・天台宗の法華経以外は、仏教の真理をないがしろにしていると説いたため・・・
安房にいられなくなり・・・鎌倉に移り住むが・・・

天変地異による災害や飢饉の原因は、偽政者によるものと鎌倉幕府に上申するとともに・・・
法然上人の説いた・・・ひたすら唱えることの「専修念仏」を批判したため念仏者によって襲撃されてしまう・・・

　　

その後、鎌倉幕府に捕縛され・・・伊豆の伊東に流刑とされてしまう・・・
更に襲撃による怪我や佐渡国への流刑等の紆余曲折を経て・・・当時、門下の治める甲斐国身延へ・・・
これが身延山久遠寺の始まりのようだ・・・

　　

　　

　　

なお、久遠寺の三門は、見上げるような大きさにびっくりしたが・・・杉並木の古木の参道を通り・・・
本殿に通じる菩提梯（石段）を見上げると・・・これもすごく急で石段の一つ一つの高さが高い・・・
メタボオヤジも行きは、何とか２８７段もの石段を上ったのだが・・・帰りはエレベーターにて遠回りをしながら・・・

　　

　　

　　

その後、日蓮の御廟と草庵跡を見てみようと・・・

日蓮が鎌倉から身延山へ入山したのは、１２７４年・・・しかし、常陸の湯に湯治療養に行く途中・・・
１２８２年に武蔵の国（東京）にて入滅し・・・遺言により遺骨は、身延山に納骨されたもののようだ・・・

　　

　　

　　

しかし日蓮の鎌倉幕府への悪政改新の上申や蒙古襲来の侵略を予言するなど・・・
当時としては、平和と庶民の幸福を祈る僧侶というよりも・・・武力を持たない一種の政治家だったのかも・・・

なお、日蓮も法然も親鸞も・・・最澄の教えを乞うた天台宗門下なのだろうが・・・
その後、目指す教えは、それぞれに異なっていったようだが・・・宗教の理想とは難しいもののようだ・・・