藤娘的 2

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ウィスキー工場へ

2008-04-06 | 仙台
 BAR Andyの企画で仙台市青葉区新川のニッカウヰスキー宮城峡蒸留所を見学してきました。
   
 事務棟で中川工場長からお話をうかがった後、通常の見学コースでは入れない場所も見せていただけるとのことでヘルメットをかぶって出発。
 
    ←森さん(超男前♪)に案内していただきました。
 採水場所。新川川(にっかわがわ)のお水をくみ上げて使うため、水量が減る夏の間は製造工程をお休みして装置のメンテナンス期間にあてているそうです。
   
 カフェ式連続蒸溜機棟の内部も見せていただきました。ここではトウモロコシを主原料にしたグレーンウィスキーを蒸留していて、棟内は材料の糖蜜等から漂う梅酒に似た甘酸っぱいいい匂いが充満。
 カフェ式蒸留機は質のよいグレンウィスキーを蒸留するのですが扱いが難しく、本場スコットランドでも使用しているところは減少していて、日本ではここにしかない装置との説明でした。

 お隣のキルン塔(乾燥棟)は打って変わって薬臭い匂い。このヨード系の薬品に似た匂いはモルトウィスキーの主原料大麦麦芽(モルト)を乾燥させるのに使うピート(泥炭)を燃やしたときに出る匂いで、これが原料に移ってモルトウィスキー独特の香りになっているのですね。
 現在この施設では乾燥作業は行われていないのですが、展示用に石狩平野で採取したピートを燃やして香り再現しています。
   
    
 糖化・醗酵を行う仕込棟のあとはモルトウィスキーを蒸留するポットスチルの蒸留棟へ。ポットスチルを間近で見せていただきました。余市工場でのこの工程は石炭による直火炊き。宮城峡ではスチーム。熱源の違いでも味が違ってくるそうです。
 この日は蒸留は行われていなかったのですが、それでも棟内はアルコール分が含まれているようなフワ~ンとした空気。

    
 製樽棟では樽の内側を焼く作業を見学。
 樽の焼き加減で味や香りが変わるそうです。焼きあがった樽の内側は真っ黒に炭化していました。それでもこれは中間くらいの焼きで、バーボン樽はもっともっと焼くのだそうです。
   
 貯蔵庫で熟成させる樽の種類(シェリー樽、パンチョン樽、バーボン樽、ホッグヘッド)について教えていただいたり。

 参加人数が定員の2倍に増えてしまったため、楽しみにしていたブレンディングが出来なかったのは残念でしたが、ウィスキーの香りの元を色々探れてとても楽しいツアーでした。
 


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