藤娘的 2

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朝鮮王朝の絵画と日本

2009-05-15 | 美術館・展覧会
仙台市博物館で開催中の≪朝鮮王朝の絵画と日本 ~宗達、大雅、若冲も学んだ隣国の美~≫を見に行ってきました。
朝鮮王朝時代の山水画や仏画、それらから影響を受けた日本の絵画の展覧会です。
若冲、雪舟、雪村等の作品が見たくて行った展覧館でしたが、彼らに影響を与えた朝鮮絵画のパワーの強さを感じた展示でした。
葡萄図など印象的な作品がたくさんありましたが、一番印象に残ったのは張承業の「山水人物翎毛図(さんすいじんぶつれいもうず)」 でした。8面のうち4面に鹿や馬などの動物が登場しますが、猫と雀の図の猫の描かれ方が「この絵を描いた人もきっと猫好きに違いない」と思えるほど透明感のあるキラキラした眼の雰囲気とか、毛表現のの繊細さ。身近でよく猫を見ていたんだと思いました。
特別可愛い顔でもない猫なのに、眼の雰囲気や鼻から口にかけてのラインが魅力的でした。

この後、宮城県美術館の≪洲之内コレクション展≫をはしご。
県美定番の≪洲之内コレクション展≫ですが、今回は洲之内コレクション以外にも関連の絵画や資料の展示もあって見慣れている目でみてもおもしろかったです。