国分(僧)寺から北東に500mほどの所に国分尼寺があります。どちらも洪積台地の南端に当たる場所です。敷地は国分寺が100間(180m)四方、国分尼寺はそれより少し狭い150m四方です。こちらはかなりというか一応整備が済んでいて、全体の様子がよくわかり駐車場も整備され、史跡公園となっています。中門と回廊(一部)は復元され、朱の柱・白壁で天平の時代にタイムスリップさせてくれます。本尊を祀った金堂は基壇の復元がなされています。その規模は唐招提寺に匹敵する規模です。その他、講堂や経蔵・回廊等も基壇が整備されています。こういった国分寺・国分尼寺を全国(68か所)に建立したということは大変なことだったでしょう。それだけ仏教により国を治めようとした聖武天皇の意気込みがうかがわれます。僧侶(男)の国分寺とペアで尼の国分尼寺も建立したところが、面白いというか遥か昔は男女平等の思想があったということかな。
《全景》
《説明碑》
《復元された中門》
《中門より金堂跡を望む》
《経蔵跡》
《回廊跡》