『Welcomeのぶ・ろ・ぐ』A recluse in Manila

隠遁オヤジは今日もまた桜散る散る日本と陽はまた昇るマニラにて世の無常を嘆きつつ、後は野となれ山となれ。

ダイエットしたいだと?

2014年09月06日 | Philippines(生活全般、その他不動産等)
フェスティバルスーパーモールの正面から入ってエレベータを下りたところに「OGAWA」というメーカーがダイエット器具を販売しています。
まな板みたいなプレートに乗ってスイッチを入れるとまな板がぶるぶるぶるぶるっと震える器具です。

エレベーターで下りてくる人を見つけてはスタッフが声をかけるのですが、瞬時にデブとノーマルを見分けて声をかけなければならないので、けっこう忙しそうです。

以前、(アシスタントがいた頃の話ですが)エレベーターを下りながら
「あれに声をかけられたら自分がデブなのだと認識しなさい」
とアシスタントに言ったことがあります。「Yes,Sir.」(「わたしにはあまり関係がありません」とでも言いたげでしたが、、、)

何と言っても向こうはプロですからね。甘い!!見逃しませんでしたよ。

「Hi,Mom!」
(ほうらきた)口には出さないものの、心の中では「マァム、(体格のよろしい)貴女を見逃すようじゃ、あたいたちも商売をやっているとはいえませんからね。」と思っていたことでしょう。

Prospect=「見込み客」ってんで聞こえは良いですが、要するに「カモ予備軍」と見なされたようです。
この場合はもっと強烈で、「貴方はでぶですよ」と業者に認定されたようなものです。

「さあさ、どうぞ、どうぞ(逃がしませんよ)」とインストラクターっぽい女性スタッフ(彼女たちは細身なんです)に手を取られて、ブルブル震えるまな板の上に導かれていきました。
恐る恐るまな板に乗っかって、「ヒー!」とか、「ワオ!」等と言いながら体を振るわせていました。

(小生はどう考えてもあれで痩せることができるとは思えないのですが、、、あ、こんなこと書いちゃいかんかな。)

「うわー、まだ体が揺れているようです」と言いながら、よろよろとよろめいていました。

値段を見ると結構なお値段で。

小生、「比国人は自分を抑制することができない!」と断言しても良いと思っています。
『ダイエット』という言葉は存在していますが実行はされていません。
「ダイエットしたーい!」と多くの女性が言うのです。この国でも。
そう言いながら、コーヒーフロートにチョコレートケーキを食べ、Siomai houseでばくばくシューマイを食べるのです。

ダイエットできない人にダイエット器具を売るのは、実はすばらしいことかもしれません。
諦めるまでお金を払い続ける最悪のスパイラルに落ちてくれますから。
「ダイエットできないのは今までの器具に効果がなかったのとあなたの心構えですよ。」
「これまでの器具にはサヨナラしましょう!」
「そうです、そして心構え!PMA= Positive Mental Attitudeです!」
すかさず、波状攻撃の一環としてサプリメントも勧めてくるでしょう。
「外側からの健康と、体の中からの健康のダブル効果でダイエット!」
ご婦人に旦那がいれば歯の浮くようなセリフも自ずと飛び出し
「ご主人が惚れ直しますよ」
とこうくる。
歯がふわーっと浮きそうですが、とどめを指すには十分で、、、あぁ触れなば落ちん状態に、、。

あ、、失礼、、。

しかし、、、
抑制できませんから、一度痩せたらもうそれで目的を果たした気分になるのではないかと思っています。
再び”欲望”が”抑制”に勝ちます。見る見るうちに元通りのクリスマスツリーに逆戻り。
『ダイエット』は現在進行形から「過去の実績」に変わります。
「かつて私は痩せていました」みたいな。


小生、マックス80kgから現在一気に68kgまで落とすことに成功し、現在もそれを何とか維持しています。
その経験から言いますと、一番効果があるのは、「食べないこと」です。
誤解されるといけませんから、もう少しだけ言いますと、「食事の内容を変え、量と回数を減らすこと」です。
あくまでも小生の体験から来るものです。
特に『ファストダイエット』は効果的でした。

取り返しのつかない三段腹をした比人女性たちが、ブルブルブルっと震えるまな板に乗っているのを眺めつつ、こんなことを思っていたのでした。

これは大変参考になりました↓
脳がよみがえる断食力 (青春新書INTELLIGENCE)


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