NPO法人「輝く未来の風」の便り

市民出資による風力発電事業を推進するNPO法人「輝く未来の風」の日記です。

★ インドネシア泥炭火災

2007-10-10 10:59:42 | Weblog
インドネシアの泥炭火災が注目されている。
この泥炭火災による二酸化炭素排出量は年間なんと20億トンで、
日本の年間総排出量13億トンを上回る。

泥炭は、植物が枯れて数千年にわたって地中に堆積され、
多量の水を含み、水と同じ位の重さである。

1980年代からの農業開発・森林伐採
そして近年に始まったバイオ燃料原料植物のプランテーション開発などにより
泥炭地の乾燥化が急激に進み、
焼き畑や農地を広げるために放たれた火が、
乾いて燃え易くなった泥炭へ延焼し、
森林と泥炭の火災が相次ぐようになった。

この火災の消化方法に良い手立ては無く、
一度燃え出すと燃え尽きるのを待つ以外に有効な手段は無い。

泥炭地を含む森林減少をどう食い止めるかが重要な課題だが、
それまで営々と何千年何万年と
熱帯森林の恵みに食料や生計を依存してきた人々に、
今になって焼畑は止めなさい、と勧告すれば済むのだろうか。

先進国の都合で他人の生活スタイルを変えてしまい、
そして今度はどうしようというのだろうか?


                      風の旅人

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