国会議員定数削減について
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今ね、いろんな政党が「公約」やら「マニフェスト」やら「アジェンダ」やら「誓い」やらゆうて
「私たちならこんなことするで~」って、ゆうてますね
その中で、最近の流行りというか、定番というか、鉄板のメニューになってんのが
「国会議員定数削減」ですわ
(まぁ、その他にも、(公務員給与削減を含む)公務員制度改革とか、
道州制の実現とかいろいろあるんですけど…)
で、なんでそういうのが流行ってるのかとゆうたら、そら、(有権者)ウケがええからですよね
(これとおんなじように「脱原発」かて、ウケがええからとりあえずゆうとこ…ってな感じやしね)
そんでもこの「国会議員定数削減」ね、
そらオレも大賛成や!…なんて言うて、簡単に飛びつかんといてほしいんです。
もともとこの「国会議員定数削減」がなんで出てきたんかとゆうたら、それは
「国民の皆様に負担をお願いする以上、国会議員自らも身を切らないと」…なんてことを
政治家が言い出したからですよね
それを聞いてる有権者は、
「そらその通りや、なんで国民ばっかり負担がまわってこなアカンねん、国会議員もクビきりや!」
…てな感じで受け止めて、だから国会議員定数削減はウケがいい…と、そないなってるようです。
で、それだけやのうて、もう一つ、ウケがいい理由があるとぼくは思っててて
それは、有権者が「日本の国会議員は多すぎる…」と漠然と考えてるんやないか…ということです
この点については、ぼく、もうひつこいくらい繰り返しゆうてるんですけど
「日本の国会議員は多すぎる…」ゆうのは、ホンマに美しすぎる誤解ですよ。
どれくらい美しいのか説明しますとね
日本の衆参両院合わせた国会議員数を人口当たりで諸外国と比較したら
OECD34ヶ国中、なんと下から2番目の少なさですよ
日本の下、つまり一番少ない国はアメリカなんですけど、アメリカは連邦制の国やから、
日本の国会議員にあたる連邦議会議員は少なくて済むという特殊性があんので、
ほな、実質的には日本が一番国会議員少ないやん!…と、それが実情なんですわ。
これはぼくが国会議員定数削減に反対する相対的理由です
ほな、次に実質的な理由を言いましょか
国会議員ゆうたら、有権者の声を国政の場に届ける政治的代理人みたいな存在ですよね
とするとね、代理人の数が減れば減るほど有権者の声が届きにくくなる…ということが
当然の帰結になりますわね
今、有権者の声が政治に届かない…ゆうて、不満がたまってるんですけど
そう言いながら、国会議員定数削減に賛成なんかしたらどうなりますか
そら、もっと声が届かんようになるんと違いますか
そんで、もっとつっこんで言いますとね、自民党も民主党も国会議員を削減するってゆうてますけど
どの部分を削減するとゆうてますか?
民主党も自民党も、「比例区」の定数を中心に削減するって言うてませんか
今ね、例えば衆議院は小選挙区300、比例区180という形ですけど
この比例区の定数をどんどん削っていくと、だんだん完全小選挙区制に近づいてきますわね
ほな、完全小選挙区制ゆうたらどんな制度やねんとゆうたら
そら、大政党以外は全部退場してね…ってゆう制度ですわ
完全小選挙区制では、圧倒的に大政党が有利で、
当選を望めるのはせいぜい支持率第三位の政党までです (←ホンマは第3位でも難しい)
これを日本にあてはめるとどうなるか…とゆうたら
現時点での世論調査を元にすると、「自民党」か「民主党」か「橋下党」か
この3つのうちのいずれかから選んでね…と、そんなことになるんです。
こんなん、真冬の怪談みたいな話やないですか
比例定数をどんどん削減していって、完全小選挙区制に近づけば近づくほど
そういうとんでもない世界が出現するんですから、
そういう怪談みたいな公約には絶対に乗らんといて欲しいんです
国会議員の数を減らして真っ先に切られるのは、有権者の声です
それを絶対、忘れんといて下さい。
そやから、そんなことゆうてる政党がいてたら、コイツら、何ゆうてんねん!…って、怒ってください
それが、政治に声を届けたいと願う有権者の態度やとぼくは思てます。
※このエントリーにちょっと出てきた「完全小選挙区制」がどんなに恐ろしいもんであるか…については、
また別の機会に書いてみたいと思てます
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今ね、いろんな政党が「公約」やら「マニフェスト」やら「アジェンダ」やら「誓い」やらゆうて
「私たちならこんなことするで~」って、ゆうてますね
その中で、最近の流行りというか、定番というか、鉄板のメニューになってんのが
「国会議員定数削減」ですわ
(まぁ、その他にも、(公務員給与削減を含む)公務員制度改革とか、
道州制の実現とかいろいろあるんですけど…)
で、なんでそういうのが流行ってるのかとゆうたら、そら、(有権者)ウケがええからですよね
(これとおんなじように「脱原発」かて、ウケがええからとりあえずゆうとこ…ってな感じやしね)
そんでもこの「国会議員定数削減」ね、
そらオレも大賛成や!…なんて言うて、簡単に飛びつかんといてほしいんです。
もともとこの「国会議員定数削減」がなんで出てきたんかとゆうたら、それは
「国民の皆様に負担をお願いする以上、国会議員自らも身を切らないと」…なんてことを
政治家が言い出したからですよね
それを聞いてる有権者は、
「そらその通りや、なんで国民ばっかり負担がまわってこなアカンねん、国会議員もクビきりや!」
…てな感じで受け止めて、だから国会議員定数削減はウケがいい…と、そないなってるようです。
で、それだけやのうて、もう一つ、ウケがいい理由があるとぼくは思っててて
それは、有権者が「日本の国会議員は多すぎる…」と漠然と考えてるんやないか…ということです
この点については、ぼく、もうひつこいくらい繰り返しゆうてるんですけど
「日本の国会議員は多すぎる…」ゆうのは、ホンマに美しすぎる誤解ですよ。
どれくらい美しいのか説明しますとね
日本の衆参両院合わせた国会議員数を人口当たりで諸外国と比較したら
OECD34ヶ国中、なんと下から2番目の少なさですよ
日本の下、つまり一番少ない国はアメリカなんですけど、アメリカは連邦制の国やから、
日本の国会議員にあたる連邦議会議員は少なくて済むという特殊性があんので、
ほな、実質的には日本が一番国会議員少ないやん!…と、それが実情なんですわ。
これはぼくが国会議員定数削減に反対する相対的理由です
ほな、次に実質的な理由を言いましょか
国会議員ゆうたら、有権者の声を国政の場に届ける政治的代理人みたいな存在ですよね
とするとね、代理人の数が減れば減るほど有権者の声が届きにくくなる…ということが
当然の帰結になりますわね
今、有権者の声が政治に届かない…ゆうて、不満がたまってるんですけど
そう言いながら、国会議員定数削減に賛成なんかしたらどうなりますか
そら、もっと声が届かんようになるんと違いますか
そんで、もっとつっこんで言いますとね、自民党も民主党も国会議員を削減するってゆうてますけど
どの部分を削減するとゆうてますか?
民主党も自民党も、「比例区」の定数を中心に削減するって言うてませんか
今ね、例えば衆議院は小選挙区300、比例区180という形ですけど
この比例区の定数をどんどん削っていくと、だんだん完全小選挙区制に近づいてきますわね
ほな、完全小選挙区制ゆうたらどんな制度やねんとゆうたら
そら、大政党以外は全部退場してね…ってゆう制度ですわ
完全小選挙区制では、圧倒的に大政党が有利で、
当選を望めるのはせいぜい支持率第三位の政党までです (←ホンマは第3位でも難しい)
これを日本にあてはめるとどうなるか…とゆうたら
現時点での世論調査を元にすると、「自民党」か「民主党」か「橋下党」か
この3つのうちのいずれかから選んでね…と、そんなことになるんです。
こんなん、真冬の怪談みたいな話やないですか
比例定数をどんどん削減していって、完全小選挙区制に近づけば近づくほど
そういうとんでもない世界が出現するんですから、
そういう怪談みたいな公約には絶対に乗らんといて欲しいんです
国会議員の数を減らして真っ先に切られるのは、有権者の声です
それを絶対、忘れんといて下さい。
そやから、そんなことゆうてる政党がいてたら、コイツら、何ゆうてんねん!…って、怒ってください
それが、政治に声を届けたいと願う有権者の態度やとぼくは思てます。
※このエントリーにちょっと出てきた「完全小選挙区制」がどんなに恐ろしいもんであるか…については、
また別の機会に書いてみたいと思てます