NHKがアベ首相の記者会見での発言を続報していますが、これを読んでもアベ首相の真意はわかりません。
おそらくは、選挙・改憲に向けての狡猾な「1歩後退、2歩前進」の戦術でしょう。
しかし、一面ではこれがオール沖縄を先頭にしたたたかいこそが生んだアベ政権の「1歩後退」であることは間違いありません。その沖縄県民と国民にとっては貴重な「1歩前進」をきちんと確認し、さらに前進させるたたかいが必要です。
決してアベ政権の「1歩後退」に油断したりせず、彼らの企むその後の「2歩前進」を絶対に許さないたたかいが必要ですね。
がんばりましょう!
★<辺野古巡る裁判和解へ 首相「沖縄県と和解する決断をした」>
(NHK WEBNEWS 3月4日 13時11分)
安倍総理大臣は、総理大臣官邸で記者団に対し、沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設計画を巡り、工事の中止を含む裁判所が示した和解案を受け入れ、和解案に沿って沖縄県側と協議を行う考えを表明しました。一方、安倍総理大臣は、普天間基地の全面返還を実現するには移設計画が唯一の選択肢であるという考えに変わりはないと強調しました。
この中で、安倍総理大臣は「本日、国として、裁判所の和解勧告を受けて、沖縄県と和解する決断をした」と述べました。そのうえで、安倍総理大臣は「20年来の懸案である普天間飛行場の全面返還のためには、辺野古への移設が唯一の選択肢であるとの国の考え方に何ら変わりはない。しかし、現状のように、国と沖縄県双方が延々と訴訟合戦を繰り広げているこの状況のままではこう着状態となり、家や学校に囲まれ市街地の真ん中にある普天間飛行場をはじめ、沖縄の現状がこれからも何年も固定化されることになりかねない」と述べました。
そして安倍総理大臣は「これは誰も望んでいない、そうした裁判所の意向に沿って和解を決断すべきと考えた。国として、今回の和解内容を誠実に実行することとし、埋め立て工事を中止する。先ほど中谷防衛大臣に指示した。そして裁判所が提示した手続きにのっとって、円満解決に向けて沖縄県との協議を進める。そのうえで司法の判断が下された場合には、国も沖縄県もその判断に従う。そして互いに協力して誠実に対応することで今回、合意した」と述べました。
さらに安倍総理大臣は「普天間飛行場の危険性を除去する、沖縄の皆さんの基地負担をしっかりと軽減していく、この思いは国も沖縄県も全く変わらないはずだ。その共通の目標に向かって国と沖縄県とが互いに協力し、ともに努力していかなければならない。今回の和解は、そうした関係を築く大きな1歩を踏み出す和解であると思っている」と述べました。