いつのまにか、多臓器不全

普通より元気なオッサンがいきなり多臓器不全!?生死の境をさまよった約2か月間の闘病と、その後。

6月8日(月):心不全、腎不全、今後のこと

2009-08-28 21:49:24 | 救命センター入院2週目
いつのまにか、多臓器不全
6月8日(月):心不全、腎不全、今後のこと



----------------------------------------

[Tの定期メール]

朝:今日は安定していました。脈拍70前半~80、血圧最高160前後、最低75位でした。僕は20間位いましたが不整脈は起こっていなかったです。今日の昼に先生が来られるのでまた母さんがまとめてメールします。

夕:夜も異常はなかったです。始めの20分位処置中だったのでなにかと思ったら、透析の機械を胸から脚に付け替えていました。そのせいで心拍数がけっこう高かったです。もしかしたら痛かったかもしれないです。脈拍は最初は110位でしたが帰り際になると90後半位でした。 血圧は最高160前後で最低は65前後でした。



[主治医O先生の話]

■心臓:不整脈は6日の夜~7日朝にかけて多く起こっていた。
7日の夜も期外収縮がおこっていたことについて→今までも胸がどきどきすることがあったと言っていたし、それがたまたま起こったという可能性はある。しかし、それが心不全の原因とは考えにくい。心不全は良くなっていっているからだ。
現状が改善しても、全く元の通りの状態より機能は落ちるかもしれない。
場合によっては、心臓リハビリが必要になるだろう。

■腎臓:血清クレアチニン値は、最初7mg/dLだったのが、4mg/dLになり改善されている。しかし、これだけ腎臓を休ませているのに、尿量が増えてこないので、やはりこの先良くなっても透析は必要になるかもしれない。

■肝臓:数値は良くなっている。片方はまだ三ケタだが、これは時間が経てば改善するだろう。

■肺:呼吸は酸素量は常に100以上だが、まだ人工呼吸器を離脱するには少し早い。呼吸状態はすでに良いが、二酸化炭素を排出する力がまだ不足しているので、離脱するとそれが溜まってしまう。
 ☆人工呼吸器の設定は、
 当初の肺気量400ml→450ml→現在は550ml(通常の大人の肺気量)
 呼吸数の設定は、それに合わせて減らしている 20→18→15(現在)

■体に細かいまばらな発疹が2~3日前より出ていることについて
 おそらく全身症状とは関係ないだろうと思われる。薬疹ではないかと疑っている。ここ2~3日で新しい薬は使っていないが、投与後時間が経っても発疹は出てくる。なるべく早く薬を減らす方向で検討する。

■気管切開について
 やっておかなければ、人工呼吸器の離脱はできない。気管カニューレを抜いた際、声帯が腫れ、一気に気道がふさがり窒息してしまう。
 まずは気管切開をして首の声帯より下に穴を空け、そこから呼吸器を入れる。そうして声帯を落ち着かせて腫れが引いてからでないと、呼吸器の離脱はできない。
 気管切開は、30分から1時間の処置で、ベッドサイドでできるものだが、水曜日にいろいろと了解事項などの説明をする。処置は週末に行う予定。

■出血傾向について
すでに血小板なども戻っている。健康な人よりは若干出血はしやすいが、もはや問題になるほどではなくなった。



[妻の記録]

「心臓リハビリが必要になる」ということを言われた。
それは慢性心不全はさけられない、といわれたのと同じだ。慢性腎不全も避けられないという。
 入院する直前まで完全に健康だった働き盛りの男性が、何の前触れもなく、一気に身体1級の内部障がい者になってしまうのだ。これは通常なら簡単には受け止めきれないことを言われているのだ。
 この時は、まだ危篤状態が解除されたわけではないので、とにかく助かりさえしてくれればよかった。主治医も落ち着いてからだとショックが大きすぎるという判断だろうか、話をするたびに毎回繰り返し言うのだった。おかげでこちらも情報をしっかりと仕入れる時間がもてた。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。