さらりーまん専科

サラリーマンの生活で気になった情景

関西電力「15%節電」のデッチ上げ

2011-06-15 14:56:45 | Weblog
 関西電力が6月10日「15%の節電」要請を出したことに対して、橋下大阪府知事が、節電要請に協力できないと表明。また、節電目標の15%に関しても「根拠がまったく分からない。原発が必要という議論の土俵に載せようという意図を感じる」と批判したが、関電の15%節電の中身はそうしたデッチ上げの数字の上で操作されているようだ。
 関西電力の10日の発表の添付資料では、この夏の需給見通しについてなぜか、最大電力を、昨年の猛暑並の数字3138万kwとしているのだ。当初の予想は2956万kwなっているのだ。なんと、最大電力で既に200万kwが嵩上げされている。足らないぞ、足らないぞと最初から数字が操作されているのだ。
 さらに、供給力は当初3331万kw(資源エネルギー庁電力会社別需給バランス)と予定されていたのにこれも、節電要請時には3021万kwと低い方向へシフトしている。もっとも、これは、脱原発の世論の中で、定期点検の原発が再稼働しないことを含めると当然ではあるのだが。
 当初予定では美浜1号機、高浜1号機、大飯1号機の合計234・1万kwがこの夏、運転を再開していたことを見込んでいたはずだ。それに加えて、美浜3号機、大飯3号機の合わせて200kwがこの夏に向けて定期検査に入る。つまり、434万kwが当初予定より供給力が減るわけだ。その意味では、関電の供給力は(3331万kw-434万kw=)2897万kwと関電の数字よりも低くなる。あれっ!
 だが、関電の隠し玉がここには含まれていない。メーカーなどの他社受電契約だ。資源エネルギー庁の資料によれば(統計表一覧の頁の平成22年の部分の2-(3)最大3日平均電力(一般電気事業者)、628万kwか購入可能となっている。これを当てはめると2897万kw+628万kw=3525万kw。で、なんと昨年並の猛暑がきても供給予備率は12%となってしまう。
 ともあれ、原発率が日本の電力会社の中で一番高い関西電力。今年の夏は全くの余裕で乗り切れるはずなのだ。
 橋下知事が見抜いたように、原発維持、推進の土俵にのせるためのヤラセ節電のようだ。東京電力が計画停電で、「原発がなければ生活できませんよ」と原発維持をアピールしたのと同じ発想なのだ。
 こうした勢力が、脱原発勢力に強圧的に立ちはだかり始めたのだ。それは電力会社だけでなく、原発推進・核燃料サイクルの中枢である経団連の政治的動きが如実に物語っている。

人気ブログランキングへ←よかったら応援のクリックをお願いしま~す。






放射線測定器 ガイガーカウンター FJ-2000

まさに2011年 原発NO!強烈なメッセージ Tシャツ 新しい日本を築いていきましょう! NO NOKEまさに2011年 原発NO!強烈なメッセージ Tシャツ 新しい日本を築いていきましょう! NO NOKE


コメントを投稿