品川区大井町愛D歯科&矯正歯科(抜かない、削らない、神経を残すや顔や口の健康美容を目指します。)

歯を抜かない子供の矯正治療や矯正歯科、むし歯や歯周病予防、歯科ドックなども行い、顔や口の健康美容を考え治療を行います。

謹賀新年

2021-01-04 12:35:37 | 噛む健康法
明けましておめでとうございます。

愛D歯科&矯正歯科は、本日から診療を開始いたします。

今年も「食医」として、医療(健康と未病と病気治療)と飲食業のお手伝いをさせていただきたいと

思いますので、よろしくおねがいい致します。

また、今年は、新年早々、口腔内スキャナー「itero」の導入。

栄養療法外来の開始。

オンライン診療の導入。

と、コロナ禍下に合わせた時代のニーズを先取りしていきたいと思っていますので、

どうぞよろしくお願いいたします。

愛D歯科&矯正歯科
長野俊彦

咀嚼と知能の関係を調べた65年前の大実験

2019-06-10 18:28:07 | 噛む健康法

今では、様々な問題で、できなくなった65年位前の貴重な実験の報告を紹介します。

 

九州大学医学部衛生学教室の神田三郎先生が行った

「口腔保健指導が児童の体格並びに精神発育に及ぼす影響に関する研究」(「九大齒科學會雑誌」1958年3月31日号)です。

昭和26年から29年にわたる実験の結果が報告されています。

神田先生らが6963人の幼稚園児、小学生、中学生の口腔内を検査し、偏食の状態を調べたところ、

口腔が汚れて虫歯が多い者は、ほとんどが強度な偏食があることがわかりました。

その中から虫歯が3本以上あり、体格、知能学力の平均値がやや劣っている児童120人(小学校4年生)を選び、

それを60人ずつの2学級に分けて、実験を行なったのです。

一つの学級の児童には、食事指導や口腔内の清掃、姿勢、生活習慣などを指導しました。

特に重点を置いたのが、咀嚼訓練でした。咀嚼回数を30回、慣れるに従い40~50回にしました。

昼食時間を30分早め、担任の教師も一緒に弁当を食べるほどの徹底ぶりでした。

その結果、実験開始7か月後から明らかな差が現れました。

3年後には、咀嚼や生活習慣などの指導をした学級の児童は、知能指数が平均(正常値)を上回り、

上知(IQ 110から120)最上知(IQ 120から140)となったのです。学力検査の成績も大きく向上しました。

この実験は口腔状態と子供の心身の発達に関する研究の先駆けの一つになっています。

今では、こういった実験は許されませんが、よく噛むことが学習能力の向上につながっている事を示しています。

 


様々な専門家と共に、心身の不調を治療する歯科医の名言

2019-06-10 15:18:19 | 噛む健康法

健口から健考へ。

舌を鍛えて、

足指伸ばして

健幸な生活へ

 

西川岳儀(自身が幼少期に中耳炎を繰り返し、3歳でアデノイドを除去。その後

     岡崎好秀先生、黒江和斗先生、松藤文男氏との出会いで、自身の口をポカンとあけた

     姿勢の悪さが、歯や足元と大きく関係していることに気づき、以後

     息育・食育・足育(整足)を生命活動の3S(基本柱)とし、『応援』という理念の基に

     診療を行っている歯科医師。)

 

 

 

 


認知症予防は、子供の頃から

2019-06-07 18:45:21 | 噛む健康法

増え続ける認知症ですが、最も身近で確実な認知症の予防や治療法に

「噛む」ことが有効とされています。

ただ、認知症が発症する40代以上から考えるのでは、お金も時間もかかる場合があります。

一番いいのは、子供のころに、歯並びやかみ合わせを整えて、歯の質を強化して

口呼吸を鼻呼吸にかえてや正しい咀嚼、嚥下を身につけることだと思います。

予防は、早ければ早いほど効果があります。

医療費や介護費だけでなく、家族や社会の負担を減らす身近な解決策です。


噛む健康法 フレッチャーイズムのまとめ

2019-06-05 16:38:49 | 噛む健康法

フレッチャーさんの「本当の食べ方12条」

 

第1条:腹が大いにへり、運動や仕事の後に自然に出てきた食欲が、どうしても食べずにいられない段階になるまで

    がまんして食べずにいたほうが良い。

第2条:その時に食べる食品は、食欲の精神心理的な面も十分に頭に入れて、今最も欲しいものを選んで順番をたてる。

    その時、食品の取り合わせについては、厳密に学問上の原則を気にかける必要はない。

第3条:口に入れた一塊(一口量)のて食べ物は、十分に噛んで砕いて、噛むうちに自然に出てくる唾液としっかりまぜ、

    何度も噛むこと。そうすることで、飲み込みの反射が自然に働き、食道が開き、食べ物が流れ込む。

    口の中に残った分は、また繰り返し同様にするが、決して強い力での噛みすぎや、過度に長い咀嚼はしないこと。

    昔から、「健康になる足るためには、水も牛乳も噛んで食べなさい」と言われているように、液体も、

    直ちには飲み下さず、唾液と混ざり合うようにあつかうこと。

第4条:食事の時には、ただ一心に食べる事を楽しむこと。

    「おいしいという感覚」を思うままに働かせて、それぞれの口に合うものを食べるのが良い。

    食事中は精神を口の中に集中して、いわば「ゆっくり・ゆったり・よく噛んで食べる」ようにすること。

    何か気にかかることがあっても食事中にはそれを一切考えない。気にかけないこと。

    ひどく忙しく、つめて頭を使うことがあったとしたら、その日だけ一食にしてもよい。

    仕事が終わってから食べる。もし、気がむしゃくしゃしたり、腹が立ったり、とても気持ちが沈んだり、

    何か悪いことがあったりした時には、一度ぐらいなら食事はしない方が良い。

    そうした時は、食べ物が思うように体内で利用されないで身体の具合を悪くするから、気分の回復を待つ。

    今、口の中の食べ物がどんなふうに噛まれたのだろうか?唾液がうまく混ざったか?

    さて、どんな味がでてくるのか?などと、そっと様子をさぐって食べ物に集中することを忘れてはならない。

    そうすると、唾液ばかりでなく胃液の分泌も盛んになってくる。

第5条:よくよく腹加減に気をつけて大抵のところでやめておく。「うまい」といってむやみやたらに食べない。

   「腹ハ分目(腹八分)」がよい。「腹八分は医者いらず」である。

    もっとも、フレッチャー式噛み方をすると、胃が自然に満足して詰め込もうとしてもそうはならない。

    つまり満腹感というものが自然に湧き出してくるから、もっとよい。

第6条:以上の点を固く守れば、食べ物は完全に消化する。わずかばかりの残り物ができても、ほとんど内臓をわずらわすことなく、

   糞便は力まなくても、そろりそろりと排泄される。まことに便利である。すなわち、便の量が減るということは本当にありがたい。

第7条:それに排泄された便はあまり臭くない。多く食べて、ろくに噛まないで飲み込むと、腸内で細菌の働きが盛んになり、

   そのために大いに腐敗分解が行われるから、インドール、スカトールという臭み成分などができて悪く匂うが、

   フレッチャー式ならば大丈夫。

第8条:食べ物の種類にもよるが、このように行われると、出るものも順調に降りてくる。

第9条:便の重さは一日せいぜい40~50gぐらいである。しかし、食物線維性の物を多く食べると多くなる。

   ただし腐敗することが少ないため、腸内で毒素が生ぜず、有害な腸毒が血中に吸収されての自家中毒になることはない。

   したがって脳の働きも向上するし、他の臓器も病気にかからないから、健康上どれほど良いかははかりしれない。

第10条:食べる時には、なるべく汁物や液を避ける方がよい。液体をとると、十分に咀嚼できないし、唾液が食物とよく混ざらない。

    食事時以外に水は飲むべし。

第11条:慣れないうちは非常に根気がいるが、注意を集中し、がんばって一生懸命やれば、できないことはない。

    十分な唾液の分泌は「口内消化」の大切な要素である。

    「口内消化」にさえ十分に気を付ければ、次の胃の消化液分泌も、その次もきちんと正しく行われる。

第12条:「フレッチャーの噛む健康法」を実行してみたいと思う人は、はじめから過大な期待をかけないほうがよい。

    しかし、はじめが肝心。

    はじめたら少しずつ実行していくことである。しばらくしたら一度は「ハタと壁に突き当たるところ」があり、

    不快感が生じるかもしれない。、しかし、これは一時的なもので、これを超えることができれば、あとは忍耐と、

    この法則の注意点を十分に頭に入れて実行したら、きっと成功できる。

 

以上が、「フレッチャーさんの噛む健康法」の要点です。

100年近くも前に、編み出された健康法で、それもフレッチャーさん自身は、医者でも学者でもない医療の分野では全くの素人です。

確かに、100年以上経った現代の医学では表現的には、誤っていることがないわけではありませんが、私が、診てきたがんや難病の患者さんが

この健康法を実践していれば、病気にもならずに、亡くなることもなかったのではないかと思います。

なぜなら、そうした人たちは、皆、歯や歯並びや咬み合わせが悪くて、噛まない、噛めない生活を長年送ってきたのですから。

とはいえ、そうした地道な啓蒙活動の結果、今では当院の患者さんや私の周りには、がんや難病になる人はいなくなりました。

噛むこと、食生活、歯や歯並び、かみ合わせの重要性は、100年近く前からわかっていたのです。