雨の灯台

ポケモン擬人化を取り扱っています。
参加企画関連の記事メインです。

レガロ=フォン=エクレール

2011-07-05 20:04:59 | tdc
貴族だった、レガロの話。

エクレール家は代々騎士を輩出してきた家。
例に漏れず、兄二人とレガロ、弟の四人兄弟全員が騎士となる。
その中で唯一女性でありながら力が強く、訓練の模擬戦で勝つことも多かったレガロを、ことさら敵視する家があった。
兄達や弟は仕方ないにしても、「女のくせに」強いレガロが疎ましい。正直言って邪魔。
と、レガロにだけきつく当たったり足引っ張ったりしていた。
エクレール家はそこまで有力な貴族ではないので、あまり表立った抵抗は出来ない。
そして五年前の大戦時、レガロに言いがかりをつけて謹慎処分に追い込む。
レガロは憤ったけど、下手に騒いで処分が長引くよりはと、唇を噛んで謹慎を受け入れた。
その、レガロが出られなかった戦場で弟が戦死してしまう。
「姉さんの分まで頑張るよ」と言って出ていった弟は遺体で帰ってきた。
何も出来ずにいた間に、死なせてしまった。
悲しかったし信じたくなかったけど弟はもういなくて、言いがかりをつけてきた貴族にも自分にも腹が立って、貴族間のしがらみに嫌気がさして。
レガロは家族に、縁を切って勘当してくれないかと頼む。
両親や兄達に迷惑をかけたくなかったし、また足を引っ張られて戦えず待っているのは嫌だから。
家族は悩んだけど、レガロの決意を尊重してくれた。
一芝居打って縁を切り、もう関わりはないと突っぱねればさすがに邪魔をしてきた貴族も言いがかりはつけられない。
そうしてレガロは家と近衛から出ていった。
元貴族というのが枷になるかもしれないと王国は避け、陰兎に単身乗り込み入団。
大戦中にいきなり入ってきたから最初は「何だこいつ」みたいな感じだったと思うけど、実力はあるから次第に溶け込んでいけたんじゃないかなという希望的観測←
兄達と戦う場所は違っても、自分は陰兎で出来ることをして、家族や仲間のいるグランシディアを守る。
「もう何も出来ないのは嫌なんだよ。私はここで、私に出来ることをする」

以上が、レガロが陰兎にいる理由です。
家族とは今でもこっそり手紙のやり取りをしてます。
家名を捨てただけで名前はそのままなので、元貴族っていうのはちょっと調べればすぐわかると思います。
でも自分から公言はしませんし聞かれてもはぐらかします。
とは言え字の読み書きさらっと出来るしさりげなく教養あるしで、勘のいい人ならわかるんじゃないかと。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿