NPO法人「輝く未来の風」の便り

市民出資による風力発電事業を推進するNPO法人「輝く未来の風」の日記です。

チェルノブイリ20年(その2)

2006-11-13 09:13:02 | Weblog
20年前に旧ウクライナ共和国チェルノブイリ原発が
史上最悪の事故を発生した。
大地も食料も全ての生物も汚染し、
多くの人(35万人と言われる)が故郷を奪われ、
病に苦しむ悪魔がやってきた。
この悲劇をきっかけに、世界は原発や原子力に対する反省をしたかに見えた。

然し最近世界は新たな”原子力ブーム”の雰囲気がただよって来ている。
経済産業省が発表した「新・国家エネルギー戦略」は、
”2030年以降も原発が、
全電力の30~40%を占めることを目指すと言っている。
即ち現在50基ある原発に、更に約10基の原発を新設する計画である。
中国は2030年までに30基の建設計画あると言われている。

チェルノブイリ事故原因は未だに完全には究明されていない。
日本でもここ数年でも死者がでた事故が発生、
また初歩的設計ミスやいい加減な点検ミスなどにより、
あわや大事故寸前のトラブルが続出している。
第2のチェルノブイリ事故が日本で起きても不思議ではないのです。
まさに”ラッキー”の一語であったのです。

石油などの化石燃料の枯渇は時間の問題であることは自明であり、
地球温暖化も化石燃料から排出される二酸化炭素などが原因であることは
周知されてきた。
ならば、二酸化炭素を排出しない原子力が残された最善の選択肢であるのか?

人類が生んだ最悪の発明である原子力エネルギーに対して、
世界は不感症になっているのではないか。
チェルノブイリの教訓を風化させてはいけない。


              By 風の旅人

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